「花嫁未満エスケープ」第10話:憧れと嫉妬は紙一重?”スーパーヒーロー”への執着
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
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岡崎紗絵主演の木ドラ「花嫁未満エスケープ」が2022年4月7日より放送スタート。
彼氏の尚紀(中川大輔)とマンネリ気味の日々を過ごすゆう(岡崎紗絵)。付き合って7年、同棲して5年経つにも関わらず、ハッキリしない態度の尚紀に嫌気が差し始めていた。そんなある日、誕生日を忘れられてしまったショックで、ゆうは家を飛び出す。たまたま元カレ・深見(浅香航大)と再会し……。
本記事では、第10話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「花嫁未満エスケープ」第10話レビュー
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第10話は、ゆう(岡崎紗絵)と深見(浅香航大)の学生時代のシーンからスタート。
回想シーンは、無条件にエモい。
エモいなんて言葉で片付けてはいけないということはわかっているが、それでも言う。エモい。
二人の制服姿、さすがに無理があるのでは……なんて心配は無用。
岡崎紗絵も浅香航大もビジュが爆発してて、そんなことはもはやどうでもよくなる。
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昔から、波風立てず、誰かと対立することを避けて、当たり障りのないことしか言えなかった深見。
自分の軸はブラさず、周囲の意見も上手に取り入れながら何事も気持ちよく率先するゆうに、深見は昔から憧れていた。
なぜ告白をOKしてくれたのかと問う深見に、ゆうはこう答えた。
「他の人と違う感じがしたから。深見くんは、ちゃんと自分を持ってるって感じがした。そこが、かっこいいなって」
本当は、そんなことない。
でも、憧れている人にそう言ってもらえるなんて死ぬほど嬉しい。
少しでも、ゆうのような存在に近付けているのかもしれないって。
ゆうのおかげで、建築家を志すようになった。ゆうのおかげで、上京を決意した。
それなのに、いらない強がりが発動して、そんな自分じゃいけないと思って、あえて地元に残ることにした深見。
それからは、深見の心は荒んでいく一方。憧れが嫉妬に変わってしまったらもう手遅れだ。
いつの間にか、二人の仲は友達以前に戻ってしまっていた。
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あれから10年。深見はなにも変わっていない。
変わったわけではなく、なにも変わっていないのだ。
なぜ、深見の中心に深見がいないのか。なぜ、そこまでして私に尽くしてくれるのか。
自分を持っている人が好きなゆうからすると、深見のタイプは正反対だ。
それでも、深見と向き合いたいゆうは、新しい生活を提案する。
「これからをはじめる準備をしよう?」
別々に暮らして、お互いがいない環境で自分自身としっかり向き合う。
なりたい自分を見失わないようにするために。
なりたい自分になって、ちゃんと自分を好きになって、その先にお互いがいる状況を作られるように。
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しかし、深見はゆうを残して出ていってしまう。
「やっぱり、ゆうは眩しすぎる」
そんな置き手紙を残して。
こんなにヘタレな深見のこと、できることなら見たくなかった。
だがしかし、憧れと嫉妬は紙一重なのだろうか。
一緒にいて苦しむくらいなら、別れたほうがお互いのためだ。
さて、今週も尚紀(中川大輔)は登場しませんでした。
なんだかお預けをくらっている気分だ。
が、次週はどうやら尚紀回になる模様。今からウハウハしているのはここだけの話。
(文:桐本絵梨花)
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