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「サ道2021」第3話レビュー:サウナは異なる道を歩む男たちの溝だって埋めてくれる(※ストーリーネタバレあり)



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テレビ東京はドラマ25枠で、「サ道」の新シーズンを放映する。
出演は、前作に引き続き原田泰造・三宅弘城・磯村勇斗が決定。今回、“ディスタンスと継承”をテーマとし、様々な距離をこえて受け継がれていくものを描く。

本記事では、第3話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「サ道2021」第3話レビュー

小山田圭吾がコーネリアス名義で担当していた主題歌が「これまでの一連の経緯を総合的に判断」(テレビ東京による発表)して差し替えとなってしまったドラマ「サ道2021」。

彼の過去の所業についてここで論じるつもりはないが、「サ道」ファンとしては残念の一言に尽きる。とはいえ、安易に他の音楽に差し替えることなく、サウナの効果音だけにしたあたりにドラマ制作側の何らかの意志を感じる。サウナストーンにかかるアロマ水の音が、どこか虚しく聞こえたのは気のせいだろうか。

さて、ナカタ(原田泰造)たちのいるサウナ「北欧」では、イケメン蒸し男(磯村勇斗)が見たことのない荒れ方をしていた。まるで磯村が出演している『東京卍リベンジャーズ』のように啖呵を切って、偶然さん(三宅弘城)の関節を極めてしまう蒸し男。だが、これは「ととのい世界の出来事」。とはいえ、不機嫌だったのは事実のよう。東京で切磋琢磨していた幼馴染のリョウ(藤原季節)が故郷に帰ると聞いて、腹を立てていたのだ。

蒸し男はリョウを説得するつもりで、相模原市の青野原にある野呂ロッジキャンプ場に誘う。ここはテントサウナが設置可能で、汗をかいたら目の前の道志川へ水風呂代わりに飛び込むことができる。サウナーにとっては最高のアウトドアだ。

蒸し男が持ってきたのは、ロシア製のテントサウナ「MORZH(モルジュ)」。マイナス20℃以下の環境でも熱いサウナに入りたいと願うロシアンサウナーの夢を実現した、“世界一熱いサウナ”とも呼ばれる逸品。断熱性の高い3層式の幕とハイパワーな対流式ストーブ、景観を楽しめる大きな窓が特徴で、お値段は約20万円。さすがコンサルの蒸し男、しっかり稼いでるね。

サウナで無駄に張り合い続ける蒸し男とリョウ。けっして褒められたサウナの入り方ではないが、2人にしかわからない世界があるのだろう。故郷の長崎に帰ってから、父親のちゃんぽん屋を継ぐというリョウ。ただ継ぐだけでなく、世界に発展させていきたいと野望を語るのが若者らしい。

話を聞いて「故郷っていいもんだねぇ」と語る偶然さん。アラフィフの偶然さんと20代の蒸し男では、故郷への気持ちもかなり違うはず。若い蒸し男にとって、自分の成長を受け止めきれない故郷はまだ生々しい存在だが、ナカタや偶然さんたちにとって故郷は、すでに失われつつある。だから、蒸し男にとって抵抗感のある故郷も、偶然さんは素直に「いいもんだねぇ」と言うことができる。

サウナは違う道を歩もうとする男たちの溝を埋め、ジェネレーションギャップのある男たちの間だって埋めてくれる。次回は悩めるサラリーマンたちが登場する。


(文:大山くまお)

「サ道2021」第3話ストーリー


「サウナ北欧」に集まっているナカタアツロウ(原田泰造)と偶然さん(三宅弘城)は、いつもより機嫌の悪いイケメン蒸し男(磯村勇斗)に遭遇し動揺が隠せないでいた…。
数日後、蒸し男の話を聞くと幼馴染と喧嘩をしていたという。一緒に上京し仕事で競い合っていた最中、突然田舎に帰ると言い出した友人とじっくり二人で話す時間をつくるため、テントサウナへ誘った蒸し男。帰ることにどうしても納得できず引き留めようとするが…。

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