魅力溢れるイケメンたちが活躍するアイドルアニメ「5選」


『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』(C)UTA☆PRI-MOVIE ST PROJECT

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アニメジャンルの中でも、いわゆる「アイドルアニメ」にハマる人は後をたたない。歌い、踊り、時に涙を流しながら成長していくイケメンアイドルたちは、私たちにときめきと夢を与えてくれる。

特に近年ではメディアミックスを取り入れた戦略によって、実際のライブとリンクしたイベントが行われるなど「もう二次元とは言わせない」域に到達している作品の数々も印象的だ。

筆者は長年こうしたアイドルたちの魅力の虜となっているファンの1人であるが、これらのアイドルアニメは外から見るとどうしても「キャラクターが全員同じように見える」らしい。

「赤色担当がリーダーで、だいたい元気なキャラでしょ?」
「青系がクールな敬語キャラなのはもうわかってる」
「黄色チャラ男枠」

……などなど、言いたいことは重々わかる。しかし、イケメンアイドルアニメという1つの括りで作品を見てしまうのはあまりにももったいない。実はアイドルアニメは原作の媒体によっても若干ストーリーの傾向が異なる上に、近年はいい意味で「予想を裏切る」作品も登場しているからだ

今回はアイドルアニメ史に名を残し続ける珠玉の5作を紹介する。ぜひあなたの推しを作品から見つけてほしい。

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うたの☆プリンスさまっ♪



まずは、アイドルアニメを語るにあたって絶対に外すことのできない超名作「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズ(以下うたプリ)について触れたい。

元々の原作はPSP用に発売された恋愛アドベンチャーゲームである。ジャンルでいえば史実ものなら「薄桜鬼」、吸血鬼ものなら「DIABOLIK LOVERS」というように、「アイドルものといえばうたプリ」という1つの歴史を築いた作品だ。

伝説のヒット作だけあって、うたプリ以後生まれた多くのアイドルアニメはうたプリをベンチマークして作られていると思われる作品も多い。アニメの知名度と同じくらい曲の知名度が高いのも特徴で、特に「マジLOVE1000%」は一度は聞いたことのある方も多いのではないか。



物語としては芸能専門学校へ作曲家を夢見て入学した少女が、うたのプリンスたちと交流を深め、試練を乗り越えていく、と言うものだ。来世はぜひ、トップアイドルを目指すイケメンに囲まれながら送る学園生活を送りたい……(切実)

うたプリは単刀直入にいって、ストーリーがわかりやすいところが大きな魅力だろう。原作のキャラクターの辛い展開が、アニメ版は良い意味で楽しい学園ものにリメイクされているので、アイドルアニメの初心者にもとっつきやすい。原作がガッツリ乙女ゲームなだけあって、狙ったような胸キュンなセリフも比較的多いのも最高だ。

そしてなにより、メイングループのST☆RISH(スターリッシュ)だけでなく先輩グループのQUARTET NIGHT(カルテットナイト)をはじめとしたライバルとの関係性や、各豪華声優陣のキャラクターソングが華やかで、観ていていてシンプルに楽しい気持ちになれる



2021年に10周年を迎えたアニメであるにも関わらず、その人気は今も止まらないどころか、『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジ LOVE スターリッシュツアーズ』の公開で更なる盛り上がりを見せている。うたプリは王道のアイドルアニメが観たい人、アニメを観てキュンキュンしたい人におすすめの作品だ。

アイドリッシュセブン



アイドリッシュセブン(以下アイナナ)は、この後紹介する「あんさんぶるスターズ(以下あんスタ)」と同じくスマホゲームが原作となった作品だ。

スマホゲームが原作の場合、ヒロインとの個別ルートが存在しないケースが多いため、アニメに関してもヒロインとの恋愛要素は少なめな傾向にある。そのかわり、メンバーの成長やグループとしての成功までの道のりにスポットが当たったストーリーになっているアニメ作品が多い印象だ。

だからこそ、「キャラの成長が観たい」「恋愛メインよりはちょっと凝ったストーリーが観たい」という方にはぜひアイナナをおすすめしたい。

アイナナではアイドル事務所で働くことになった主人公が、所属する7人組男性アイドル「IDOLiSH7」のマネージャーとなり、彼らをトップアイドルに成長させるために奮闘する。

一見、「これはまたアイドルアニメお決まりの逆ハー展開でちやほやされる物語でしょ?」と思うかもしれないが、アイナナを舐めてはいけない。実はアイナナは、爽やかなビジュアルから想像するよりもずっとずっと物語がしんどい。涙なしに観ることはできないと思った方が良いだろう。

呼吸器官の病気を抱えながらステージに立ち続けようとするセンターの陸をはじめ、それぞれにアイドルにならなければならなかった理由がある。そして、アイナナの面白いところは「とんとん拍子に物事が運ばない」ところだ。イケメンアニメだからヴィジュアルで片付く、という展開は一切なくキャラクターたちを容赦なく不幸が襲う



しかし、困難を乗り越えていく中で絆が深まっていき、いつしか画面の向こうの私たちは涙しているのだ。TVアニメ3期「アイドリッシュセブン Third BEAT!」第2クールの放送も10月に迫り、益々盛り上がるアイナナのこれからが楽しみだ。

あんさんぶるスターズ!



「あんスタ」も先ほど説明した通り、スマホゲームが原作となったアニメだ。

あんスタのアニメは今回紹介した中でもっとも「学園もの」の雰囲気が強く、少しギャグテイストも取り入れた賑やかで楽しいイケメンたちの青春が描かれている

舞台は男子アイドル育成に特化した高校に試験的に新設されたプロデュース科。そこにたったひとり転入してきたヒロインが個性豊かなアイドルたちをプロデュースしつつ青春の日々を送っていく、と言うものだ。

加えて圧倒的な権力をもつ生徒会や、アイドルの力量を競い合うドリフェスなど、あんすた独自の世界観設定もストーリーの大きな鍵となってくる。



あんスタは、ほぼ確実にあなたの推しが見つかるアニメだと思ってもらって良い。なんせ登場するキャラは全員で49人、ユニット数はソロを含めて14もある。またキャラの個性が濃すぎるくらいに濃いのが特徴で、闇属性から可愛い系までなんでもアリだ。第1話だけでみても、ツッコミ不在レベルでキャラ同士の会話が濃すぎるシーンが多々見受けられる。(そこが魅力なのだが……!)

あんスタは、どちらかというとステージでキラキラしているすでに完成したアイドルというよりかは観ている側が「育てたくなる」ようなアイドルたちが揃っている。自分だけの推しを見つけて、その成長過程を見守ることが好きな人にはぜひあんスタを一度見てみてほしい。

ツキウタ。 THE ANIMATION



「ツキウタ。 THE ANIMATION」(以下ツキアニ。)そして「ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜」(以下ヒロインたるもの)は原作が楽曲動画やキャラクターソングCDシリーズなどの「音楽」が絡んでいる点が共通している

特にツキウタ。シリーズは暦の各月をイメージしたキャラクターたちがアイドルとして、その月をイメージした楽曲を歌うと言うコンセプトがある。

また各キャラクターに専属の作曲家が存在しており、新進気鋭のボカロPたちが楽曲を提供しているのだ。つまりツキウタはアイドルアニメでありながら、キャラクターたちの顔だけでなく楽曲が半端なく良い

彼らはまだ駆け出しのアイドルであり、仕事にプライベートにと忙しい日々を送っている。



特にアニメ版では、原作「ツキウタ。」の作者であるふじわらがインタビューで「もしかしたら彼らがここにいるかも!?と思われるような、2.5次元の世界観を作ることを心がけています」と語っている。モーションキャプチャーを使用してフルCGで制作されたライブシーンはリアルのステージさながらで、ステージのネオンの色味やキャラの動き方にこだわりを感じる仕上がりだ。

ツキアニ。はストーリーラインを楽しむというよりは、グループやユニットのキャラ性を楽しむアニメという印象は強い。一方でその印象以上に、日常パートでの親近感とステージとのアイドルとしての顔のギャップにも思わず引き込まれてしまったというファンも多いのではないか。



ツキノ芸能プロダクション所属の2つのユニット・VAZZY(ヴァジー)とROCK DOWN(ロックダウン)の活躍が観られる、10月スタートの「VAZZROCK THE ANIMATION」にも期待を寄せたい。

ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜



アニメ「ヒロインたるもの」の原作は、クリエイターユニットHoneyWorksが手掛ける楽曲だ。少しだけ補足をすると、HoneyWorksの楽曲に登場するキャラクターは全てそれぞれの物語をもっており、「ヒロインたるもの」アニメ第1話時点で登場するキャラはモブキャラも含めてほぼ全員にストーリーがある。だからこそメインのイケメンユニット「LIP×LIP」以外の登場キャラにも厚みがあり、ファンとしては待望のアニメ放送だったといえるだろう。

田舎で育ち進学を機に上京した主人公は、超人気高校生アイドルユニット「LIP×LIP」のマネージャー見習いとして奮闘する。



個人的にアニメ「ヒロインたるもの」で驚いたのは、メインキャラの染谷勇次郎の声優が内山昂輝だった点だろうか。普段クールなキャラを演じることが多い内山さんが胸キュンワードを歌いあげる日が来るとは……とアニメヒロインたるものに土下座で感謝を告げたいレベルだ。

「ヒロインたるもの」も、学園青春要素が多いのでアイドルのステージ以外の姿を見るのが好きという方にも是非おすすめしたい。「LIP×LIP」と主人公が成長していく姿は、純粋な高校生の眩しい青春ドラマとしても十分に楽しめるので、ライトな気持ちでアイドルアニメに触れてみたい人にも良いだろう。



今回はイケメンが活躍するアイドルアニメ5選を解説した。この記事があなたと新たな推しとを繋ぐきっかけになれば心から嬉しく思う。

秋アニメでの続編や劇場版などまだまだこれからの展開も楽しみなアイドルアニメばかりなので、ぜひ今からでも推しのイケメンアイドルを見つけて欲しい。

(文:すなくじら)

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