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2022年01月12日

【考察】『劇場版 呪術廻戦 0』五条が夏油にかけた言葉とは?

【考察】『劇場版 呪術廻戦 0』五条が夏油にかけた言葉とは?


※本記事には『劇場版 呪術廻戦 0』に関する重大な要素が含まれています。特に未鑑賞の方はご注意ください。



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かけがえのない親友を自らの手で殺めなくてはならないとき、現代最強の呪術師は何を口にしたのか。

2021年12月24日に、『劇場版 呪術廻戦 0』が公開された。本作は「週刊少年ジャンプ」で連載中である「呪術廻戦」の前日譚、「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」を原作としている。

興奮し発狂したい気持ちを根性で抑えながら鑑賞していた筆者は、百鬼夜行シーンの改変こそあれ、基本的にストーリーから構図まで原作に沿っているように感じた。しかしある重要なワンシーンのアングルが、原作と大きく異なっていたのだ。

それが「五条が夏油に最期の言葉をかける場面」である。

あえて無音にしている五条の言葉を、考察し色々と勘ぐるのが野暮であることはもちろんわかっている。しかしわざわざ原作と構図を変え口元を写した行動に、五条や製作者の「言葉を読み取ってほしい」というメッセージが含まれている気がしてならない。

本記事ではそんな言い訳を盾に、五条が夏油にかけた最期の言葉を考察していく。

※本記事には『劇場版 呪術廻戦 0』に関する重大な要素が含まれています。特に未鑑賞の方はご注意ください。

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夏油傑の最期、原作と映画の違いは?


『呪術廻戦』アニメ公式Twitterより

最初に整理したいのが、例のシーンにおける映画で判明した新事実だ。

原作では五条の後ろ姿と、夏油の顔が見える構図だった。そして五条のセリフは「ーー」と表され、言葉をかけられた夏油は驚いたような呆れたような表情を浮かべている。

一方の映画は、しっかりと言葉を掛ける五条の口元が映された。その違いから「五条の言葉がそこまで長くないこと(おそらく4〜5文字?)」「セリフを言った際の口の動き」が判明したのだ。

また作者の芥見下々氏は、Q&Aで問われた五条のセリフに関して「0巻の中で言ってます」と話していた。筆者は以上の要素から、セリフの候補を3つ挙げる。

「親友だよ」


『呪術廻戦』アニメ公式Twitterより

「親友だよ」は夏油について聞かれた五条が言ったセリフ、「僕の親友だよ たった一人のね」から抜粋した言葉だ。

夏油は最期の言葉として、「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」と呟いた。つまり裏切った夏油に掛けた五条の言葉は、プラスな意味を持つ一言だったのだろう。実際にこのセリフを乙骨に対して言うのも直後の場面であり、繋がりとしても申し分ない。

しかし夏油は「親友だよ」と言われ、間の抜けた拍子抜けの“あの”表情を浮かべるだろうか。たしかに驚きはするだろうが、あの珍妙なモノを見るような顔は少々違和感があるように感じる。

また「傑」という呼びかけの直後に「親友だよ」と言うのは、文脈的にも無理があるだろう。

「おかえり」



乙骨が真希との初任務で、命からがら帰還した際、五条は彼に「おかえり 頑張ったね」と声を掛けた。

本作の最後の戦い、百鬼夜行の決行日に夏油は呪術高専にやってくる。元生徒である彼にとって、呪術高専は古巣だ。よって「おかえり」と声を掛けた可能性は、十分ある。

実際に映画を鑑賞したファンからも、「口の動きが『おかえり』に見えた」と語る声も多く挙がっていた。しかし「おかえり」では、意味合いが局所的すぎる気もする。「高専に帰ってきた」「すべてが終わり友達に戻れた」などの意味だとしても、最期の場面ではより全域的な言葉が妥当だろう。また「おかえり」と言ったのだとすれば、セリフを無音にする必要もないように感じた。

「愛してる」


『呪術廻戦』アニメ公式Twitterより

ここまで読んだ人はわかると思うが、筆者の本命はこの「愛してる」だ。

乙骨の「愛してるよ 里香」から抜粋した「愛してる」を、1番の候補として挙げた理由は作品のテーマに「呪い=愛」があると感じたためである。

作中にて五条は乙骨に向け、「愛ほど歪んだ呪いはないよ」と語っていた。そして乙骨は自分の愛が里香を呪っていると気付き、彼女の解呪に成功する。

夏油が最期に呟いた「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」というセリフ。深読みすれば、五条は暗に呪いの言葉を吐いていたとも取れる。彼は最後に夏油にかける愛情の呪いとして、「愛してる」と伝えたのではないだろうか。

もし急に五条から「愛してる」と告げられたのであれば、言われた際の夏油の表情にも納得がいく。夏油の日常は葛藤の中にあり、五条も彼の気持ちを理解していただろう。乙骨が「愛してる」里香を解放したように、五条も「愛してる」夏油を解放する気持ちで、呪いの言葉を口にしたのかもしれない。

最後に


『呪術廻戦』アニメ公式Twitterより

今回は五条と夏油のラストシーンを主に取り上げたが、映画自体も控えめに言って最高だった。内容は「呪術廻戦」の前日譚なので、原作やアニメに触れていない人でも十分楽しめるストーリーになっている。

原作を読んだ人も未読の人も、ぜひド派手なアクションや乙骨と夏油の苦悩を、劇場で楽しんでほしい。観賞後は、五条の言葉を考察したくなること間違いなしだ。

また本記事では“考察”と称して最期の言葉を考察してみたが、今回挙げた3つの候補が正解ではなくても、別にいいのだ。

本当に交わされた最期の言葉は、“悟と傑”の2人だけが知っていればいいのだから。

(文:青木圭介)

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(C)2021「劇場版 呪術廻戦0」製作委員会 (C)芥見下々/集英社

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