「孤独のグルメ Season9」第7話レビュー:“”熱っ、辛っ、うまっ”の三拍子、貴州料理を食べに行こう(※ストーリーネタバレあり)
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2021年7月9日、テレビ東京金曜深夜枠に「孤独のグルメ」が帰ってくる!
輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎を演じるのは、松重豊。食欲をそそる料理と五郎の大胆な食べっぷりに注目だ。
本記事では、第7話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「孤独のグルメ Season9」第7話レビュー
松重豊演じる井之頭五郎が食べまくる「孤独のグルメ Season9」。第7話は小岩からスタート。五郎さんが立ち寄ったのは、Season2の第6話に登場した激辛四川料理の店「珍々」。「ちんちん」ではなくて「ぜんぜん」と読む。Season9では以前登場した個人経営の飲食店が、コロナ禍でも元気に営業しているか確かめるくだりが恒例になっている。みなさんもしばらく行っていない馴染みの店があったら、営業しているかどうかぜひ確かめてみてほしい。営業していたらテイクアウトなどで応援しよう。
さて、営業先のトレーニングジムで必要以上に歩かされた五郎さんが腹をすかせて飛び込んだ店は「貴州火鍋」。中国の貴州地方の料理らしいのだが、筆者は貴州という地名を聞くのも初めて。調べてみると、中国南西部に位置し、四川省に隣接していることから、四川料理の系統に含まれるのだという。
貴州火鍋は、多種多様な発酵食品と唐辛子を組み合わせた料理が特徴。「豆豉(トウチ)」と呼ばれる納豆とよく似た発酵食品もよく使われる。第7話のタイトルは「納豆火鍋」と記されているが、これは「豆豉火鍋」のこと。五郎さんが見ているメニューにも「豆豉火鍋(干し納豆の火鍋)」と記されていた。
よくわからない料理でも、興味を持ったらガンガン注文するのが五郎さん流。今回は、シェフお任せ貴州の前菜三種盛り(ハーフ)、ライス、ウーロン茶、厚揚げの回鍋肉、納豆火鍋をオーダー。
面白いのは、五郎さんのモノローグ。あまり馴染みのない料理をどう言葉で表現するかに注目していたのだが、「あ、辛い。でもウマい」「何だろうコレ」「謎」「これ、かなり好き」「最強」「大好き」「熱っ、辛っ、でもウマい、ウマいぞ!」などと、いつも以上に少ないボキャブラリーで押し切っている。だけど、しっかり美味しそうに見えるのは、松重豊の食べっぷりの良さと満足げな表情が素晴らしいからだろう(たまに「?」という顔もしていたけど)。
ライスと納豆火鍋のお肉をおかわりして、しっかり完食。この上、まだ「甘いものでも入れてから戻るか」なんて言っているのがすさまじい。なお、「貴州火鍋」は8月いっぱい休業中とのこと。営業再開したら行ってみたいなぁ。納豆、好きなんです。
(文:大山くまお)
「孤独のグルメ Season9」第7話ストーリー
小岩で打ち合わせを終えた井之頭五郎(松重豊)。久しぶりにほど近い「珍々」を訪れたが、ドアの張り紙には「17時~20時」の時短営業の文字が。「珍々」の味を惜しみながらも、次の商談のため、隣の駅の新小岩まで歩くことに。しかし、五郎が想像していた以上に距離が遠く、何とか商談相手の武田(佐野岳)がいるトレーニングジムに到着する。商談を始めた五郎だが、せっかく来たから、と、武田にウォーキングマシンを進められ、また歩くことに。ここに来るまでかなり歩いてきたのに、さらに歩かされ商談を終えると、すっかり空腹になっていた。
空腹を満たすべく、店を探していると、五郎の目の前に飛び込んできたのは「麻辣火鍋」!五郎は、もう一汗かこう、と入店するが…。
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