「VIVANT」第8話:なぜベキは黒須を殺さないのか【考察】その理由を考えてみた!
ベールに包まれていた、日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(TBS系)が2023年7月16日(日)より遂に始まった。
主役の丸菱商事の乃木憂助を演じるのは「半沢直樹」以来、3年ぶりの日曜劇場主演となる堺雅人。タイトルの「VIVANT」(ヴィヴァン)の謎に迫る。規格外のアドベンチャードラマの演出を務めるのは福澤克雄。共演は、阿部寛、二階堂ふみをはじめ、役所広司や二宮和也など”主演クラス”が名を連ねている。
本記事では、第8話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
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「VIVANT」第8話レビュー
いよいよ佳境に入ったドラマ「VIVANT」。これまでの疑問を回収された部分もあるが、さらに謎が深まったことも。
筆者にとって最大の謎はなぜテントは、黒須(松坂桃李)を殺さないのか?ということだ。
黒須が純粋な別班員であればテントにとっては必要のない人物だと言える。
しかし、黒須は生かされている。
これはベキ(役所広司)の方針なんだろうか?
もしくは、黒須が本当はベキの子どもだとしたら……?
いや、それを言い出したらすべての話がぐちゃぐちゃになってしまうのでやめておこう。
また、乃木(堺雅人)が「アリの家族を殺しました」と告白したシーン。
しかし、そのあとしっかりアリ(山中崇)の家族を助けている映像を、側近のバトラカ(林泰文)と確認している。
「辛かったろ、アリは……」とベキ。
「しかし、オユン達が生きていてよかったです」とバトラカ。
さらにベキは「家族3人を犠牲にされてもアリは私を守った」と発言。
この家族3人というのは、最初に黒須たちに撃たれたあの男性3人のことだろうか。
あの人たちもアリの家族だったとは。
もしくは、ベキは仲間のことも“家族”という認識でいるのかもしれない。
だとしたら黒須は、この時点では息子だと思われる乃木の仲間なので、殺さないという判断だと考えられる。
そして第8話では、乃木が手の感覚で重さがわかる特技が大いに役立った。
そこでベキは、黒須のことを殺さなかった乃木のことを理解したのだろう。
だから仲間を裏切らない乃木を認め、ノコル(二宮和也)と一緒に働かせるようにした。
また側近のバトラカがさらりと
「ベキを救出したあと、もしかしたら息子さんが日本に戻っているんじゃないかと思って……」
と発言していたが、この人がベキのことを助けたのか。
このバトラカ、実はベキが最も信頼している重要人物のように思う。
そもそもは何をしていた人物なのか?
まだ謎だが、徐々に乃木のことを助けてくれているようにも映る。
そして、何といっても今回、表情の演技で視聴者を魅了してくれたのは、ノコル役の二宮和也だ。
乃木の出現で自分の立場が危ういと感じていることが、こちらに伝わる。
これまでベールに包まれた存在だったからか、ノコルの存在は大きくて見えていた。
しかし、乃木に嫌味を言ったり、明らかにムッとしたりするところから、ある意味人間味を感じる。
どうやってベキの“息子”となったのかの経緯はわからない。
(日本語が話せるので養護施設から引き取られたのか?)
そして、極悪非道だと思われていたベキがポロポロと涙を流しながら「明美……憂助が生きてた」と天国にいる妻(高梨臨)に報告するシーンは、胸が張り裂けそうになった。
やはり役所広司の存在感はすごい。
第8話を観たものの、新たな謎が増え、あまり消化されなかったのが正直な気持ちだ。
ここからどうやってさまざまな問題を回収し、最終回に持っていくのか?
次週は79分!
(21:30スタートなのでお間違いなく!)
やはり60分では足りないので嬉しい限りだ。
(文:駒子)
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