『恋は光』6月17日（金）TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開 配給：ハピネットファントム・スタジオ／KADOKAWA
©秋★枝／集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

悩める皆様、映画を観ればそのお悩みは解決できるかもしれません。

このコーナーでは映画ソムリエの“東 紗友美”と映画好きタレントの“加藤るみ”がストレス社会を生きるみなさんのお悩みにお答えしながら、同時に厳選した“人生に効く映画”も処方するという、一粒で二度美味しい（？）そんな連載をお届けします。

ズバッと優しくモノ申す20代の加藤、30代の東からのメッセージとともに映画との出逢いを見つけてくれたら嬉しいです。

連載第9回目のお悩みは……？

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今月の質問・お悩み

25歳ですが、異性と付き合ったことがありません。この先どうしたらいいでしょうか？

（男性）

Sayumi’s  ANSER

A. 全く問題ない！

25歳で異性と付き合ったことがない件について、全く問題ないです。

とはいえ、せっかくなのでちょっとアナタを因数分解させてください。

「年齢＝恋人いない歴」の方は今までいい出会いに恵まれなかったり、奥手な性格であったりということもあるかもしれません。どうでしょうか？

“奥手”という状態は、自信の無さから生まれてしまう可能性がありますよね。それでも、自分の魅力的な部分だけは忘れないでほしいです！

趣味について熱く語れるとか、仕事ができるとか、長年続けているスポーツがあるとかなんでもOKです。

「年齢＝恋人いない歴」を気にしすぎて、自信の無さが表れてしまうと恋のチャンスも減少してしまうかも……！？

年齢については気にしなくて良いと思いますが、それを絶対に引け目に思わずに！

惹かれる相手が現れたら全力でアプローチできるように、心の準備だけはしておいてくださいね。

Sayumi's シネマアンサー『恋は光』

100人いれば100通りの恋
 
『恋は光』は、“恋する女性が光って視える”特異な体質を持つ男子大学生・西条（神尾楓珠）を中心にした、大人気コミックの映画化作品です。

恋愛映画のジャンルを逸脱していて、哲学的でとにかく興味深い作品。

というのも本作は、言葉が主役の恋愛映画なんですよね。


『恋は光』6月17日（金）TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開 配給：ハピネットファントム・スタジオ／KADOKAWA
©秋★枝／集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

まず西条は「恋というものを知りたい」という文学少女・東雲（平祐奈）に一目ぼれし、恋の定義について語り合う交換日記を始めます。西条にずっと片思いしてきた幼なじみの北代（西野七瀬）は、心をざわつかせます……。

一方、恋人がいる男性ばかり好きになってしまう宿木（馬場ふみか）は、西条を北代の彼氏だと思い込んで猛アプローチを始めます。それぞれが”恋の定義”を模索しながら、気付けば不思議な四角関係となっていくのですが...…。


『恋は光』6月17日（金）TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開 配給：ハピネットファントム・スタジオ／KADOKAWA
©秋★枝／集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

本作品で触れられる、主要キャラの“恋愛の定義が見事にそれぞれ異なるのです。「恋の定義って、こんなに人それぞれ違うの！？」と共感してみたりハッとしたり。

そしてどんな恋の定義も間違いではなく、どれも正解なのだと教えてくれる物語は、自分のこれまでの恋路を肯定できて前向きな気持ちにさせてくれます。


『恋は光』6月17日（金）TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開 配給：ハピネットファントム・スタジオ／KADOKAWA
©秋★枝／集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

どんな恋愛も、まだ恋人ができていないということも、すべてが愛おしい時間と思えるはず。人生100年時代、25歳なんてまだ若い！

年齢にこだわらず自分オリジナルの恋愛のかたちがあるというメッセージがド直球に響いて、エールをもらえますよ！

Rumi’s  ANSER

A.動け。話はそれからだ。
 
最初に言っておきたいのは「恋愛だけが人生の全てではない！」ということ。

なので異性と付き合ったことなくても、恥ずかしがったり憐れんだりしなくても良いとは思います。
ただ、あなたがこの先恋愛をしたいのならば、それは自分で引き寄せに行くしかない。

恋愛映画のように思い描いていた理想の相手が目の前に現れるなんて……現実ではそんな都合の良いことは起きませんから！

例えば、趣味を増やしてみるとか、友達と遊びに行ってみるとか、マッチングアプリをやってみるとか！

キッカケは自分で作るしかないですからね。もし失敗してもまだまだやり直せます。

あなたが思っているより、20代って無敵ですよ。25歳なのに……とか、思わなくてヨシ！

 Rumi's シネマアンサー『ルビー・スパークス』

浅きナヨ男から学ぶ、現実と理想のギャップ。
 
「思い描いていた理想の相手が目の前に……！？」が、ありえちゃうのが『ルビー・スパークス』です。

物語は、人生スランプ中の小説家カルヴィン（ポール・ダノ）が夢に見た理想の女性ルビー（ゾーイ・カザン）を小説に書くと、まさかそのルビーが現実世界に現れてしまう……という、ファンタジーラブコメ。

突然、カルヴィンの家に現れたルビーとの同棲生活で、恋愛経験も浅いナヨ男が自分の思い通りに彼女に変えていくわけです。


『ルビー・スパークス』(C)2012 Twentieth Century Fox

ちょっと彼女が自分から離れていってしまったなと思ったら、「ルビーはカルヴィンなしでは生きられなくなる」と小説に書いてしまうのです。

そうしたら、ルビーはもうカルヴィンから四六時中離れれなくなってしまって……これ、女性から見るとちょっと「キモ！」とも感じずにはいられないのですが……（笑）

それを打ち消すこの作品の魅力は、やはり可愛すぎるデートシーンにあります。付き合いたてホヤホヤ、甘々なデートシーンがとにかく楽しい！

カルヴィン役を演じたポール・ダノとルビー役を演じたゾーイ・カザンは、実生活でもパートナー同士で、リアルな恋人の空気感を纏っているからこそ魅力的。そんなプチ情報も頭の片隅に入れておくとより胸キュンできますよ。


『ルビー・スパークス』(C)2012 Twentieth Century Fox

特に、ゾーイ・カザンの可愛さは悶絶級。カルヴィンのキモさもポール・ダノが絶妙に綺麗めだから、許せてしまうんだと思います。

そして、自分の思い通りの女性と付き合えたカルヴィンですが、理想と現実のギャップに悩むことに……。

当たり前だけど、恋愛はひとりじゃできないってことを改めて痛感します。ファンタジーとはいえ、恋愛のドギマギがリアルに学べる恋愛映画です。

恋愛経験が浅い人、理想のハードルが高すぎる人、今すぐ！観て！！！

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5月のお悩みと回答、いかがでしたか？

私たちのアンサーが、少しでも力になれたら嬉しいです。この連載では、“仕事"や“恋愛"、“人生"といった、お悩みを募集しております。

心のモヤモヤをスッキリしたいみなさん。ぜひ、私たちにご相談くださいね。映画とともに、人生をもっと素敵に！

（文：東 紗友美＆加藤るみ）

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