「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」第2話:走る、飛ぶ、殴るの誠司、二宮和也。彼のもう一つの名前が意味することとは?
全く関わりを持たない3人の男女が次第に運命の交錯へと導かれていく――。
本記事では、第2話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
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「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」第2話レビュー
記憶喪失な上に発砲事件の犯人にされた勝呂寺誠司(二宮和也)は、現場から逃げるよう助言してくれた警視庁組織犯罪対策部の管理官、蜜谷(江口洋介)を訪ねる。しかし、また蜜谷は誠司を助けるような行動を取る。
なぜ蜜谷は、誠司を助けるのだろうか。
第2話では、二宮和也が街中を「走る」、ビルとビルの間を「飛ぶ」そして蜜谷を「殴る」など、アクティブで忙しい。
そして、ほとんど笑わない表情が誠司という人物を一層、謎のベールで包む。
『横浜テレビ』の報道キャスター・倉内桔梗(中谷美紀)もスクープを撮るために試行錯誤している。
キャスターとしての崖っぷち感が伝わり痛々しいが、大きな事件を目の前に、興奮している様子が中谷の演技からよくわかる。
一方、老舗レストラン『葵亭』のシェフ・立葵時生(大沢たかお)はレストランから動かない。
ストーリーもデミグラスソースのくだりからなかなか進展せず、もどかしさを感じる。
ソムリエール・梅雨美(桜井ユキ)が拳銃のことを何度も「チャカ」と発言するのは伏線なのか、単に笑いを誘っているシーンなのか、わからない。
梅雨美も事件に関わっているような展開であれば面白いのだが…。
とにかくレストラン編はまるで舞台を観ているようだ。
ここから桔梗を中心に誠司、時生がつながっていくことは予想できるが、着地点がまったくわからない。
また、佐藤浩市が演じる愛犬を探す謎の男、ジャーナリスト柚杏(中村アン)も3人にどう絡んでいくのだろうか。
第2話のラストでは、誠司の名前は「天樹勇太」だと話す桔梗。
誠司の本当の名前は勇太?
なぜ誠司と名乗っているのか?
運動神経の良さと蜜谷がかばうところから、誠司の正体は蜜谷の同僚のようにも思える。
アネモネの2代目ボス・笛花ミズキ(中川大志)を捜査するために偽名を使い、アネモネに潜入しているとも考えられるが、そんな単純な話だろうか。
大きな進展はなかったので3話以降、もう少し情報量が欲しいところだが、少しずつ登場人物の”過去“が浮き彫りになってきた。
最終回に向けてどんな”から騒ぎ”が展開されるのか、楽しみだ。
(文:駒子)
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