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2022年02月20日

「DCU」第5話レビュー:西野(高橋光臣)が新名(阿部寛)の新たなバディに?W流星の共演にも注目が集まる(※ストーリーネタバレあり)

「DCU」第5話レビュー:西野(高橋光臣)が新名(阿部寛)の新たなバディに?W流星の共演にも注目が集まる(※ストーリーネタバレあり)


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阿部寛主演のTBS系日曜劇場「DCU」が2022年1月16日放映スタートした。

TBS×ハリウッド大手プロダクションの共同制作となる本作は、水中の捜査に特化したスペシャリスト集団「DCU(Deep Crime Unit)」の活躍を描く“ウォーターミステリー”。真実を突き詰めるまで諦めないDCUの隊長・新名正義を阿部寛、新名のバディとなる隊員ダイバー・瀬能を横浜流星が演じる。

本記事では、第5話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

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「DCU」第5話レビュー



黒幕の特定には至らなかったが、隆子(中村アン)を殺害した犯人を捕まえて気持ちを新たにしたDCU機動班第一部隊。「DCU」第5話では、隊長復帰を果たした新名(阿部寛)のもと、海上で行方不明となった国土交通省副大臣の長男・木下裕司(三浦獠太)の捜索に乗り出す。

これまでの捜査方法を一蹴し、裕司が消息を絶った地点から北西方向を捜索すると間も無く本人の物と思われるゴムボードを発見。しかし、そこに裕司の姿はなかった。

そんな中、新名の元に裕司が危険ドラッグの密売グループに誘拐されたという情報が届く。副大臣秘書の日村(栁俊太郎)によると、行方不明になった日も裕司はドラッグを購入するために海に出たようだ。



誘拐も危険ドラッグの事実もマスコミに知られないよう、極秘に犯人グループ検挙に向けて動き出すDCU。新名は瀬能(横浜流星)を連れ、仲介人の立花という男が出入りしていたサーフショップを訪れる。

そこで瀬能は学生時代に入部していた水泳部の先輩・中林(藤井流星)に再会。顧客情報を流出したという噂が流れるのを恐れ、最初は立花の名刺を隠した中林だったが、自分の正義を信じてくれた瀬能に根負けして捜査に協力してくれた。



今回、中林役でゲスト出演となった藤井流星。同じ名前の横浜流星と初めて共演することもあり、放送前からSNSでは大きな話題となっていた。中林は強面でチャラチャラしているように見えるが、瀬能から慕われる優しい先輩。久々の再会を喜び、中林が部員の喫煙を告発した学生時代の思い出話に浸る姿は微笑ましかった。

しかし、二人の共演はこれだけで終わらない。実はこの中林こそ、今回の事件の黒幕だったのだ。

3年前から裕司を誘拐した危険ドラッグの密売グループを追っていた厚生労働省麻薬取締部(通称、マトリ)と公安はDCUに捜査から手を引くように命令するも、新名はそれを逆手に取り彼らと協力。その事実を隠したまま極秘捜査に瀬能を誘い、身代金の受け渡しを指示した。



新名は瀬能と共に犯人グループに捕まることで、組織を主導していた中林を炙り出すことに成功。あらかじめ突き止めていたアジトをマトリや公安にも伝えていたため、スムーズに密売に関わっていた人間を一気に検挙することができた。

しかし、何も知らされていなかった瀬能は信頼していた先輩に裏切られたことで呆気にとられる。同情や哀れみもなく親を亡くした自分に接してくれた先輩が好きだったと涙を流す瀬能。

中林はそんな瀬能に「心の中で周りの連中と一緒に笑っていた」と追い打ちをかけるが、一方で新名を殺すのに躊躇したり、自分とは違い正義を貫く後輩を前に苦しむそぶりを見せるなど、悪役になりきれない一面も覗かせる。横浜流星と藤井流星、“W流星”による熱い演技のぶつかり合いは感動的なドラマを生み出した。



また、ラストでは意外なバディが誕生。

国際テロ組織「ブラックバタフライ」の一員だったロペスの携帯から成合(吉川晃司)の写真が見つかったことで、15年前に起きた事件の真相を再び追う決意をした新名。そのバディとして選んだのが、副隊長の西野(高橋光臣)だ。

これまで自分が隊長に選ばれなかったことに納得していなかった西野は、新名を今の座から引きずり下ろそうとしている早川次長(春風亭昇太)に協力していた。しかし、裏切るかもしれない自分をバディに据えた新名の器の大きさを目の当たりにし、西野の心は動かされる。

なんと、除隊を覚悟で早川次長に「今日を最後に報告をやめる」と宣言。対立していた新名と西野が手を組み、最大の事件に立ち向かうというアツい展開にSNSが湧いている。

(文:苫とり子)


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