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2021年11月22日

鬼滅の刃「無限列車編」第6話:煉獄と猗窩座、永遠に平行線の闘い。BGMの演出にも注目

鬼滅の刃「無限列車編」第6話:煉獄と猗窩座、永遠に平行線の闘い。BGMの演出にも注目




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テレビアニメ「鬼滅の刃」無限列車編が2021年10月10日(日)より放送スタート。

竈門炭治郎 立志編、遊郭編それぞれと繋がる「無限列車編」がテレビアニメとして再構成されて放送される。

本記事では、第6話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

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鬼滅の刃」無限列車編 第6話:「猗窩座」レビュー



クライマックスが近づいてきてしまった。

炭治郎と伊之助の連携により倒された魘夢が、消えていきながら悔しがっているシーン。炭治郎たち一人ひとりの活躍を挙げて恨みつらみを言うのだが、結果みんなを褒めちゃってるところが好きだ。敵の言葉ながら、炭治郎たちそれぞれのすごさを再確認させてもらった。

その前の、炭治郎に大丈夫かと言われた伊之助の「元気いっぱいだ!風邪もひいてねぇ!」は何度聞いても好きである。何よりだ。伊之助って風邪ひいたことあるのかな? 風邪ひきそうな格好はしてるけれども。

あと炭治郎を刺した乗員に対する「アイツ死んでいいと思う!」は見るたびちょっと同意してしまう。ほんと炭治郎、いいやつ……。

そして来てしまった、猗窩座(あかざ)が。
何度観ても初対面からの一方的な熱烈ラブコール「鬼にならないか」「鬼になって俺と永遠に闘い続けよう」、それが叶わないなら殺すって、やることが激ヤバメンヘラ女みたいなんだよな……。誘ってくる感じ、まどマギのキュゥべえのようでもある。

並外れた強さの煉獄さんと猗窩座の闘い。炭治郎からは速すぎて動きが見えない。ほぼ光の筋だけ見えるような状況だ。この光景、どこかで見たことあると思ったらあれだ、ガンダムシリーズのMS(モビルスーツ)同士の闘いだ。生身なのに速すぎる。

どこまでも交わらない煉獄さんと猗窩座の考え。煉獄さんの真っ直ぐさは言わずもがな、猗窩座も真逆のベクトルで真っ直ぐである。鬼になれと言う猗窩座、ならない、初対面だが俺はすでにお前が嫌いだという煉獄さん。永遠に平行線だ。

この後の展開を知っているから見ていてつらいのだが、それでもなお、この戦闘シーンは気高く、かっこよく、美しい。

煉獄さんが名乗るところから流れるBGM、めちゃくちゃかっこいい。戦闘中にBGMが流れ、途中音が止まり、比較的重要なセリフが発され、またBGMの続きが流れ、また止まる。この緩急がよかった。

強さ・若さに対する煉獄さんの言葉にもはげまされた。

「老いることも死ぬことも、人間という儚い生き物の美しさだ。老いるからこそ、死ぬからこそ、堪らなく愛おしく、尊いのだ」
「強さというものは、肉体に対してのみ使う言葉ではない」「この少年は弱くない、侮辱するな」

猗窩座のように人に求めるのは違うが、「若さ」や「強さ」に価値を置いてしまう気持ち、少なからずあるからだ。「素晴らしき才能を持つ者が醜く衰えてゆく。俺はつらい、耐えられない。死んでくれ杏寿郎、若く強いまま」この言葉、ほんの少しだけわかる気もするからだ。この言葉、思い返すと「若く強く美しいまま」みたいな気がしてしまうのはなぜだろう。

煉獄さんは二十歳ながら、肉体だけでなく精神的にも強かった。
彼の言葉を聞いた後、老いることや死ぬことがただただ悪いことではない、j本当の意味で強い人間になろうとあらためて思えた。

次回、最終回のサブタイトル「心を燃やせ」。予告の時点で燃えていて泣きそうだ。

「鬼滅の刃」無限列車編 第6話ストーリー



魘夢の手から乗客を守るため戦う禰?豆子、善逸、煉?獄。
一方、炭治郎と伊之助は列車と融合した魘夢の頚を見つける。魘夢が繰り出す血鬼術を連携で凌ぎ、二人はついに魘夢の頚を斬る。のたうち回り、脱線する無限列車。二百人余りの乗客と炭治郎たちの運命は――。


(文:ぐみ)

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