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幸せな団らんにまた泣いてしまった。
夏休み中の「にじや」の子どもたち。子どもたちとしては「にじや」で過ごしているだけでも特別な時間だが、黒崎は旅行を提案。
(そういえば、先週も黒崎は「みなさんでどこかへ出かけないんですか」と聞いていた)
そんな中、娘のいつきは「お父さんと2人で行きたい」と言い出す。こういうときにどんな顔をすればよいのかわからない黒崎パパがいとおしい。
そして、俊平親子、礼親子も4人で海に出かけることに。めいく親子と蒼介は留守番だが、めいくの息子、大地は何か楽しい企みをしているよう。
海に到着した俊平たちはさっそく大はしゃぎ。一番はしゃいでいるのは俊平である。
一緒に暮らしているのもあって、礼親子と4人でいると本物の家族みたいだ。礼も笑顔が増えた。
離婚を決意し、吹っ切れたのもあるだろうが、俊平の前では特に笑顔が多い。頑なだった心をほぐしてくれたのが俊平だったからだろうか。
そんな4人の前に現れたのは、黒崎親子。もちろん偶然ではない。黒崎があらかじめ俊平に行先を聞いていたのだ。いつきと2人きりだということに、不安がいっぱいだったのだろう。不器用な人である。
いつきのほうがなんだか大人だ。おかげでだんだん黒崎の表情がほぐれてくる。
6人で写真を撮ろうとしたときも、大地が寂しがるかもしれないから、と別々に撮ることを提案していた。もしかしたら、こんなふうにどこででも気を遣って過ごしているのかもしれない。そういえば、「にじや」に初めて来たときも、ささやかなプレゼントを持ってきていた。
そういう優しさに、黒崎パパがもう気づいてくれているといいのだけれど。
一方、「にじや」に残った大地は銀治をひとり占め。お散歩いったり、銭湯に行ったり、お店の手伝いをしたり……楽しそうだけれど、大地はもちろん、銀治の穏やかな表情になんだか切なくなってしまう。
そして、蒼介とめいくも、大地を銀治に預けて、カラオケへと繰り出す。
それぞれで満喫する夏休み。みんなで一緒にいられないのは少し寂しい。でも、そんな寂しさも家族になった証拠だ。大人たちには、生きていれば辛いこと、悲しいことが少なからずある。そんな傷も、「にじや」にいることで癒しているようにも見える。
なんだか、ずっとは続かない、「にじや」が「人生の休憩所」のように見えるのは、夏の終わりの物悲しさがそうさせるのだろうか。
楽しい1日が終わろうとしていたころ、俊平のもとに大地から電話がかかってくる。
それは、銀治が倒れたという知らせだった。
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