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2022年08月23日

Netflixで人気爆発「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」ヨンウの可愛すぎる魅力

Netflixで人気爆発「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」ヨンウの可愛すぎる魅力


かつて、これほどまでに愛くるしい主人公がいただろうか。
オープニングからただならぬ可愛さを感じさせる彼女は、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の主人公、ウ・ヨンウ(パク・ウンビン)

ハングルの表記だと「우영우」。左から読んでも右から読んでも、ウ・ヨンウ。その目が離せない可愛さを中心に、Netflixの非英語ドラマ部門で週間トップを5回(8月14日時点)取るほどの大ヒットとなったドラマの魅力ついて語りたい。

→「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」Netflix配信ページ


5歳で法律を暗唱した天才肌

「傷害罪:人の身体を傷害した者は7年以下の懲役、10年以下の資格停止、または1000万ウォン以下の罰金に処する」

これはヨンウが生まれて初めて話した言葉である。当時5歳、“自閉症”と診断された日の帰り道だった。

5歳まで何も喋らない娘が自閉症だと知り、その帰宅時にあらぬ疑いをかけられて暴行されていた父は、初めて聞く娘の声にすべての不安を一旦忘れて喜びを爆発させる。そして「傷害罪」と口にした娘が父の部屋にある法律辞典の内容をすべて覚えていることを知った。

第1話では、いくつかの自閉症の症状を丁寧な描写でもって知ることができると同時に、サヴァン症候群(なんらかの発達障害・知的障害がありながら、突出した能力を持つ状態)としての特殊能力もユーモアたっぷりに描かれる。

タイトルにある天才肌という言葉が、ヨンウの個性を見事に表していて素晴らしい。

Netflixシリーズ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』独占配信中
27歳で韓国初の自閉症弁護士として大手法律事務所「ハンバダ」に就職したヨンウは、回文を連ねた一風変わったあいさつの仕方や定まらない視線、言われた言葉をオウム返ししてしまう癖、部屋に入るときに目を閉じて3つ数えるしぐさなどで職場の人たちを戸惑わせる。
しかし法に関する知識は誰よりも豊富で、出勤初日からその能力を発揮する。

初の担当事件の依頼人は、かつてヨンウが初めてしゃべった時に父を暴行していた男性の妻だった。22年前、ヨンウの話す「傷害罪」を聞いて「将来は弁護士ね」と喜んでくれた女性は、夫に対する殺人未遂の容疑で起訴されていた。

「人の気持ちは難しい」と理解に苦しむ様子を見せながらも、「法は気持ちを重視する」と依頼人から丁寧に話を聞くヨンウは、弁護士としてはとても頼もしい。
そして見事に依頼人を救うのだった。

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ヨンウを語る上で欠かせないのがクジラの存在である。

重度のクジラオタクである彼女のクジラに関する知識は尋常じゃない。なんでもかんでもクジラと結び付けて勝手に話し始めるので、父親を始めほとんどの人間はついていけずに聞き流している。そのため、父から「職場ではクジラの話は禁止」と言い渡されてしまうほど。
しかし、ヨンウにとってはもはや好きの対象にとどまらず、彼女の感情や思想をイメージする役割をもつ。
度々空を泳ぎながら登場するクジラのグラフィックや、ヨンウが事件解決の突破口をひらめいた時にクジラが海面から跳ね上がる演出もその1つだ。

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ヨンウの言動は本当に可愛い。
基本的に頭と手をせわしなく動かしているのだけど、動きに合わせて揺れるサラサラの髪の毛からはショートボブの可愛らしさが存分に伝わってくるし、大きな身振り手振りもぎこちない華奢な指先も、一生懸命だから愛おしい。
また、感情表現があまり得意ではないため表情が乏しいにもかかわらず、クジラの話を始めたとたんに笑顔がこぼれる。自覚ゼロの純度100%という破壊力の高い笑顔の持ち主である。

好きな食べ物はキンパ。日本でいうところの巻きずしのようなもので、海苔で巻かれたごはんと具材を輪切りにして食べるため、どんな具材が入っているか一目瞭然だ。ヨンウにとっては予期せぬ食感や味に驚かずに食事ができることが重要なのだ。どうしても別のものを食べなくてはならない状況になったときにだけ、食材をひとつずつ慎重に口に運ぶ更に可愛い姿が見られる。

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前置きや何の合図もなく唐突に本題を話し始めるのもヨンウらしさのひとつだ。相手側はペースを乱されたまま聞き役になり、ヨンウはといえば自分が話し終えたと同時に立ち去ることも。その会話のアンバランスさがおかしくて、まったく悪気のないヨンウの可愛さが倍増する。最強だ。

自閉症の特徴として表現しているしぐさや言動にも、身近な人間がごく自然に受け入れてツッコんでおり、やりとりがとても自然だ。

「自閉症だから」と何かを諦める理由にしているのはヨンウ自身だけで、周りはむしろ「天才なんだから」と彼女を頼っているように見えるし、期待に応えようと奮闘する姿はやっぱり可愛いのだ。

そしてドラマと共に話題となったのが、本国でBTSなども真似をした「ウ to the ヨン to the ウ~ トン to the グ to the ラミ~」である。
ヨンウと親友のトン・グラミ(チュ・ヒョニョン)の間だけで交わされるこの特別なあいさつは、2人の揺るがぬ信頼関係を表しているようでもあり、特に意味もなくノリだけで決められたような軽快さも感じる。でもその両極端な感じがヨンウとグラミのようでよく似合っており、独特な動きで思わず真似したくなる可愛さだ。


こちらの動画ではドラマの初回で2人が交わしたあいさつの様子を観ることができる。そこからほぼ無表情なヨンウと騒がしいグラミがみせるテンションの差が、逆に良いコンビ感を醸し出している素敵なシーンだ。

ちなみに、この動画内でグラミの話に出てきた映画「無垢なる証人」は本作と同じ脚本家が書いた作品である。
映画では重要な証人として自閉症の少女が登場するのだが、その少女の将来の夢が弁護士。そして映画内では「自閉症だから弁護士にはなれない」と話していた少女のような子が、もし弁護士になれたら……という発想から生まれたのが、このウ・ヨンウなのだという。

1話完結型でテンポ良い法廷ドラマ

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ドラマは基本的に1話ごとに1つの案件を解決していく構成で、テンポよく様々な人物と出来事が入れ替わるため観ているものを飽きさせない。
法律用語も多く出てくるが、用語は上司から新人弁護士に解説する形で説明されるため、視聴者にも分かりやすい。

依頼人の中には、ヨンウより重い自閉症で意思の疎通が難しい被疑者や、知的障がいのある女性と愛し合っていると主張する男性などもいる。また、ウソをつく人間を弁護することで弁護士としての正しさに悩む姿も見せる。

直面する数々の難題を解決に導くのは、当たり前だがヨンウの天才的な頭脳だけではない。メンターでもある上司、同僚の弁護士、完璧なサポート陣……。観ていてとても心強かった。

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