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2022年01月22日

「駐在刑事Season3」第2話レビュー:オレオレ詐欺グループの内輪揉めを解決!?予想外の心温まる結末に涙(※ストーリーネタバレあり)

「駐在刑事Season3」第2話レビュー:オレオレ詐欺グループの内輪揉めを解決!?予想外の心温まる結末に涙(※ストーリーネタバレあり)



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寺島進主演の金曜8時ドラマ「駐在刑事Season3」が2022年1月14日より放送スタート。

元・警視庁捜査一課の刑事だった江波敦史(寺島進)が、持ち前の洞察力で次々と難事件を解決していく大人気シリーズ第3弾。今度はどんな事件に立ち向かっていくのだろうか?

本記事では、第2話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

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「駐在刑事Season3」第2話レビュー

奥多摩でオレオレ詐欺事件が発生!

平和な奥多摩を脅かす事件を解決するため、またもや動き出す駐在さん・江波(寺島進)。水根旅館にかかってきたオレオレ詐欺の電話をきっかけに、詐欺グループの一員を現行犯逮捕した。これで、オレオレ詐欺は無事に収まるかと思いきや……。

直後に「ずっと知らない車が山中に停まっている」と奥多摩の住民から知らされる江波。

現場に向かい調べてみると、車中から「木島秀樹」の身分証明書が見つかった。大量の携帯や個人情報リストなども発見されたことから、詐欺グループの一員であると推測される。停められた車の近くには、血痕が付着した石が……。

転々とする血痕を追う江波。すると、木島の遺体に行き着いた。彼は何らかの理由で、すでに亡くなっていたのだ。



なぜ木島は亡くなっているのか? 何者かに殺されてしまったのか?

捜査を進めるうちに、木島と”若い男”が口論しているのを見た、と情報が入る。その若い男とは、治子(茅島成美)の孫・流星のことだとわかった。流星に話を聞けば、何かわかるかもしれない。

しかし、ここで驚愕の事実が。なんと、本物の流星は、中学3年生の頃に落石事故ですでに亡くなっている。つまり、流星を名乗る男は別人である可能性が高い。治子も、それを承知で流星を家に上げているというのだ。

流星を騙る謎の男は、加山(田中偉登)だと判明。やはりオレオレ詐欺グループの一員だったようだ。しかし、一度治子から100万円を騙しとるも「必要なくなった」と言って返しに来たという。その後、まるで恩返しをするかのように治子の家に滞在していたらしい。



加山には木島の殺害容疑がかけられたが、治子の証言によりアリバイがあるとわかった。オレオレ詐欺グループ内での内輪揉めだと認識されかけていたが、その線も薄い。そもそも、彼がわざわざ100万円を返しに来た理由、そして逃げなかった理由がわからない。

果たして、木島が亡くなった原因とは……?

江波の独自の捜査により、名前が上がったのは、浜野まなみ(山谷花純)だ。



将来、小学校の教師になることを夢見ながら、奥多摩の山岳ガイドセンターでアルバイトをしている女性。まなみは、山中で不法投棄をする木島と、たまたま遭遇してしまった。奥多摩を愛するがあまり、彼に注意をする。それがきっかけでトラブルとなり、揉み合った末に木島を殺してしまったという。

なぜ、江波は彼女が犯人だと突き止められたのか?

きっかけとなったのは、殺害現場である山中に生息する「山漆」だった。捜査のため現場に入り込んだ者たちは全員漏れなく、山漆による肌のかぶれに悩まされていた。特効薬となるのは、ものすごい香りを放つ「サワガニをすり潰した薬」しかないという。

浜野まなみも、現場にいたのではないか。山漆による肌のかぶれに悩んでいたのではないか。特効薬が放つ激臭をごまかすため、香りのキツい香水を使っていたのではないか。

些細なきっかけから、ここまで推理を繰り広げる江波。奥多摩に住んで長いからこその洞察力なのかもしれないが、やはり元・捜査一課の刑事であることも関係しているのだろう。

罪を償って、改めて奥多摩に戻ってくることを誓ったまなみ。

そして、容疑が晴れた加山が語ったのは、実に予想外な心温まる結末だった。

実は、本物の流星が亡くなった落石事故の現場に、加山もいたのだという。流星は加山を助けるために、落石事故に巻き込まれてしまった。そのことをずっと悔やんでいた加山は、せめて何かできることはないかと切実な思いで、治子の元を離れなかったのだ。

奥多摩で起こった殺人事件が、復讐・怨恨などによるものではなくて、よかった。そう胸を撫で下ろした第2話。このまま平和な奥多摩に戻ってほしいと願うが、次の事件の予感はすぐそこに迫っている。


(文:北村有)

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