【2023年夏ドラマ】見逃せない注目俳優をピックアップ!
2023年が半分終わったのだという事実に驚きを隠しきれないが、7月に入り新たなドラマが続々と放送開始となっている。
「夏」という季節にぴったりな作品もあれば、考察が捗りそうなものもあり、夏クールも期待が高まる。そんな中から、独断と偏見で注目俳優を一挙にご紹介する。
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間宮祥太朗「真夏のシンデレラ」
間宮祥太朗が月9にやってきた。それも「男女8人が真夏の海を舞台に繰り広げる恋愛群像劇」。
さまざまな役をこなしているにもかかわらず「今度のラブストーリーで間宮祥太朗(が演じる役どころ)は幸せを掴むのだろうか……」と大きなお世話な心配をしてしまう。なんというか、ヒロインの幸せを祈って、引き下がるだけではなくアシストをしてしまう間宮祥太朗が想像できすぎて困る。
直近では、映画『東京リベンジャーズ』、ドラマ「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と」に物理学者・蓮見として出演。「ペンティングトレイン」では登場時間も短め、セリフも少なめながら、存在感は抜群。物語のキーを握る重要な役どころを演じた。
今回は「さわやかで誠実な優等生タイプで、優しすぎて優柔不断な一面もある」という水島健人役。「優しすぎて優柔不断な一面」に不安が募る。大丈夫?身を引いたりしない?
森七菜演じる夏海と出会い、その心にさまざまな変化が生まれるようだが、この夏、どんな恋を見せてくれるのか期待したい。
(2023年7月10日から毎週月曜夜9:00〜/フジテレビ系)
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伊藤沙莉「シッコウ!!〜犬と私の執行官〜」
意外にも、ゴールデン帯初主演となる伊藤沙莉。
「犬にものすごく好かれる」という能力を買われ、織田裕二演じる執行官・小原樹とひょんなところからバディを組む吉野ひかりを演じる。
執行官とは「強制執行によって財産、金品、不動産などを差し押さえたり、没収する」という仕事。つまり、何らかの事情で支払いが滞った場合に、お金の代わりに差し押さえられてしまう……ということだ。
支払いができないことにも、さまざまな理由がある。しかし、差し押さえの際というのは容赦がない。そんな中で伊藤演じるひかりはどのような苦悩にぶつかるのか、が見どころだろうか。
「一生懸命」な役も「ちょっと世の中を斜めに見る」役も似合う伊藤が、差し押さえる相手とどのように向き合うのかも気になるところ。
しかし、「犬」がタイトルに入るということは、何か犬がかわいそうな目に遭うのだろうか、と心配になる。どうか人間のせいで犬が不幸になることだけは避けてほしい。
(2023年7月4日から毎週火曜夜9:00〜/テレビ朝日系)
▶︎「シッコウ!!〜犬と私の執行官〜」を観る
赤楚衛二「こっち向いてよ向井くん」
©︎日本テレビ「ペンティングトレイン」で苦悩しつつも、ヒーロー感溢れる消防士・白浜を演じた赤楚が今期は10年恋をしていない「向井くん」を演じる。
いや、そんなわけないだろう、10年も周りが放っておくか?という気持ちと、いや、赤楚衛二なら忙しいから……仕事に集中していてあり得ると思わせられる……こっち向いて、と言わずにこちらが正面に回り込むが……と、思わずドラマと現実をごっちゃにして頭を抱えてしまう。
向井くんは「雰囲気よし!」「性格良し!」「仕事もできる!」「いい男!」とのこと。でも、気付けば10年恋をしていない、久しぶりの恋をしようとした見たけれど、うまくいかない……。女子に響かないアプローチをしてしまう向井くんに、全ての男女にグサグサ刺さる「恋愛の仕方忘れちゃってる男子」の物語となっている。
勘違い行動が連発されるのか、恋愛のポイントを外してしまっているのか。それは赤楚だから許されることなのか、それともたとえ赤楚だったとしても許されないことなのか。恋愛迷子のスタートを見守りたい。
(2023年7月12日から毎週水曜夜10:00〜/日本テレビ系)
▶︎「こっち向いてよ向井くん」を観る
佐野勇斗「トリリオンゲーム」
©TBS/撮影:高橋裕子ここ数年で注目作品への出演がグッと増している5人組ボーカルダンスユニット・M!LKの佐野勇斗がSnowMan・目黒蓮とバディを組む。
直近では、以下の作品に出演。
- 「ドラゴン桜」(2021・TBS)
- 「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」(2021・TBS)
- 「真犯人フラグ」(2021・日本テレビ)
- 「テッパチ!」(2022・フジテレビ)
主演作としては「就活タイムカプセル」(2022・TBS)、「おとなりに銀河」(2023・NHK)がある。
王道のヒーロー役から影のある役や何か企んでいそうな役まで自在にこなし、その実力は折り紙付き。
「トリリオンゲーム」では気弱なパソコンオタク・ガクを演じる。目黒演じる世界一のワガママ男・ハルとは中学の同級生。日本最大のIT企業「ドラゴンバンク」の採用面接で再会するが、ガクだけ不採用。ガクの才能が見抜けないなら、と見切りをつけたハルは、ガクと共にゼロから起業、1兆ドル(トリリオンダラー)を稼いで成り上がっていこうというストーリー。
今回は気弱なオタクという役どころだが、ガクにしかない能力を生かし、どのように成り上がっていくのか。また、ハルとの友情についても気になる。
金曜夜に炸裂する、目黒連と佐野勇斗の演技の“化学反応”が気になるところだ。
(2023年7月14日から毎週金曜夜10:00〜/TBS系)
生田斗真「警部補ダイマジン」
©︎テレビ朝日映画『土竜の唄』も印象的な生田斗真×三池崇史のタッグがテレビ朝日の金曜夜に登場した。
同名の大人気漫画が原作となる本作。生田は正義感の強い警視庁捜査一課のエース・台場陣。向井理演じる平安才門に弱みを握られた台場は、法で裁けない犯人を追い詰めていく。
究極のダークヒーローの暗躍を描く、とされているが、それも正義感があるからこそ。平安才門にこき使われるとされているが、おそらく台場にも何か筋の通ったものが心の中にあるに違いない。
一筋縄ではいかない役どころも多く演じる生田。記憶に新しいところだと、昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも源仲章役として怪演ぶりを見せた。死に際の姿は大きな話題にも。
『土竜の唄』ではユーモアたっぷり、ぶっ飛んだ演技も印象的だったが、今回はカッコイイ姿も存分に見せてくれそうだ。
主題歌は、『土竜の唄』でも担当した関ジャニ∞が担う。
(2023年7月7日から毎週金曜夜11:15〜/テレビ朝日系)
▶︎「警部補ダイマジン」を観る
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松岡茉優「最高の教師 1年後、私は生徒に◼️された」
昨年、「初恋の悪魔」で多重人格者・摘木星砂を演じ、改めてその演技力の高さを世に知らしめた松岡茉優。
今回演じるのは教師・九条。卒業式に自分が担任を務めるD組の生徒に殺される。……かと思いきや、気がつけば、1年前の始業式の日、教室の教壇にいた。生徒と適切な距離を保って過ごしてきた九条だが、自分が1年後に殺されることを知り、生徒との向き合い方を変えていく。
今の時代、難しいことも多い教育現場を舞台にどのような教師像を演じるのかが気になるところ。また、生徒役には芦田愛菜を始め、新進気鋭&演技派の俳優がズラリ。若い世代の俳優と松岡がどのようにがっつりと絡んでいくのかも興味深い。
明るい役ももちろんいいが、少しローな、落ちた演技のときの松岡茉優はとても心に刺さる。新たな姿を見せてくれることを期待したい。
(2023年7月15日から毎週土曜夜10:00〜/日本テレビ系)
フレッシュな俳優がズラリ
プライム帯初主演俳優も多く、フレッシュさを感じる夏のドラマのラインナップ。今期だけではなく、今後のドラマでもさらに活躍が期待される俳優を見つけられるはず。また、深夜ドラマも豊作。夜は短い夏だが、どっぷりと気になるドラマに浸ってみては?
(文:ふくだりょうこ)
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