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2022年06月18日

『峠 最後のサムライ』山本帯刀を演じたAKIRAが撮影を振り返る「小泉組に参加できたことは光栄中の光栄」

『峠 最後のサムライ』山本帯刀を演じたAKIRAが撮影を振り返る「小泉組に参加できたことは光栄中の光栄」



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司馬遼太郎のベストセラー小説『峠』を原作とした『峠 最後のサムライ』が、6月17日(金)より全国公開された。

3度の延期を経て、ついに公開となった本格時代劇『峠 最後のサムライ』は、動乱の時代を生きた“幕末の風雲児“河井継之助の最後の一年を描く。監督・脚本は、名匠・小泉堯史。主人公の“最後のサムライ”河井継之助を役所広司が演じる。

原作者の司馬遼太郎は「私はこの『峠』において、侍とはなにかということを考えてみたかった。その典型を越後長岡藩の非門閥家老河井継之助にもとめたことは、書き終えてからもまちがっていなかったとひそかに自負している」(「峠」あとがき)と記しており、サムライの理想像を河井継之助に見出したと明かしている。役所も、 “理想のリーダー像”を体現する継之助を「未来を見据えた、毅然とした態度から出てくる決断力は、リーダーとして理想の人物だと思う」と惚れこみ熱演した。



そんな本作で長岡藩の若き大隊長山本帯刀を演じたのは、EXILEのパフォーマーのみならず俳優としても活躍するAKIRA。「小泉組に参加できたことは光栄中の光栄」と出演を喜んだ彼は、小泉監督から直筆の手紙で出演オファーを貰い「ぜひ参加させてください」と即答したそう。

「日本映画を支えている小泉組の方々とご一緒することはとても緊張した」と撮影を振り返る。アンドリュー・ラウ監督の中国映画『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』(10)やマーティン・スコセッシ監督の『沈黙-サイレンス-』(17)にも出演するなど、世界の名監督の現場も経験してきたAKIRAだが小泉組での撮影は別格だったよう。

「現場での一瞬一瞬が、どの撮影よりも貴重な瞬間と思えるくらい、スタッフ・キャストの皆さんの集中力が素晴らしく、そんな世界観での映画作りに参加できて嬉しかったです」と日本の映画界が誇る元黒澤明監督組のレジェンドスタッフが集結した撮影現場に参加した喜びとその貴重な経験を噛み締めるように語る。



当時稀に見る世界的視野とリーダーシップで坂本龍馬と並び称され、敵対していた西郷隆盛や勝海舟さえもその死を惜しんだといわれる“知られざる英雄”河井継之助を演じる役所広司にも衝撃を受けたようで「役所広司さんは継之助にしか見えないほど、現場での佇まいが自然体でした。その姿勢を見習って精進していきたいです。役所さんこそ、サムライの中のサムライでした」とその熱演ぶりに感銘を受けたことを熱く話す。

継之助とともに北越戦争を大隊長として戦った、AKIRA演じる山本帯刀は、実は近代日本の発展に貢献し名を残した偉人の先祖としても知られている。長岡藩が新政府軍に負けた後は、捕らわれたのちに処刑され、断絶となった山本家だが、明治16 年に再興を許され、元・長岡藩士・高野貞吉の六男・五十六が山本家へ養子に入った。彼がのちの日本海軍の連合艦隊司令長官・山本五十六なのである。

少年時代から継之助に心酔していたと言われる山本帯刀を力強く演じきったAKIRAは「山本帯刀は誰よりも河井継之助に忠誠心を持っていたので、その心構えで演じさせてもらいました」と自信を覗かせた。



ストーリー

敵軍50,000人に、たった690人で挑んだ“最後のサムライ”慶応3年(1867年)、大政奉還。260年余りに及んだ徳川幕府は終焉を迎え、諸藩は東軍と西軍に二分していく。慶応4年、鳥羽・伏見の戦いを皮切りに戊辰戦争が勃発した。越後の小藩、長岡藩の家老・河井継之助は、東軍・西軍いずれにも属さない、武装中立を目指す。戦うことが当たり前となっていた武士の時代、民の暮らしを守るために、戦争を避けようとしたのだ。だが、和平を願って臨んだ談判は決裂。継之助は徳川譜代の大名として義を貫き、西軍と砲火を交えるという決断を下す。妻を愛し、国を想い、戦の無い世を願った継之助の、最後の戦いが始まった……。

作品情報

出演:役所広司 
松たか子 香川京子 田中泯 永山絢斗 / 芳根京子 坂東龍汰 榎木孝明 渡辺大 AKIRA / 東出昌大 佐々木蔵之介 井川比佐志 山本學 吉岡秀隆 / 仲代達矢
監督・脚本:小泉堯史  音楽:加古隆
原作:司馬遼太郎「峠」(新潮文庫刊)
配給:松竹、アスミック・エース 
公式HP:touge-movie.com 

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