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『JSB3 LIVE FILM / RISING SOUND』をドルビーシネマで観るべき理由


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『JSB3 LIVE FILM / RISING SOUND』が2023年1月6日よりドルビーシネマ(Dolby Cinema)で限定先行公開中、1月13日より全国公開される。

本作は言わずと知れた音楽グループ・三代目 J SOUL BROTHERSの初の「ライブフィルム」。2020年に開催されたオンラインライブ4本の映像をリミックスした映像となっているのだが、魅力はそれだけではない。

何しろ「手の込んだ編集で魅せるド迫力のパフォーマンスと音楽」が凄まじく、それがドルビーシネマとこれ以上はないというほどに相性が良かったのだ。その理由を解説する前に、まずは「ドルビーシネマ」の基本的な魅力を紹介しておこう。




前置き1:ドルビーシネマは「暗いシーン」「夜」が映える

ドルビーシネマの公式サイトでは、映像面の魅力について「広色域で鮮明な色彩と幅広いコントラストを表現」などと記されている。言い換えると、「色の明暗がよりくっきりとわかる」、さらにピンポイントで言えば「黒を基調とした映像がよりバキバキにキマって見える」ということだ。

筆者がこれまでドルビーシネマで観た中では、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』が特にわかりやすくドルビーシネマのパワーを発揮していた。何しろ、暗闇に見える黒スーツマンのバットマンの姿がはっきりと見えたし、それ以外のダークなトーンのアクションシーンも、薄汚れた街の様子も、どれもが額縁に入れて飾りたいほどにクールに映っていた。



その他では『ガメラ』3部作もドルビーシネマで上映されており、そのいずれも夜のシーンが多く、巨大怪獣同士のバトルの一挙一動がよりくっきりとしていて、おどろおどろしい造形の怪獣が襲いくるシーンもより恐怖を感じられた。どちらの作品でも、ドルビーシネマでは元の映像にある、ほんのわずかな「黒さの違い」を表現できるのだ。



つまり、「ドルビーシネマは暗いシーンや夜の場面が多い映画を選んで観るのがいい」というシンプルな言い方もできるだろう。現在ドルビーシネマで上映中の『すずめの戸締まり』も夜の、しかも美しい星々が輝くシーンがあるため、きっと作品との相性が抜群のはずだ。

余談だが、ラジオ番組「アフター6ジャンクション」による「アトロク映画祭2023 in 新宿バルト9」にて、そのドルビーシネマにぴったりな『THE BATMAN-ザ・バットマン-』と『ガメラ 大怪獣空中決戦』がトークショー付きの2本立てで2023年2月5日にイベント上映される。ドルビーシネマの魅力を知った方は、ぜひチェックしてみてほしい。

前置き2:立体的な音を体感できる

さらに、ドルビーシネマには「音声オブジェクト」と「天井スピーカー」を導入した音響システム「ドルビーアトモス」も導入されている。映画で「スクリーンの正面ではなく後ろや横から音が聞こえる」体験をした人は多いだろうが、ドルビーシネマで観るとさらに「音の移動」をはっきりと体感できるため、より作品内世界への没入できるようになっているのだ。



筆者は先日映画『THE FIRST SLAM DUNK』をドルビーシネマで観ており、前述したような暗いシーンでの恩恵はなかったものの、やはりギターをかき鳴らす音楽の迫力はマシマシで、さらにボールを床に打ち付ける音や風の音をより「立体的に」体感する興奮があった。「無音」シーンでの「観客一同が固唾を飲んで見守る」体験も、その音の迫力とのギャップがあってこそ、より鮮烈に感じられた。



端的に言って、ドルビーシネマは映像面だけでなく、音響面での魅力もとてつもなく大きいのだ。「この映画を最高の『音の演出』をもって観たい」という時に、ドルビーシネマは大プッシュでおすすめできる。

本題:ドルビーシネマで観るべき理由

前置きが長くなったが本題。最初に『JSB3 LIVE FILM / RISING SOUND』は映像面と音響面、その両面においてドルビーシネマと最高の相性だった、いや過去最高レベルのドルビーシネマで映える映像と音響だったと断言しよう。

まず、ライブ映像の大半が「暗闇」を基本とした背景になっている。これまで記したとおり、ドルビーシネマはほんのわずかな「黒さの違い」を表現できるために、パフォーマンスをする演者たちの動きも、はたまた煌びやかなライトに照らされたステージのコントラストも、より美しく見えるようになっているのだ。

さらには、映像そのものもただライブをそのまま流すのではなく、かなり大胆なカメラワークで見せていく他、別の映像がカットインするなどの手の込んだ編集がされている。ステージの装飾に加えて、キマッた演出が連続する凝りに凝った映像に「次にどんなことが?」とワクワクするするし、もちろんキレキレのダンスによるパフォーマンスも最上級だ。

そして、メロディアスな有名楽曲を、ドルビーアトモスの立体的かつ、胸にズンズン響く迫力の音響をもって体感できるので、ずっと「し…幸せ…!」となるのは当然である。

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そして、今回のライブフィルムは、前述した通りオンラインライブ4本のリミックス。つまりは「家のモニターで観る」映像を、劇場で、しかもドルビーシネマという最高の映像・音響環境で楽しめるということこそ本作の最大の意義だろう。

それでこその生のライブと遜色ない迫力があり、さらに全く異なる「凝りに凝った編集ができる映像」だからこその躍動感やキレ味は、百聞は一見にしかず、まずは体感してほしいと願うばかりだ。

特にアガったベスト3曲

筆者個人は三代目 J SOUL BROTHERSに詳しくなかったのだが、それでもこのライブフィルムは大いに楽しめたし、演者たちのことが大好きになれた。岩田剛典を筆頭に、ドラマおよび映画『HiGH&LOW』でも凄まじいアクションを見せていた彼らが、もちろんダンスのパフォーマンスでも身体能力を最大限に発揮する様そのものにも感動があったからだ。ファンのみならず、一見さんにもおすすめできる内容だろう。

そんなにわかな筆者が、個人的に今回のライブフィルムのセットリストの中で特に印象に残ったのは、「R.Y.U.S.E.I.」「冬物語」「J.S.B. HAPPINESS」の3曲だった。







いずれもミュージックビデオとは異なるパフォーマンスと演出になっているので、楽しみにしてほしい。

(文:ヒナタカ)

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