俳優・映画人コラム

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2021年12月18日

<キアヌ・リーブス 不変&普遍な魅力>『マトリックス レザレクションズ』公開記念

<キアヌ・リーブス 不変&普遍な魅力>『マトリックス レザレクションズ』公開記念


SFの人=キアヌ・リーブス



キアヌ・リーブスの同世代にはジョニー・デップ、ニコラス・ケイジ、トム・クルーズ、ロバート・ダウニー・ジュニア、ブラッド・ピットどのトップスターがいます

そんな、彼らと比べてもキアヌ・リーブスはSFジャンルの作品が非常に多い俳優です。

そもそも、最初のブレイクポイント『ビルとテッドの大冒険』からしてSF要素のある映画でしたが、やはり節目となったのは『マトリックス』3部作。

この3部作の後、一気にSFジャンル作品が増え、『コンスタンティン』『スキャナー・ダークリー』『イルマーレ』『地球が静止する日』『47RONIN』『レプリカズ』などなど3部作から今回の『マトリックス レザレクションズ』までの間にバリエーション豊かなSF作品に立て続けに出演しています。

もともと持っていたSF属性に『マトリックス』というビッグヒット作ができたことで、一気に加速した感があります。
 
かつて『リトル・ブッダ』でシッダールタ王子/ブッダを演じたこともあるキアヌは中国系ハワイアンの血筋を受けていて、中国文化に囲まれて育ったと言い、その出自からどこか国籍不明、年齢不詳なイメージをずっとキープしています。

『スピード』の時などは分かりやすいマッチョなアメリカンヒーローにもなりましたが、その一方で『マトリックス』シリーズのネオ役は(マトリックス内での名前こそトーマス・アンダーソンという絵に描いたようなアメリカ人の名前ですが)カンフーを使いこなし、禅や東洋思想を取り込み、ファッションは和洋折衷という、一見しただけは“どこの国出身者かわからない人”になっています。



キアヌ・リーブスが持ち合わせるこの血脈からくる、独特の年齢不詳さ、無国籍感は彼を”何者にでもなれる”俳優という独自の立ち位置を確立させるに至っています

一例をあげれば、『コンスタンティン』では悪魔祓いをする霊感探偵を演じ、『地球が静止する日』では平和主義の宇宙からの来訪者クラトゥを演じ、『47RONIN』では(作品の出来不出来、成功か失敗かはさて置き)なんとあの忠臣蔵の世界観の住人になっています。

ハリウッド映画という世界をマーケットにしているビジネスにおいて、その人の出自は武器にもハンデにもなりますが、キアヌ・リーブスはその部分を他にないオリジナリティとして活かして、俳優としてのアイデンティティを完成させました。

また、彼の”年齢不詳感”(今年で57歳!!)も出演作品に時代を感じさせない普遍性(不変性)を与えています。

この“年齢不詳感”は今回の『マトリックス レザレクションズ』で強く感じました。

3部作に続いてヒロインのトリニティを演じるキャリー・アン=モスを見ると流石に時の流れを感じる部分があります。(実年齢よりははるかにお若いですが……)

また『レザレクションズ』には登場しませんでしたが『マトリックス』3部作で指導者モーフィアスを演じたローレンス・フィッシュバーンとキアヌ・リーブスは『ジョン・ウィック』シリーズで再共演を果たしていますが、やはりローレンス・フィッシュバーンも年齢を重ねたなと感じたものです。

しかし、キアヌ・リーブスだけは大げさではなく”時が止まった”かのようです。

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