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2022年05月15日

<マイファミリー>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<マイファミリー>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第10話ストーリー&レビュー

第10話のストーリー

>>>「マイファミリー」第10話予告をYouTubeで見る

未知留(多部未華子)が誘拐された。
犯人は温人(二宮和也)に、逃走中の東堂(濱田岳)と未知留の交換を要求。温人は犯人を暴いてほしいと葛城(玉木宏)に頼み、自身は未知留を救うため、三輪(賀来賢人)とともに東堂への連絡を試みる。果たして、どんな結末を迎えるのだろうか?

ついに連続誘拐事件が完結する。果たして犯人は誰なのか?一体なぜ誘拐をしたのか?
家族が迎える未来は果たして……。

第10話のレビュー

言葉にならない。

 

未知留(多部未華子)が誘拐された。犯人の要求は東堂(濱田岳)との交換だ。温人(二宮和也)は警察に追われることを承知しながらも、三輪(賀来賢人)に協力を仰ぎ、行動を起こす。

ひとつの救いは葛城(玉木宏)と連絡が取れていたことだろう。日下部(迫田孝也)は東堂と温人の共犯説を押していたが、葛城は警察内部の犯行を疑っていた。事件の鍵となっていた「タブレット」が捜査本部で明らかになった直後に、未知留が連れ去られたことで確信を深める。

 
そしてついに明らかになった真相。犯人は捜査一課長・警視の吉乃(富澤たけし)だった。

吉乃は当時、育児の相談を受けていた東堂の妻・亜希(珠城りょう)と不倫関係となってしまう。その現場を目撃、写真を撮った心春(野澤しおり)は吉乃に直談判。さらに東堂と亜希の仲を修復するために、狂言誘拐をするように吉乃に頼む。しかし、吉乃は心春から不倫現場の写真を奪おうとしたときに、弾みで階段から突き落とす形になってしまい……。

その後、吉乃は誘拐を実行したが、お金を要求していたときはすでに……。

吉乃は風化を望んでいたが、東堂が誘拐事件を起こしたこともあり、そうはいかなくなる。心春の事件に執念を燃やす葛城のことを、吉乃はきっと心のどこかで邪魔だと思っていたに違いない。

実咲(凛美)が訪ねてきたことも吉乃にとっては想定外だった。実咲は当時、心春から母親の不倫について相談を受け、写真も見ていたのだ。吉乃が阿久津家を訪ねてきたときに、実咲は亜希の不倫相手だと気づいていた。事が公になることを恐れた吉乃は、写真データを消すために実咲を誘拐したのだった。


ひとつ過ちを犯し、それを隠すために膨らんでいった罪。

温人と葛城の執念で間に合ったが、下手をすると不倫関係にあった東堂と未知留による事件として片付けられるところだった。

真犯人が逮捕され、温人の無罪も明らかになった。が、めでたしめでたし、ではない。東堂が誘拐事件を起こしてまで突き止めたかった心春の行方。ラスト、行方不明だった亜希が東堂の前に現れる。三輪のもとに亜希が連絡してきたのだ。

「心春ちゃんに会うまではどうしても死ねなかったそうだ」と話す三輪。

亜希に向かって、東堂が訊ねる。

「心春ちゃんに会えたのか?」

堪えきれずに涙をこぼし、頷く亜希。明言はされなかったが、きっと遺体となった娘と会ったのだろう。
その対比のように描かれる、未知留の出産シーン。温人がしっかりと手を握り、声をかける。
心春の計画がうまくいっていれば、それは東堂家のもうひとつの姿だったかもしれない。

東堂が起こした誘拐事件によって、鳴沢家と三輪家は関係を修復した。が、東堂は逮捕された。ようやく知ることができた真実は残酷なものだった。真犯人はかつての上司で、妻はその上司と不倫していた。さらに、娘は誘拐事件の前に殺されており……。もしかしたら、自分がもっと家庭を大事にしていれば、と思うかもしれない。それにしたって、である。
しかし、すべての人がハッピーエンドとなる物語は現実には存在していないのではないか、と言われているような気持ちにもなった。

ハッピー、とは言い切れない中、和んだのは日下部管理官である。急に捜査にやる気を出し、東堂・温人共犯説をゴリ押しし始めたために、めちゃくちゃ犯人っぽい人に見えていたが、違った。最終的に葛城と協力し、吉乃逮捕に一役買った。
ラストではウキウキと合コンに参加していたけれど、どうか幸あれ……。


(文:シネマズ編集部)

※この記事は「マイファミリー」の各話を1つにまとめたものです。

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