背筋がゾッとします―映画『独裁者と小さな孫』公開初日トークショーレポ



プロパガンダになりうるという森直人氏の言葉から、想田は「これを見てプロパガンダだと思う人はあまりいないと思うんですよ。彼の場合は恐らく描写っていうことに徹しているんだと思いますね。何かメッセージを伝えるだとか、観てる人にこういうメッセージを受け取って欲しいとか、そういうことは目指してなくて、世界を描写する。ただしそれは、彼の視点で描写するということ。ここの軽装性がさらなるポイントだと思うんです。別の凡庸な監督が撮ったら、こんな風に奥行きが深い映画にはならないと思います」と語った。

独裁者と小さな孫



本作は、架空の国が舞台。独裁者を主人公とした風刺性のある寓話として、想田は「本質的な構造を捉えたがゆえに、別のところで起きている現象にも非常に重なってくる。ある意味プロフェットというか、預言者のようなものを感じて、背筋がゾッとしますよね」と語った。

映画『独裁者と小さな孫』は、現在全国公開中。



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