Snow Man“君彼3部作”の魅力&「ハロプロ感」がある理由


君彼三部作が「ハロプロっぽい」と言われる理由

「ハロプロ(ハロー!プロジェクト)っぽい」という声も多い君彼三部作のなかでも、特に第1作「君の彼氏になりたい」が初公開された日は、筆者は実際に聴く前に「Snow Manの新曲がハロプロっぽい」とTwitterに投稿されているのを見た。

25年ほどハロプロのファンでもあるので「本当に?」と思ったが、実際に聴いてみたら確かにハロプロっぽさを感じた。

タイトルに「。」がついている点と、曲中にセリフが入っているところはもちろん、なにより独特で印象的な曲調が大きな理由だろう。また歌もダンスも実力派という点も、Snow Manとハロプロの共通点であると思う。

せっかく話題になったので、どちらかのファンの方がもう一方に興味を持つきっかけになるかもしれないと思い、三部作を起点にハロプロ曲を紹介したい。

「君の彼氏になりたい。」っぽいハロプロ曲をまとめてみた


個人的な感覚にはなるが「この曲のこの要素が『君の彼氏になりたい。』っぽいかも?」と思ったポイントを紹介するので、「君の彼氏になりたい。」が好きな人が好きになりそうな要素があるハロプロ曲の参考として楽しんでほしい。

筆者が思い出し切れていない曲もきっとあるので、「この曲のほうが『君の彼氏になりたい。』っぽい!」というものがあればぜひ教えてほしい。


ワクテカ Take a chance/モーニング娘。(2012)

 


サビのところのダンスと、「8時9時10時11時……」のところのフォーメーションが大変似ている。「ハロプロっぽい」と思った人、真っ先にこの曲を思い出した人も多いのではないだろうか。

また「君の彼氏になりたい。」の「その手もその髪も。」のところと、ワクテカの「どれが本気で どれを信じる?」のところ、印象的なラップ(ラップと言っていいのかもわからないのだが……)のような耳に残るパートも近いかなと思っている。


愛の軍団/モーニング娘。(2013)




この曲もダンスで真っ先に思い浮かぶ曲かもしれない。「8時9時10時11時……」のところと「いつの間にやらふるさとのような……」のところの移動の仕方が似ている。どちらも人数の大きさを活かしたフォーメーションを美しく見せる実力があるからできることだと思う。

乙女の逆襲/アンジュルム (2015)

 


ストリングス(弦楽器)の音から始まって拍を取るリズムの音が目立ってくるところ、振り付け冒頭のカサカサした動きなどがちょっと似ている。

21時までのシンデレラ/Berryz工房(2005)



 
主人公の年代は違うものの、恋愛と帰る時間が曲のテーマになっている点から。こちらは21時と「君の彼氏になりたい。」よりは健全な時間だが、恋する者たちにとって帰る時間は永遠のテーマなのだな。年齢的には下なのだが、「21時までのシンデレラ」のほうはすでに付き合っている。

初恋サンライズ/つばきファクトリー(2017)



 
今年活動5周年を迎えたつばきファクトリーのメジャーデビュー曲。セリフからサビに入るところが似ている。同じく恋に立ち向かう主人公を描いた曲だが、「君の彼氏になりたい。」の主人公の男性が若干意気地なしなのに対し、この曲の主人公の女性は弱さを捨てて立ち向かおうとしているのが対照的でもある。

Help me!!/モーニング娘。(2013)



フォーメーションや振り付け、曲調から連想できるのがこの曲だ。「キラキラしてる女の子私は羽ばたくよ グズグズしてる男の子後悔しないでね」という歌詞があり、グズグズしてる男の子って「君の彼氏になりたい。」の主人公じゃん! と思った。

そうじゃない/モーニング娘。(2016)

 


曲自体は似ていないのだが、サビの畳み掛けてくる感じや、イントロ終わりのクラップ音と手を叩く振り、手をクロスさせる振り、から連想できるのがこの曲だ。


胸騒ぎスカーレット/Berryz工房(2006)




具体的に似ている振りがあるわけではないのだが、ダンスを見て連想したのがこの曲。中心が入れ替わり立ち代わりしつつフォーメーションが変わっていく気持ちよさが共通点かなと思う。

なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW?/Berryz工房(2005)



 
大サビ前の間奏の、切なくてドラマティックな感じはこの曲を思い出す。

WANT!/Berryz工房(2012)




曲調などではないのだが、見た目がチャラめ&強めなのに歌っている内容がかわいい恋心という共通点。そして「無理無理無理やっぱ無理」「絶対言えない」という男心と「最後は強気で押し通してほしい」という女心。

“君彼三部作”はBerryz工房っぽさがあるという声もあった。身長もビジュアルの方向性も個性もバラバラだけどグループでパフォーマンスするとかっこよくて強い、というところはSnow Manとの共通点かもしれない。

もう活動を無期限活動停止したグループではあるが、デビューから10年以上走り続けたグループでもある。「普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?」という曲は、一見タイトルはふざけているように見えるが10年やったからこその説得力もあり、アイドルのファンから見ると泣けてくる。

「青春全部捧げた事は誇りに思って生きていくわ」「デビューしてからも『山』『谷』あり」「それでもアイドル I love it!」という歌詞などは、デビューまで10年以上頑張ってきたSnow Manのファンにも刺さるかもしれない。

眼鏡の男の子/BEYOOOOONDS(2019)




曲調が似ているわけではないのだが、セリフが曲の中で重要な役割を締めているという点でBEYOOOOONDSのデビュー曲「眼鏡の男の子」も紹介したい。寸劇なども交えた新しいタイプのグループで、勢いの良さと何でもあり感はSnow Manに通ずるところがある。

GIRL ZONE/雨ノ森 川海(BEYOOOOONDS)


公式YouTubeに映像がないのだが、イントロの曲調が「君の彼氏になりたい。」のサビの曲調に似ているので機会があればチェックしてほしい。

「僕の彼女になってよ。」から連想するハロプロ曲

Fantasyが始まる/モーニング娘。


歌詞に「カボチャ(かぼちゃ)の馬車」「ガラスの靴」という、シンデレラを思い起こさせる言葉が入っていることから浮かぶのがこの曲。

ただ「僕の彼女になってよ。」では「カボチャの馬車をキャンセルして」「ガラスの靴をしまって」と主人公の男性が何とか相手を返さずとどまらようとしているのに対し、「Fantasyが始まる」の主人公の女性は「かぼちゃの馬車を正面にまわして!」「ガラスの靴はこの手の中にある」と自由を求めている。

他にも「すべてあなたの思い通りになるなんて思わないでよ」「束縛止めてよ 羽が傷つく」と自由になりたがっているので、まぁ合わなさそうというか男性が振られそうである。

愛の園 〜Touch My Heart!〜/モーニング娘。おとめ組(2003)



※公式にMVがないため、ハロプロの新グループ「OCHA NORMA」田代すみれの歌唱動画より

イントロでムーディーなフレーズが流れた後に激しいイントロに入っていくところと、主人公が愛のために背伸びした大人っぽい雰囲気漂う曲という点から取り上げた。聴いていて高まる感じやクセになって何度も聴きたくなるところも共通点だと思う。

笑顔YESヌード/モーニング娘。(2007)




「僕の彼女になってよ。」が好きな人は好きではないかなと思うのがこの曲。曲がまとう大人な雰囲気や、ベッドやソファーに倒れ込むなどメンバーの色気がただよう演出が近いかなと思っている。

「僕に大切にされてね。」から連想するハロプロ曲


青春バスガイド/Berryz工房(2009)




サビのコード進行と、相手への切実な思いが高まっていく点から思い浮かんだのがこの曲。女性アイドルの曲ながら、この曲の主人公は男性なのだ。(おそらく修学旅行の)バスガイドさんを好きになってしまって最終日に今日でサヨナラなのか……と気持ちが高まっている曲だ。

君彼三部作と作曲家が共通のハロプロ曲


“君彼三部作”の中でも「君の彼氏になりたい。」「僕の彼女になってよ。」の2曲を作曲しているJosef Melinは、ここ数年ハロプロの曲も作曲している。「ハロプロっぽい」と言われることにも関係があるかもしれない。

ちなみに発表の時系列は、次の通りである。

「君の彼氏になりたい。」→「涙のヒロイン降板劇」→「僕の彼女になってよ。」→「Future Smile」→「弱さじゃないよ、恋は」 

涙のヒロイン降板劇/つばきファクトリー




振られてしまった女の子が、涙のヒロインでいるのはやめて前に進もうと頑張っている曲。

Future Smile/Juice=Juice




未来の笑顔のために、今を楽しんで真摯に生きよう! という力強い曲。

弱さじゃないよ、恋は/つばきファクトリー




新しい恋に踏み出した女の子の曲。「涙のヒロイン降板劇」と作詞・作曲ともに同じ人が担当し、歌詞を見ると続編であることがわかる。



その他にも、ハロプロ研修生(ジャニーズでいうところのジャニーズJr.)の曲で「彼女になりたい。」という曲がある。本曲と君彼三部作との共通点は完全にタイトルのみで、かわいい恋心の歌なのだが、タイトルを並べると同じシリーズに見えるのだ。

今後のシリーズ曲にも期待!


作詞を担当したSHIROSEさんもTwitterで言っていたが、この三部作は、ファンの考察や新たな作品が出るたびに新たに加わる情報により、作品たちが育っていったところも魅力だ。

今しばらくは三部作の余韻に浸っていたいが、またこういったシリーズ作品も出してほしいし、なんなら君彼シリーズ4作目も出してほしい。全力で待ってます……!

(文:ぐみ)

>>>【関連記事】Snow Man「オレンジkiss」MV&ダンスの魅力

>>>【関連記事】Snow Man「僕の彼女になってよ。」Lip Sync Videoがやばい

>>>【関連記事】「Snow Man LIVE TOUR 2021 Mania」レビュー

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!