「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」第3話:「謎の登場人物」が多すぎて困惑!もう少し「ミステリアス感」を味わいたい!
全く関わりを持たない3人の男女が次第に運命の交錯へと導かれていく――。
本記事では、第3話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
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「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」第3話レビュー
ドラマの醍醐味とも言えるキャストの衣装。スタイルの良い演者さんたちが、最新ファッションを身に纏い、スマートに着こます姿はほれぼれする。
今回のドラマでもスタート前からキャスト陣の衣装を楽しみにしていた。
ところが、第3話がスタートし、「あれ?」と思った。
中谷美紀の衣装が前回と同じだったからだ。
そうだ!このドラマは、
12月24日という“たった1日”の出来事を1クールかけて描く謎と愛と奇跡の物語
だった。
ということは、キャスト陣の衣装は最終回までほぼ同じなのか……。
これは完全に個人的な意見だが、少しがっかりしてしまった。
と、同時に何着も同じ衣装を用意したスタッフ、それを身につけて演じるキャストの皆さんに脱帽する。
さて、第3話――。
大沢たかおが演じるシェフ・時生の「レストラン編」がどう見たらいいものか戸惑ってしまう。
動きがない上に同じ議論(デミグラスソースをどうするか)をずっと繰り広げており、間延びした構成に最終回までついていけるか自信がない。
しかし、次週の予告を見ると、ようやく時生がレストランを飛び出したようなので今後に期待したいところだ。
一方で報道キャスターの桔梗(中谷美紀)は、動き回る。
「私はいつも自分の番組を観てくれている視聴者に何かプレゼントしたいと思って番組を作っている」という持論の通り、仕事に一直線だ。
過去の事件もノートにびっしりメモを取っていたお陰で、逃亡犯の勝呂寺誠司(二宮和也)の過去に少しずつ近づいていく。
刑事よりも頼りになる存在だ。
誠司も記憶を失っているわりには、国際犯罪組織の2代目ボス・ミズキ(中川大志)に嘘をつくなど闇がある。彼のストーリーにじっくり没頭したいのだが、場面転換が激しくなかなか集中できず、緊張感が切れてしまう。
うーん、見せ方がもったいない。
そして、謎の登場人物が多すぎるのもこのドラマの特徴かもしれない。
・佐藤浩市演じる、愛犬を探す男
・中村アン演じる、街中のいたるところに出没する美女
・江口洋介演じる、誠司を助ける警視庁管理官
謎の登場人物が多すぎると、逆にミステリアス感が薄れてしまう。
物語には、「謎の登場人物枠」は一人がベストだということをこのドラマで学んだ。
少し辛口にお送りした第3話だったが、まだまだドラマは序盤。
12月24日の午前10時04。
午後から聖夜に向けて物語がどんな風に進んでいくのか、最後まで見届けたい。
(文:駒子)
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