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「ナイト・ドクター」第11話(最終回)レビュー:当たり前にくるはずの朝を、守るために。(※ストーリーネタバレあり)



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波瑠主演のフジテレビの連続ドラマ「ナイト・ドクター」が、2021年6月21日(月)より放送開始した。

“昼夜完全交代制”を試験的に導入した病院を舞台に、夜間救急専門の医師チーム「ナイト・ドクター」の奮闘を描く本作。“月9”ドラマ初出演となる波瑠が強い信念を持つ主人公・朝倉美月を演じる。

本記事では、その第11話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

「ナイト・ドクター」第11話レビュー



ナイトドクターチームの解散が決定した。赤字続きで採算がとれないのが理由のひとつのようだ。

メンバー5人にチーム解散を言い渡した本郷は「解散を歓迎している」という。その理由は、ナイトドクター制度をよりたくさんの病院へ広めるきっかけになるから。5人にそれぞれ提携病院へ行ってもらい、各地でナイトドクター制度の普及に努めてほしい、ということらしい。

「こっち側の都合はお構いなしですか」と苦言を呈する成瀬。もちろん選択するのはお前たちだ、と本郷は返す。「お前たちの人生だ。お前たち一人一人が向き合って答えを出せ」ーーその命題は、そっくりそのまま5人それぞれの医療に対する姿勢を問われているようだ。



その後、将来を暗示するように、バラバラの現場へ配置される深澤、美月、高岡。深澤が処置を担当した男性は足を機材に挟まれてしまっており、切断しなければ命を助けられない事態に陥ってしまっていた。

近くで患者の男性を見守る仲間たちが、処置を担当する深澤に頻繁に声をかける。「先生、絶対に助けてくれ」「またコイツと一緒に仕事がしたいんだ」ーー苦渋の決断で足の切断に踏み切る深澤を見るにつけ、さらにヒートアップする仲間たち。

「コイツの身体は物じゃないんだぞ!」
「なんとかならないのか、他に方法はないのか?」

このシーンで、声を荒げる深澤の姿が印象的だった。「僕は、生きたくても生きられない人をたくさん見てきました」「でも鳥山さんは、今なら助けられます」「彼に生きてほしいと思うなら、黙っていてください!」ーーかつては自分で何も選択できず、簡単な処置にも及び腰だった深澤。5人でたくさんの修羅場をくぐり抜けてきたからこそ、ここまで強くなれたのだ、きっと。

同じく美月も高岡も、難しい現場に立ち会っていた。電車の点検中に、車輪と線路の間に挟まれた男性。エスカレーターの故障中に事故に遭った女性。持ち前の胆力とこれまでの経験により、なんとか切り抜けた二人。

桜庭も成瀬も、それぞれの持ち場で各々にできることを全力でやっている。ナイトドクター結成時は方向性が異なっていた5人だけれど、経験が彼らの団結力を強めた。



処置が一息ついた段階で、5人はまた病院の屋上に集まる。

ナイトドクター結成時からこれまでを振り返り、それぞれの考え方の変遷を辿る5人。決して平坦な道ではなかった。価値観の違いからぶつかり合うこともあった。それでも彼らは、当たり前にくるはずの朝を守るために働いてきたし、これからもそれは変わらない。

結果的に5人はナイトドクターチームの解散を受け入れ、それぞれに当てがわれた配属病院で働くことになった(深澤だけは元の病院に残留になったけれど)。5人が離ればなれになってしまったのは個人的にはとても寂しいけれど、またともに働ける未来もあると信じたい。あわよくば、続編を、ぜひ……!

医療従事者はもちろんのこと、夜間に働くことでたくさんの人の暮らしや命を守る職は多く存在する。彼らへの尊敬と感謝を忘れたくない。改めて、そう思わせてくれるドラマだった。

「ナイト・ドクター」第11話ストーリー




朝倉美月(波瑠)、成瀬暁人(田中圭)、深澤新(岸優太)、高岡幸保(岡崎紗絵)、桜庭瞬(北村匠海)たちは、本郷亨(沢村一樹)から『あさひ海浜病院』のナイト・ドクターチームの解散を言い渡される。すでに柏桜会理事会の決定事項で会長の麗子(真矢ミキ)から本郷に通達された案件だった。突然の知らせに、美月たちナイト・ドクターは衝撃を受ける。しかし、本郷はこの解散を喜んでいると言うのだ。その真意とは…。

解散が通達された夜、3件の事故が同時に発生し、ナイト・ドクターたちはそれぞれの現場に向かう。本郷の指示で現場に向かったのは、美月、深澤、幸保の3人。美月は電車の車両基地、深澤はゴミ処理場、幸保は高層オフィスビルで発生した事故だった。自分が出動しなかった事に疑問を持つ成瀬に、本郷は救命センターの指揮を任せる。桜庭は麗子にナイト・ドクターチーム解散の事情を聞こうと電話するのだが繋がらない。そんな時、桜庭はトイレで倒れている患者を発見。急を要する患者の病状に、桜庭は自ら治療することを決意する。

成瀬は自らも運び込まれた患者の処置をしながら、美月たち現場や桜庭の状況を確認していた。事故現場で、それぞれに治療の判断を迫られる美月、深澤、幸保。病院のICUでは、桜庭も成瀬や本郷の手を借りずに患者のオペを進めようとしている。そして、ナイト・ドクターたちそれぞれが現場で治療にあたる医師は自分一人という厳しい夜を過ごす中、目の前にいる重症者に対して、大きな決断を迫られようとしていた。美月たちは長く、孤独な暗闇に立ち向かっていく。

(文:北村有)

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