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2022年01月19日

「ファイトソング」第2話レビュー:花枝と芦田の“恋の取り組み”スタート!それぞれの心が動き始める(※ストーリーネタバレあり)

「ファイトソング」第2話レビュー:花枝と芦田の“恋の取り組み”スタート!それぞれの心が動き始める(※ストーリーネタバレあり)


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清原果耶主演のTBSの火曜ドラマ「ファイトソング」が2022年1月11日(火)より放送スタート。

岡田惠和オリジナル脚本で送る本作は、夢破れたスポ根ヒロインを演じる清原と、一発屋ミュージシャン、万年片想いの一途な幼馴染の不器用な3人の恋と成長を描く。

本記事では、第2話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

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 「ファイトソング」第2話レビュー



冒頭、間宮祥太朗演じる芦田の歌声に酔いしれていたら、突如はじまった喧嘩。あぁ、芦田たちのバンドはこうやって終わってしまったんだな。未練しか残らない終わり方だった。

芦田から出た「続けたいなぁ……」が、いかに思いのこもった言葉かがよく分かる。
だからこそ、少しでも何かのきっかけになればと、弓子(栗山千明)からの本気で誰かと付き合ってみたら? というアドバイスを実践しようとしたんだろう。で、先週の「俺と付き合ってくれえない?」に繋がる。気持ちは分かるけど、やっぱちょっと唐突過ぎるよ、芦田さん。



芦田の言葉に、花枝(清原果耶)は顔をしかめて不信感を募らせる。「そう言えば女の子が喜ぶと思ってるんだったら、まじでいらないです」と花枝。きっぱりしていて気持ちがいい。

だけど、やっぱりずっと大事に聴いてきた曲を作った人に会えたことが嬉しいらしい花枝。そんな花枝の笑顔を見て、迎えに来た慎吾(菊池風磨)も嬉しそうだ。でもね、違うんだよ、慎吾……笑顔の理由を教えてあげたい……。

芦田、弓子、元バンドメンバーの烏丸(東啓介)の3人で食卓を囲む。どうやら、弓子は弓子で芦田のことが好きらしい。そんな相手に向かって、「まともに話せる女の人、弓子さんくらいしかいないよ」と芦田。もしやこの人、天然の人タラシなのか……?



一方の花枝は、あさひ学園で芦田との出会いを話す。花枝が芦田の歌を聴いて泣いたことを知り、もやもやしちゃう慎吾、それを横目で見ている凛(藤原さくら)。一方通行の好きが交錯し、お互いを思いやって見守っている感じが切ない。

すると、花枝の話を聞いていた直美(稲森いずみ)が口を開く。
「心が大きく動くっていうのはいいことだよ」「未来も動くよ、きっと」「そのきっかけとかチャンスを見逃すな」「いろんなものを奪われてここに来た」「だからいいことた~くさん起こるんだよ」……。
花枝や慎吾、凛のことも、小さい頃からよく見ていたことが分かる直美の言葉には信頼しかない。温かい言葉に、こちらの心も動いた。

やっぱり芦田のことが気になっちゃう慎吾、芦田の家に行く担当を自分に変えてしまう。けん制でもしに行くのかと思いきや、「ありがとうございました、あいつ泣かしてくれて」とお礼をする。えっと……、あなたすっごくいい奴だね??
しかもその後、凜が働く理髪店に行って、芦田のことを「いい奴っぽかった」という慎吾は、とことん真っ直ぐだ。

その頃、花枝は聴覚障がいのある葉子(石田ひかり)の家に掃除へ行く。読唇術で会話ができること、いざとなったらタブレットで筆談ができること、テレビの字幕を見て笑っていること、インターフォンが鳴ると光で知らせてくれること……そんな何気ない日常に触れる。この時、花枝の心が動いたようだった。

本来であれば花枝が家に来てくれると思っていた芦田は、何とかして花枝に謝罪をすべく、サンシャインクリーニングの問い合わせから連絡をしてくる。結構な長文だったが、たしかに誠意は伝わる内容だった。
でも、花枝との出会いを「運命だと思った」なんて、本当に恋愛をしていない人が書けちゃうんだろうか? むしろ恋愛をしていないから書けるのか?? ちょっと混乱。無意識だったら罪深すぎる……やっぱり芦田は天然の人タラシなのか……。

メールを読んだ泣かないはずの花枝はまたも涙を流し、芦田の家へ走る。ところが、ベタなすれ違いで会うことが叶わない。スマホがある時代にも、すれ違いが描けるのが運命の恋なのか、と勝手に唸ってしまった(岡田惠和脚本あっぱれです)。

花枝の残した手紙に気付き、花枝のもとを訪ねてくる芦田。2度目に掃除を頼んだ時同様、しっかりと花束を用意していた。謝罪だから花束なのか、好意ゆえの花束なのか、芦田の胸の内をぜひ聞きたい。



花束を受け取り、「わたしやっぱり付き合います」と花枝。2人は2か月という期限付きで付き合う(というか、“恋の取り組み”をする)ことになった。それはつまり、花枝が耳の手術を受ける前日まで。担当医(橋本じゅん)に「思い出を作っておいたほうがいい」と言われたのが後押しになったんだろう。

「2か月間、ときどきあの歌を聴かせてください、わたしの耳に。思い出にします」わたしの耳に、という表現が切ない。花枝は、芦田にも自身の耳のことは話す気はないようだ。

それでも心躍っている花枝。これも違う、あれも違うと洋服をとっかえひっかえして、部屋がぐちゃぐちゃなのが初々しくてかわいい。

芦田からの問い合わせメール(これ、誰か消しといて欲しかった……)を読んでしまった慎吾に追い打ちをかけるように、めかしこんだ花枝の登場。きっと、なになに、今日かわいいじゃん、なんて思っただろうに、秒で付き合うことになったと聞かされる。あんまりだ。そして、デートへ行く2人を見送り、「なんも言えねぇじゃねぇかよ」と呟く。引きつりながらも笑顔だったの、偉いぞ、と思わず褒めてあげたくなった。

当然このまま上手くいく、なんてことはないのだろうから、ここからどんな波乱が起きるのか、楽しみだ。


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(文:あまのさき)

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