「相棒 season20」第2話:鶴田を前に皆が共闘の胸アツ回!(※ネタバレありレビュー)
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シーズン20作目となる「相棒」が、2021年10月13日(水)にスタートした。
水谷豊演じる杉下右京と、反町隆史演じる冠城亘によるタッグは今作で7シーズン目に突入。
前作「相棒 season19」で全4話に連なって描かれた壮大な事件の闇がついに明かされ、冠城逮捕という衝撃の幕開けに。
本記事では、その第2話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。
「相棒 season20」第2話レビュー
自室で亡くなっていた中郷都々子は自殺だとみなされてしまう。さらに、冠城の早すぎる不起訴は甲斐峯秋の圧力によるものだという記事が出てくる。度重なる問題から、冠城は内村刑事部長に「場合によっては免職」とまで言われて、右京たちはどんどん追い込まれていく。
とはいえ、もはや勝負から降りる気などない特命係。右京と冠城は柾庸子と都々子の相次ぐ死の背後に鶴田がいるに違いない…と考える。そんな中、都々子の遺体から筋弛緩作用のある毒が検出。他殺の可能性が強くなった。
都々子の直感にかけてみようと思う…と言い出す右京。実は彼は都々子が盗んだ例の鍵を鑑識の棚から拝借して、自分たちの手元に戻していた。褒められたことではないが、これぞ杉下右京。事件解決のためなら時にルール違反すれすれのこともやってのける。彼は昔からそうだ。
青木も巻き込んで捜査に乗り出す右京たち。文句たらたらの青木だったが、すでにどこの鍵かをしっかりと調べ上げていた。なんだかんだで優秀な人材ではある。鍵は加西が所持していた幽霊ビルのもの。右京たちはビルを探索してモニターが並ぶ怪しい部屋を見つけだす。さらに、一人の男に出くわして冠城が彼を捕獲した。
そうした中、またも女性の遺体が発見される。先週不思議な微笑みを浮かべていたあの女性だ。そして、遺体の身元確認に呼ばれたのは鶴田と通じている内閣情報官・栗橋。遺体が所持していた携帯電話に彼の電話番号だけが登録されていたのだ。そして、冠城がビルで捕まえた男・鷲見の携帯にも栗橋からの着信が響いた。
亡くなった女性の所持品を調べた右京は、都々子の部屋の鍵があったことから彼女こそ都々子殺害の犯人だとにらむ。さらに、この女性が加西殺しの犯人らしきこともわかった。そして、鷲見は柾庸子の遺体が保管されていた病院で法務省の職員を騙った人物。鶴田の指示及び栗橋の差し金でこの二人が動いていた…ということらしい。しかし、当の栗橋は「指示などなくても必要なことはやる」と鶴田の関与を否定。また、鷲見は鶴田の圧力で釈放されてしまった。
鶴田という男はどこまで狡猾なのだろうか。右京たちが追い詰めるたびにするりとその罠から自分だけ抜けていくようで、いったいどう切り崩せばいいのか…と見ているこちらも頭を抱えたくなった。とはいえ、特命係の二人は決してあきらめていないし、気づけば捜査一課の3人もやる気になっている。伊丹たちとお茶しながら頭を悩ませる右京と冠城を見て、「力を合わせて頑張って…」と思わず応援したくなった。日ごろ何かと対立しがちだが、特命係も伊丹たちもみな悪質な犯罪者を許さない刑事たち。手を組んだら大きな力になるに違いないのだから、ぜひとも一緒に立ち向かっていってほしい。
そして、ラストにもう一人強力な味方がやってきた。青木だ。実は彼は加西のビルのあの部屋にあったパソコンを遠隔操作できるよう仕掛けていた。えらそうで生意気で何かにつけて自分の手柄を誇示したがり、性格に相当な難ありの彼だが、仕事にぬかりがないのはさすがである(それがまた鼻につくといえばつくのだけれど…)。
VRゴーグルをつけて加西のパソコンの仮想現実世界へ足を踏み入れる右京たち。果たして、今度こそ切り札を見つけることができるのか?
「相棒 season20」第2話ストーリー
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)が、自室で死んでいる中郷都々子(織田梨沙)を発見した。一見、自殺に見えるが、玄関は施錠されておらず、部屋が冷房で極端に冷やされているという、不可解な点もあった。それでも捜査一課は、都々子の死を、自殺として処理。納得いかない右京と亘は、捜査を続行しようとするが、亘が罪をなすりつけられた“鍵泥棒”の一件が尾を引く。形式上、特命係を統括している峯秋(石坂浩二)が、マスコミに糺弾されるなど、外部から圧力が掛かったのだ。背後には、官房長官・鶴田翁助(相島一之)の暗躍があると思われるが、尻尾を掴むことはできない。そればかりか、これまでの経緯から、亘が免職の危機にさらされる。しかし、ひるまない右京は、加西周明(石丸幹二)が遺した“鍵”に鶴田の弱点が隠されていて、それこそが一連の出来事の真相解明の足掛かりになると推理。右京と亘は、青木(浅利陽介)をともない、鍵が示す“ある場所”を訪れるが…!?
時の官房長官の周囲で相次ぐ不審な死…
真相解明の鍵は加西が仕掛けた巧妙な罠!?
権力の巨大な壁が特命係に立ちふさがる!
(文:田下愛)
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