「となりのチカラ」第6話レビュー:チカラは隣人の家庭内暴力とどう戦う? そして中越家にも問題が勃発!(※ストーリーネタバレあり)
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松本潤主演、木曜ドラマ「となりのチカラ」が2022年1月20日より放送スタート。
東京のとあるマンションに引っ越してきた家族。夫のチカラ(松本潤)、妻の灯(上戸彩)、娘の愛理(鎌田英怜奈)、息子の高太郎(大平洋介)が、ちょっと不思議な隣人が住むマンションにおいて、さまざまなドタバタ劇に巻き込まれていく。
本記事では、第6話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「となりのチカラ」第6話レビュー
中越家のお隣さん、木次家。チカラ(松本潤)が好美(古川凛)に渡していた手旗が父親の学(小澤征悦)に見つかってしまう。母親の達代(映美くらら)にマンションの住人、特にチカラと関わらないように告げ、監視を強める。
達代は昔から、出来が悪い娘だと言われ続けていたのだろう。結婚するまでは親の、結婚してからは学のいうことを聞かなければならない、と思い続けていたのだろう。それで縮こまってしまっていた心。せめて好美を守らなければとふんばり続けていた。
しかし、学は達代のことだけではなく、好美にまで「出来の悪い娘」と言い放つ。本当になんなんだ、このクソ親父は……!
学は妻と娘の出来が悪いから躾をしなければならない、と言っていたが、単なる八つ当たりだ。憂さ晴らしだ。チカラも指摘していたが、会社での立場はそれほど強くないのだろう。ペコペコして、周りの機嫌をとって。そのストレスを達代たちにぶつけているだけだ。
そして、とうとう達代は好美と一緒に命を絶つ決断をとろうとし……。
偶然、アカリ(上戸彩)が早めに家に帰ってきていたこともあり、達代を止められた。管理人さんの「私は子どもを殺された親だから、そんなこと絶対に許さない」が悲しすぎる。あまりに説得力のある言葉。
子どもを守りたい。でも守れない。これ以上、娘に辛い想いをさせないためにはどうすればいいのか、と考えた末なのだろう。経済的弱みを握られ、自由がきかない。閉じ込められた状態で、思考が停止すると、助けてもらう術も考えられなくなる。
達代たちが幸運だったのは、本当にチカラたちがいたことだろう。
「中途半端に助けてもらっても辛いだけなんです」
チカラだけだったら中途半端だっただろう。が、マンションの住人たちの力を借りて、徹底的に戦えたのだ。
達代が最後に学に向かって放った「その汚い手を放せ、くそ野郎!」は爽快だった。大変なのはこれからだが、自分の人生は自分の手で変えていくしかないと気がついた達代は今よりもきっと強くなるだろう。
そして、これから大変なことになるのは中越家だ。
「もうチカラくんと一緒にいたくない」と荷物をまとめて出ていってしまったアカリ。大きな問題はないように思えるだろう。チカラから見ても、子どもたちから見ても。
ただ、今回の話を観ているだけでも、アカリの中に小さな澱のようなものが溜まっていっているのがわかる。これまでさまざまなマンションの問題を解決してきたチカラだが、アカリの力もあったからこそ。チカラひとり(いや、子どもたちの力も借りられるのか?)で自分の家の問題を解決できるのだろうか。
(文:ふくだりょうこ)
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