<サ道2021>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
→「サ道2021」画像ギャラリーへ当たり前になった新しい日常に慣れ始めたナカタアツロウ(原田泰造)。しかしその影響で仕事がなかなかうまくいかず、トラブルが続いていた。数日前も取引先と朝から揉めてしまい、気を晴らすためサウナ激戦区の街の朝から営業している銭湯サウナを訪れることに。
お湯の種類が充実しており、浴室内に音楽が流れ変わった壁画がある施設。いつものようにサウナ・水風呂・外気浴を堪能していると、若者たちが話しながらやってくる。気になって仕方がないナカタが限界を超え、声をかけようとすると…
第2話のレビュー
爆発的なサウナブームの中、満を持して放映中のドラマ「サ道2021」。第2話に登場するサウナは、錦糸町・黄金湯。
いつも温厚なイラストレーターのナカタアツロウ(原田泰造)が、深刻な面持ちで電話している。偶然さん(三宅弘城)とイケメン蒸し男(磯村勇斗)が聞くと、決まっていた仕事がキャンセルになったらしい。コロナ禍で仕事が減って頭を抱えるナカタ。別の日には、文房具店の二代目社長から理不尽な理由でリテイクを食らっていた。筆者はライターだけど、ナカタの気持ち、わかるなぁ。
いきなり偶然さんが「アベノマスク」をしていて笑ってしまったが、今年1月クールの「俺の家の話」では長州力がアベノマスクをしていた(三宅は長州も所属する「さんたまプロレス」の会長を演じていた)。鳴り物入りで大金を突っ込んだアベノマスクだが、もはやドラマの中でしか見ることはない。世の中は理不尽だ。
モヤモヤを抱えたナカタは「サウナイキタイ」(サウナ好き御用達の口コミサイト)で黄金湯を発見。平日の午前中から飛び込んでしまう。銭湯なのだが、サウナもおしゃれで、水風呂も気持ちよさそうで、外気浴もできる。デザインもおしゃれだし、クラフトビールだって飲めるんだから最高だ。雑念だって、仕事の愚痴だって、オートロウリュの音(灼熱のサウナストーンにアロマ水をかける音)がきれいに消し去ってくれる。イケメン蒸し男が「サウナは思考の世界から感覚の世界に切り替わるから」と解説しているが、まったくそのとおりだとサウナ愛好家として思う。
黄金湯のオーナーはもともと別の仕事をしていたが、父親が倒れて実家の銭湯を継ぎ、さらに近隣の黄金湯のオーナーが高齢になったため、こちらも継いだのだという。こういうエピソードを入れるところが、「継承」をテーマに打ち出した今シリーズらしい。
コロナ禍の現在、事業に限らず、良いものを受け継いで後世に残していくことが難しくなっているように思う。みんな今を生きるのに必死だからだ。だけど、力を振り絞って、良いものをさらに良くして、受け継いでいこうとしている人たちもいる。とても心強く感じるし、そういう人たちには協力したいし、疲れたときはぜひサウナでリラックスしてほしいと強く思うのであった。
※この記事は「サ道2021」の各話を1つにまとめたものです。
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