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<解説&考察>『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』鑑賞後に確認したい“5つ”のポイント


5. ジェームズ・ガンという作家

本作のメガホンをとったジェームズ・ガン監督は「作家性が強い」ことで多くの映画ファンに愛されている監督です。

「作家性が強い」とは「自身の思想や哲学をメッセージに落とし込むのが上手い」とも言い換えることが出来ます。

ホラーやSFなど現実離れした題材を選びながらも、何気ないセリフやキャラクターたちの行動に実体験を反映させることで私たちに感動を与えるのです。

集大成と言える本作では特にその傾向を強く感じました。

本作の脚本は2018年4月には完成していましたが、復帰後の2020年11月には少しだけ修正が行われたことが公表されています。

そのため、この間に彼が経験した2つの出来事が本作に影響を与えているのかもしれません。

1. 解雇騒動

製作中の2018年7月、ジェームズ・ガンは過去のSNSで行った差別的発言が炎上したことから監督を解雇されてしまいます。

彼は直後に謝罪文を更新し「過去の発言を反省して決定を受け入れること」と同時に「現在の自分が当時とは全くの別人に変わったこと」を公表。

キャスト陣やファンは彼を支持したうえで復帰を求める署名活動を行い、9か月後の2019年3月に正式に彼が本作に復帰することが決定されました。

この出来事は、本作の根底にある「人生はやり直せる」というメッセージに繋がります。
クライマックスでアダム・ウォーロックがグルートから伝えられた言葉はもちろん、大切な仲間を失ったロケットが新たな仲間たちと生きることを決める物語はまさしくその反映と言えるでしょう。

2. 父の死去

2019年8月、彼は父を亡くしました。

弟で俳優・プロデューサー・脚本家でもあるブライアン・ガンはSNSでその存在を「善人であり、悪人であった」「血の通った人間であった」と称しています。

また、ガン監督本人も「親友だった」「子どもの頃の私を理解はしてくれなかった」と彼が複雑な存在であったことを明かしています。

これは劇中のロケットと創造主・ハイ・エボリューショナリーとの関係性、ピーターが本当の家族を恋しく思う展開に繋がるのではないでしょうか。
また、父と子の関係性は前作でも強調されており、監督の近作でも強調して描かれるテーマ。
『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』ではラットキャッチャー2と父との回想が象徴的に登場し、ドラマ「ピースメイカー」では父と決別した主人公のノスタルジックな場面で物語が締めくくられます。


ジェームズ・ガン監督は本作でマーベル作品を卒業し、今後はDC作品の製作を統括することが発表されています。

そして、彼が手掛ける次回作がアメコミヒーローの原点とも言えるスーパーマンを題材にした『Superman : Legacy(原題)』。

実は彼がDC映画に移籍した際、「スーサイド・スクワッド」よりも前に「スーパーマン」の作品を提案されていたという経緯があり、本作で監督がどのように作家性を爆発させるのかにも期待が高まります。



今回は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』を楽しむための5つのポイントを徹底解説しました!

マーベル映画を代表するシリーズの完結編として、そして、ジェームズ・ガン監督の集大成にもなったと言える本作。

ぜひ、何度でも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の壮大で楽しく、感動的な宇宙の旅を堪能してみてはいかがでしょうか!!

(文:TETSU)

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