庵野秀明がガチで語った『もののけ姫』→「ダメでしたね」
【関連記事】『もののけ姫』を奥深く読み解く「5つ」のポイント!
【関連記事】スタジオジブリ作品、徹底解説記事の総まとめ!
【関連記事】「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」もっと面白くなる11の記事
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のAmazonプライムビデオでの配信がスタートとなった2021年8月13日。テレビでは金曜ロードショーで『もののけ姫』が放送される。
『もののけ姫』の宮崎駿監督と『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の庵野秀明監督は師弟関係。『風立ちぬ』では庵野秀明監督に主人公堀越二郎の声を託すなど、お互いが第一線で活躍する今でも仲の良さが全方位でにじみ出ている。
お互いをプロとしてリスペクトし合う宮崎駿監督と庵野秀明監督。だからこそ時折辛辣な評価、「尊敬しているからこそ」出るダメ出しもある。
今回は『もののけ姫』におけるその一端を紹介する。
『もののけ姫』→「ダメでしたね。」
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーのポッドキャスト番組「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」に庵野秀明監督が出演した際、以下のようなやり取りがあった。鈴木:ひどいこと言うんだもん、だって!『もののけ』の時もね。『もののけ』どうだった?て聞いたら「レイアウトがだめになった」って(笑)
庵野:ダメでしたね。よく宮さんこのレイアウト通したなっていうぐらいダメでした。
鈴木:かなり自分で描いてるんだけどね(笑)
庵野:いやぁ…ダメでしたね。レイアウトが世界一の人だった。
鈴木:はい、レイアウトマンだもんね。
庵野:あの空間のとり方の無さっていうのは、歳とっちゃったのかなって。
鈴木:空間がなくなっちゃったんだよね。
庵野:はい。すごく平面的になっちゃった。
鈴木:凄いのはお話の方で、画の方はさらっとしちゃった。
庵野:さらっとしてますね。あれが、『ポニョ』で粘りが出てきてよかったです。
──「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」より引用文字起こし
「おもしろい」「おもしろくない」という一般観客のそれとは違い、「レイアウト」について「ダメ」というプロ目線、しかも師弟関係にあるからこそ、言えるこれはむしろ微笑ましい一幕。
『崖の上のポニョ』のそれを褒めつつ、その後『風立ちぬ』では声優として参加するという流れもまた微笑ましい。
同じく「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」では、以下のようなエピソードも庵野秀明監督は披露している。紹介して本記事を終わりとしたい。
庵野:「エヴァンゲリオン」のテレビが終わって、僕はボロボロで…一回そこでぐっと落ちて、そこからはね上げてくれたのも、宮さんのおかげ。引きこもって、本当にあの時は、このまま生きていてもしょうがないなあ…と思っているときに電話一本くれて、「とにかく、休め。半年くらい休んだって大丈夫だから」って。そういえば、宮さんも3年くらい休んでたなあって(笑)それで立ち直りましたよ。やっぱりアニメが好きだったんです。
【関連記事】『もののけ姫』を奥深く読み解く「5つ」のポイント!
【関連記事】「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」もっと面白くなる11の記事
【関連記事】スタジオジブリ作品、徹底解説記事の総まとめ!
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。