【5分で分かる】『インディ・ジョーンズ』シリーズ<超>簡単講座



『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984年) 

時代設定

時代設定は前作の1年前の1935年。1919年のインド統治法を改定した新インド統治法が制定され、イギリスの統治からインドの自治へと切り替わった時代でもある。

目指すお宝

所有する者に富と栄光をもたらすという、伝説の秘石:サンカラ・ストーン。宇宙の三次元を表わす線が3つ引かれている。村の人々はシヴァ・リンガと呼んでいた。一家に一つは欲しいですね、サンカラ・ストーン。

ヒロイン

上海のクラブ「オビ=ワン」(もちろんこの名前は『スター・ウォーズ』のオビ=ワン・ケノービに因んでいる)の歌姫、ウィリー。映画の冒頭では、スタンダード・ナンバー「エニシング・ゴーズ」をゴキゲンに歌っていたが、何の因果かインディの冒険に巻き込まれ、インドまで連れてこられることになる。

とにかく泣きわめいたり、叫んだり、ワガママ言い放題のキャラクターで、演じていたケイト・キャプショー自身もあまりこの役には感情移入できなかったご様子。しかしこの映画をきっかけに、彼女はスピルバーグとめでたく結婚することになる。

仲間のキャラクター

インデイの良き相棒、ショート・ラウンド。演じるキー・ホイ・クァンは『グーニーズ』(1985年)にも出演し、80年代はアイドル的な人気を博していた。その後は人気が低迷し、裏方として仕事をしていたのだが、アカデミー作品賞を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022年)のウェイモンド役でアカデミー助演男優賞を受賞。見事なカムバックを果たした。

しかも作品賞のプレゼンターはハリソン・フォードで、彼に抱きつくキー・ホイ・クァンの姿が印象的だった。しかも会場にはスピルバーグ、その妻でウィリー役のケイト・キャプショー、音楽を務めたジョン・ウィリアムズもいて、ちょっとした『魔宮の伝説』同窓会のような雰囲気になっていた。

ちなみに『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のなかで、ウェイモンドが「That’s very funny,(とても面白い)」というナレーションを入れるシーンがある。これは『魔宮の伝説』のエンディングで、ショート・ラウンドが象から転げ落ちたウィリーを笑い飛ばす時のセリフと同じもの。明らかなオマージュだ。

敵のキャラクター

邪神カーリーを崇拝するサギー教の司祭、モラ・ラム。素手で生贄の心臓をもぎ取るシーンを初めて見た時は、気を失いそうになった。演じるアムリーシュ・プリーは、『ガンジー』(1982年)など数多くの映画に出演している、インドを代表する俳優のひとり。

気持ち悪い生き物

虫、虫、虫、虫。パンコット宮殿の地下へと潜入するシーンでは、とにかく大量の気持ち悪ーい虫がウジャウジャと蠢いていた。虫だらけの現場でも必死に芝居を続けていたケイト・キャプショー姐さん、マジでリスペクトっす。

パラマウントのロゴ

山のモチーフが刻まれている巨大な銅鑼が映し出され、そのままクラブ「オビ=ワン」でのミュージカル・シーンに突入する、とっても気持ちのいい導入部。エニシング・ゴーズ!

▶Disney+(ディズニープラス)で 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』を観る



無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!