【5分で分かる】『インディ・ジョーンズ』シリーズ<超>簡単講座


『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008年) 

時代設定

キリスィマスィ島で初の水爆実験が行われ、ソ連が人工衛星スプートニク1号の打ち上げに成功した1957年。米ソによる冷戦構造がいよいよ深刻化した、時代の変わり目でもある。

ジョージ・ルーカスが手がけた青春映画『アメリカン・グラフィティ』(1973年)は1962年のカリフォルニアを舞台で、『クリスタル・スカルの王国』と時代設定が近いが、そう考えると冒頭で若者たちが車を走らせているシーンとか、ダイナーでインディとマットとが語らうシーンとかは、『アメリカン・グラフィティ』テイストが濃厚だったりする。

目指すお宝

黄金都市アケトーに納められていたといわれる秘宝、クリスタル・スカル。強い磁気で金属を引き寄せる。その正体は、異星人(異次元人?)の頭蓋骨だった。

ヒロイン

『レイダース』のヒロインだったマリオンが、27年ぶりに再登場。本当はめでたくインディと結婚するはずだったのだが、結婚式の一週間前ケンカ別れしてしまったんだとか。その後、インディの知人でもあるイギリス空軍パイロットのコリン・ウィリアムズと結婚。だがすでにそのお腹には、インディの子供であるマットを宿していた。

仲間のキャラクター

今回のインディの相棒役は、インディの実の息子であるマット。革ジャンでバイクに跨ったキャラクターは、どこか『波止場』(1954年)のマーロン・ブランドを彷彿とさせる。演じているのは、スピルバーグの秘蔵っ子と呼ばれていたシャイア・ラブーフ。スピルバーグが製作を務めた『トランスフォーマー』の主人公サム役に抜擢され、その後も『ディスタービア』(2007年)や『イーグル・アイ』(2008年)など、ビッグ・バジェット・ムービーに次々と出演するが、ドラッグストアに不法侵入して逮捕されるなど実生活でトラブルを起こし、最終的にはスピルバーグから見放されてしまう。

ある時はインディの味方、ある時はインディの敵。そのときの状況でコロコロと立場を変えるマック(レイ・ウィンストン)も、ナイスなキャラクターだ。

敵のキャラクター

頭脳明晰で剣術の達人。KGBの超スーパーエリートが、今作の敵役イリーナ・スパルコだ。ある意味でシリーズ最強のヴィランかも。演じるのは、今さら説明不要の大女優ケイト・ブランシェット。黒髪でボブカットという出立ちがナイス。

気持ち悪い生き物

群れで生物に襲い掛かる獰猛な蟻、グンタイアリ。スパルコの部下ドフチェンコ(イゴール・ジジキン)は、インディとの戦いの末にグンタイアリの蟻塚へと連れ去られてしまう。こんな末路、絶対嫌だ。

パラマウントのロゴ

パラマウントのロゴマークから、何かの盛り土にシーンが切り替わって「何じゃこりゃ?」と思っていると、可愛らしいプレーリードッグがひょいと顔をだす。今までで一番キュートなオープニングではないか?

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(文:竹島ルイ)

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