<メンタル強め美女白川さん>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第9話ストーリー&レビュー
第9話のストーリー
>>>「メンタル強め美女白川さん」の画像をすべて見る白川さん(井桁弘恵)の先輩・町田杏花(野呂佳代)は、最近心の中で、小さな白川さんを育ててる。そんな町田さんを見習って梅本カンナ(秋元才加)もポジティブマインドになろうと決意。
しかしある日、独身の梅本さんは既婚の社員にマウントを取られたと感じ……卑屈な心と戦っていた。そんな中、産休に入る女性社員の幸せそうな姿に、またもや僻んでしまい……。
いったい、梅本さんは白川さんマインドになることができるのか? 白川さんが考える「幸せ」とは?
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第9話のレビュー
20代後半から30代の女性にとって、結婚・妊娠・出産の話題は付き物かつデリケートだ。もちろん男性にとっても欠かせない話題かもしれないけれど、女性が受ける「社会からの圧」はとんでもない。下手したら「結婚しないなんて変わり者」くらいの扱いを受けることもある。白川さん(井桁弘恵)や梅本さん(秋元才加)たちが作中で話している「女はクリスマスケーキ理論」も、それを象徴した言葉だろう。
女は売れ残ったら終わり、くらいのイメージで捉えている方も多いだろうが、この言葉の本意は「25日(25歳)を過ぎたら賞味期限切れ」だというのだから……。なんと世知辛い。いまなら炎上してもおかしくない表現である。
そんな社会からの圧と、自身の「結婚したい願望」に潰されそうになっているのが、梅本さんだ。
Ⓒ「メンタル強め美女白川さん」製作委員会
高給取りの旦那をゲットし、結婚を機にマンションを購入、不妊治療のすえ無事に懐妊したアラサーの後輩が育休に入ると知った梅本さん。もう少しで嫉妬に変わりそうな”羨ましさ”と”自分も早く結婚したい欲”がない混ぜになり、爆発寸前になっている。
シンプルに、人の幸せを素直に喜べない自分に対しても、イライラしているのだろう。
今回の例に限らず、大きな幸せを手にした人(または、そのように見える人)を目にするたびに、複雑な気持ちを覚えるケースは多いかもしれない。
よくよく考えれば、その人が幸せになったからといって、自分が不幸になることはないのだけれど。世の中には、幸福と不幸の帳尻を合わせる天秤のようなものがあるのではないかと、どうしても考えてしまう。
たまらなくなった梅本さんは、白川さんを問い詰める。
「あんただって、幸福を手にした相手を羨ましいと思うことくらいあるでしょ?」と。
それに対して白川さんは、こう答えるのだ。
「そういうときは、忍法を使います。忍法・自我消滅!」
Ⓒ「メンタル強め美女白川さん」製作委員会
幸せそうな人を見て「羨ましい」と思うのは、自分のフィルターを通して相手を見ているから。
自分のフィルターを通すと、どうしても、自分の状況と相手を比べてしまう。落ち込んだり羨ましいと思ったりするメカニズムは、大体が「自分との比較」によって起こるのである。
そこで、自我を消し、シンプルに相手だけを見る。
結婚し、出産する相手に対しては「おめでたい!」。
出世した相手に対しては「やったね!」。
受験や資格に合格した相手には「頑張ったね!」。
そうすれば、自分の状況と相手を比較したことによって生まれる「嫉妬」や「羨ましさ」は消え、単純に祝福したい気持ちだけが残るのだ。
……まあ、とはいえ、作中でも梅本さんが言っていたように「そんな仏のような悟り」は、なかなか開けないのだけれど。それでも、訓練する価値は十分にある。
人に対し「羨ましい!」気持ちが募り、それがモヤモヤの種になっているあなたへ。
白川さん直伝の忍法・自我消滅を、ぜひ今日から実践してみてはどうだろう?
※この記事は「メンタル強め美女白川さん」の各話を1つにまとめたものです。
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