『牛首村』は“恐怖の村シリーズ”最高傑作だった <cinemas short>
──<< <cinemas short>>>───
「cinemas short」は、話題の映画やドラマを短く簡潔に紹介する特設コーナー。
今回紹介する映画は『牛首村』。
“私がもうひとりいる……?”奏音(Kōki,)は、ある心霊動画に映った女子高生を見て驚愕する。その姿が自分そっくりだったのだ。しかし、牛首マスクを無理やり被せられ、廃墟に閉じ込められたところで、その映像は途切れた。彼女は誰なのか?妙な胸騒ぎと忍び寄る恐怖。何者かに導かれるように、動画の撮影地・坪野鉱泉へと向かう奏音。妹の存在、双子、牛の首……。“牛首村”と呼ばれるおぞましい場所の秘密と風習が、狂気と恐怖となり、彼女にまとわりついていく……。
『牛首村』は“恐怖の村シリーズ”最高傑作
どういう気持ちで鑑賞したか
『呪怨』の清水崇監督が新たに手掛けている”恐怖の村シリーズ”の最新作。“シリーズ”と銘打つなら3本目はあるだろうと思い、楽しみにしていました。
また何と言っても、主演のKōki,の存在が気になっていました。
実際鑑賞してみてどうだったか
『犬鳴村』『樹海村』と楽しく鑑賞していましたが、これまでの2作品はストーリーより描写重視のイメージがありました。(これは清水監督作品に多くあるパターンですが……)。またKōki,は一人二役ということもあり、歴代ヒロインの三吉彩花・山田安奈と比べると演技の面で、ハードルが高いのではと感じました。
一方でストーリーはシリーズで一番練られており、恐怖描写ではなく物語を追っていくのが楽しくなる映画でした。Kōki,の演技も想像以上にしっかりしていました。
その中でも何が良かったか、推せるか
Kōki,がとにかく頑張っていたという印象です。いきなりの主演、ホラー映画、一人二役、人気シリーズの新ヒロイン……というプレッシャーも大きかったのではないか思いましたが、なかなかどうして頼もしかったです。
もう1人を挙げると、やはり心身を張った演技を見せてくれた芋生悠でしょう。裏のMVPともいうべき熱演を見せてくれます。
どういう人にオススメか
Jホラー、ホラー映画が好きな人にはぜひ観てほしいです。
昔からホラー映画は若手俳優の登竜門的な存在でもあります。今作も萩原利久、高橋文哉、芋生悠、大谷凛香、莉子といった若手俳優が揃っています。これからの成長を追うにあたって、おすすめです。
(文:村松健太郎)
>>> 他の<cinemas short>も読む
>>> 他の新着記事も読む
公開に関する情報
『牛首村』2022年2月18日(金)より公開
上映劇場はこちら
公式HPはこちら
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
(C)2022「牛首村」製作委員会