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2021年11月19日

「ドクターX」第6話:原守(鈴木浩介)フリーランスでの復帰と、晶(岸部一徳)裏切りの予感(ストーリーネタバレあり)

「ドクターX」第6話:原守(鈴木浩介)フリーランスでの復帰と、晶(岸部一徳)裏切りの予感(ストーリーネタバレあり)



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「私、失敗しないので」でおなじみ、米倉涼子主演の木曜ドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」シーズン7が、2021年10月14日(木)より放送を開始。

類まれなる技術を持った、フリーランスの天才外科医・大門未知子(米倉涼子)が、無理難題と思える手術を華麗にこなす様が魅力の本作。前シリーズに引き続き、東帝大学病院の外科部長・海老名敬(遠藤憲一)や、外科副部長の加地秀樹(勝村政信)なども登場する。

本記事では、その第6話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」第6話レビュー


今回の患者は、中国一のITグループ会長を父に持つ9歳の御曹司・王弥六(吉田隼)。小児肝腫瘍の手術のために来日したのだという。蛭間をはじめとした周りの大人たち、媚び売りがひどい。中国語で「私に切らせて」と言う未知子に、弥六は「いいよ」と日本語で返した。

原守(鈴木浩介)が再登場。なんと、晶(岸部一徳)が中国でスカウトし「神原名医紹介所」に所属、患者の王弥六とともに東帝大学病院に持ち込みしたというのだ。手術の執刀は彼にさせるという。

未知子は当然納得いかないが、晶は「未知子も人の気持ちがわかるようにならないと、いつか失敗しちゃうわよ」と言う。晶さん、いつも未知子の絶対的な味方だったのに、なんでそんなことを言うの?

原の様子もおかしい。外科リーダー・加地秀樹(勝村政信)に「どちら様でしたっけ?」と言い、全体的にすごく感じが悪くなっている。フリーランスの医師になったからなのか、「いたしません」と若干、未知子の真似をしている感がある。加地の「お前はいたせよ!」には笑った。



ちなみに9歳の弥六、あんなにまわりの大人にチヤホヤされているのに、天狗にならずまともそうないい子だ。亡くなったお母さんが日本人だったため、日本の病院で手術することにしたらしいが、お母さんは必ず治ると言われていたのに亡くなり、傷ついているようだった。いちばん好きな漫画はブラックジャックで、「お金のために働く、そういう医者のほうが信用できる」と言う。

今回、原と加地の友情がよかった。
中国の病院で何度も手術中に抜けたという原。理由は患者に支払い能力がないとわかったからだという。“患者の心に寄り添う医療”を目指してきた人とは思えない発言に加地は怒る。

だが、原は日本の医療をニュースで知っていた弥六にドクターX(大門未知子)と間違えられ、訂正のタイミングを失いそのふりをしていたのだ。さらに、目が悪くなってしまった原因がわからないという。

加地、適当な人だけど(実際、東帝大に戻れるという話をもらって原に声をかけ忘れていたので、原が怒るのも無理ないけど)、「目が悪くなったのはいつからだ」「その状態で手術するなんて、お前は医師失格だ」と訴えていて、原の話も聞き、二人の間には友情のようなものがあるのだな、と感動した。

素直に弥六に謝る原。弥六はやっぱり何でも直してくれる医者なんていないのか、と肩を落とす。

「大門先生は原先生みたいに優しい嘘もつけないし、寄り添ってもくれない」
「僕は治らないのか?」

という弥六(本当に9歳なのか?)に

「手術で奇跡は起こらないの。でも私なら治せる」
「私嘘つけないんで」

と声をかけ、中国に行って手術することに。ちゃっかりファーストクラス、いいホテル、美味しい中華料理を要求する晶と未知子、相変わらずである。笑顔でいいよという弥六もさすがである。

原に「僕に寄り添ってくれたことに感謝する」とお礼を言い(よくできた子すぎる)、病院を去ろうとする弥六は倒れてしまう。二つのがんが衝突していた彼の病状は、思った以上に悪化していたのだ。その頃未知子は中国に向かう空港にいた。原と加地が手術をすることに。


だが未知子ですら難しいかもしれないと言われた手術内容、この二人には無理がある。案の定危険な状態になってしまい、絶体絶命のとき、入ってきたのは未知子。さっき飛行機乗ろうとしてたのに!! 未知子、ヒーローすぎる。

お前にプレッシャーはないのかと聞かれ「プレッシャーのないオペなんてないから」と答え、意識がない弥六に「私、失敗しないので」と優しく言う姿は印象的だった。無事に成功し、オペ室を出ていく未知子に「大門先生、ありがとうございました!」とお礼を言う原は、我々が知っている原だった。

ちなみに「未知子でもプレッシャー感じるんだ!」というのは驚きだった。普通に考えればそりゃそうなのだが、超人に感じてしまう。プレッシャーを感じつつ毎回失敗しない未知子、あらためてかっこいい。



手術は成功したけど、何だか不穏だ。晶さんは請求書が通ったのにいつもみたいにスキップして帰らない。未知子はそんな晶さんの近くにおらず、距離がある。そしてラスト、晶さんが電話で誰かに「大門未知子はもう不要ですね」と言っていたのだ。

噓でしょ晶さん、どうしちゃったの……? 

「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」第6話ストーリー

中国一のITグループ会長を父に持つ9歳の御曹司・王弥六(吉田隼)が、小児肝腫瘍の手術を受けるため来日し、「東帝大学病院」に入院した。大門未知子(米倉涼子)と同院の外科リーダー・加地秀樹(勝村政信)は、さっそく執刀医に立候補。

ところが、院長代理の蛭間重勝(西田敏行)はあっさり却下し、すでに決まっているという執刀医を紹介する。その人物とは…未知子も加地もよく知る元「東帝大学病院」の外科医・原守(鈴木浩介)!

なんでも、未知子が所属する「神原名医紹介所」の所長・神原晶(岸部一徳)が、弥六と原をセットで「東帝大学病院」に斡旋したのだという。しかも、原はかつて「東帝大学病院」をクビになった後、フリーランスに転向。ここ1年は中国の病院で働いていたが、このたび晶にスカウトされて「名医紹介所」に所属することになったというではないか!

未知子は、師匠である晶が自分に内緒で原をスカウトし、執刀医として売り込んだことに憤慨。原に“名医”と呼べる腕はないと食ってかかる。しかし晶は、名医は腕だけが武器ではないと断言。失敗しない外科医としてまい進する未知子に対し、「いつか失敗しちゃうわよ」と言い放ち……!?

一方、“患者の心に寄り添う医療”を目指しながら、組織にもしっかり寄り添ってきた原も、どういうわけか今では豹変。御意仲間だった加地にも冷たい態度を取り、「これからはフリーランスの時代だ」と豪語し……!

そんな中、原はオペの助手に未知子を指名する。ところが、未知子は「いたしません」とはねのけ、独断で弥六の検査を敢行。その結果、原はもちろん、あの未知子ですらもオペを成功させるのが難しい病状だと判明し……!?


(文:ぐみ)


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