映画コラム

REGULAR

2015年11月02日

映画は観客こそが主役―『ぴあ映画初日満足度調査』中の人に聞いてきた

映画は観客こそが主役―『ぴあ映画初日満足度調査』中の人に聞いてきた


“生の声”は熱量が違う


―そもそも『ぴあ映画初日満足度調査』はいつごろから行われているものなのですか?

藤原
1998年からやっています。まだ雑誌時代だったのですが、当時の編集部スタッフの話によると「評論家ではなく、一般の方が直接観た後に声を拾って、生の声でランキングをつくり、それを読者の方がどんな作品を観るかの参考にしてもらおう」という意図で始めました。

ぴあ映画生活 初日満足度ランキング インタビュー 調査隊


2011年7月に発刊された雑誌「ぴあ」の最終号

―映画のランキングといえば、興行収入や動員数などのランキングがある中で『ぴあ映画初日満足度調査』は他と少し結果に差があったりしますよね?

藤原
そうですね。それもあって、例えば『ぴあ映画初日満足度調査』で1位を獲ったミニシアターの作品が、ロングランした時は嬉しかったりします。ぴあが後押ししたということではないでしょうが、その評判の一端になれたと思うと嬉しいです。

―そういう作品こそお客様の“生の声”の熱量が違いますか?

藤原
回答してくださっている時の熱量に違いを感じます。逆に前評判が高い作品で、実際に行くとお客様の熱がそうでもないなんてこともありますよ。

原宿から渋谷へダッシュしたこともある


―調査隊の方へのアンケートでは、天候面で苦労するなどのお話が出てきていましたが、現場のリーダーとして藤原さんが大変だと感じるところはありますか?

藤原
終演時間がかぶったりするんですよね。調査のやり方としては、終演後のお客様にアンケートを行うわけなので、走ってすぐに次の映画館に行かないといけないなんてことがあります。そこは少し大変ですね。

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