秘話を知れる! 特撮愛を深める必須本『雑誌編』【篠宮暁の特撮辞典・第57回】
■オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典
裏側、先の展開…知りたい情報をゲット!
作品を見てどんどん好きになっていくと、裏側を知りたくなってしまうのが人間の性。作品を見てどんどん好きになっていくと、先の展開をいち早く知りたくなってしまうのも人間の性。
そんな時は、特撮雑誌から情報収集。キャストのインタビューや対談はもちろんのこと、監督、プロデューサー、脚本家へのインタビューも頻繁に載っていて、制作秘話や現在の進捗状況などを知ることができます。
また、スーツアクターさんを取り上げてくれるのも特撮雑誌ならではで、アクションの苦労話などが聞けると、より一層深く作品を愛せるようになります。
幼少期からの習慣に
雑誌での情報収集は、幼少期からすでに癖付いていました。幼少期の僕の3大雑誌は「てれびくん」「テレビマガジン」「テレビランド」。
付録がそれぞれ付いていて、その内容で都度、買う雑誌を変えてました。付録は自分では組み立てられないので、親に頼むのですが、うまいことはぐらかされて作ってもらえないこともしばしばでした。
自分で初めて作れた時の感動は、今でも覚えています。
大人になっても買い続ける、その魅力とは
大人になってからの3大雑誌は「宇宙船」「特撮ニュータイプ」「東映ヒーローMAX」でした。
「宇宙船」「東映ヒーローMAX」は3か月に1回、「特撮ニュータイプ」は隔月で発刊され、月の頭に本屋さんに行けば必ずどれかは売っている状況でした。しかし、「特撮ニュータイプ」は涙の廃刊となり、「東映ヒーローMAX」もいつの間にか半年に1回しか発売されなくなってしまいました。
そんな中、一度休刊になるも奇跡の復活を遂げ、いまだにペースを落とすことなく、僕らに情報を届けてくれるのが、キングオブ特撮誌「宇宙船」。本当にありがとうございます。編集部、記者の方には足を向けて寝られません。
濃厚な記事はもちろんのこと、「宇宙船」の特徴は接写。新登場の仮面ライダーのマスクやパーツの寄りをとことん載せてくれてその上、素材の説明や可動の感じなど、マニアにはたまらない情報をくれます。
「東映ヒーローMAX」も発売の機会が減ったとはいえ、内容のクオリティーは以前のまま。“東映”とつくだけあって、他の会社の特撮作品は一切扱いません。その代わり、自社のヒーローをこれでもかと特集し、スーツアクターさんやキャラクターデザイナーさんの記事も多めとこちらもファンにはたまらない内容となってます。
最近では、作品のスピンオフなどの配信も行われるようになりましたが、少し前までは雑誌限定のDVDでしか見られないなんてこともありました。また幼児向け雑誌は、大人向け特撮誌と違って毎月発刊されるところも魅力のひとつです。
ぜひ一度、手にとって見てみてください。
さかのぼって昔のやつとかを見てみると、時代背景も見えてきたりして面白いです。
(文:オジンオズボーン・篠宮暁)
※この記事は、WEBサイト「WB」にて以前連載していたものを、再編集したものです
以前の記事はこちらから
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】も連載中!
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