音楽
大人も唸る! 特撮おもちゃ7選【篠宮暁の特撮辞典・第59回】
大人も唸る! 特撮おもちゃ7選【篠宮暁の特撮辞典・第59回】
■オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典
思わず唸ったおもちゃたち
特撮作品と切っても切れない関係のおもちゃ。基本の対象は子どもということもあり、メーカーが子どもの欲しがるおもちゃを試行錯誤した結果、さまざまなおもちゃが子どもの手に渡っていきました。
作中に密接に絡んでいるアイテムのおもちゃから、無理矢理ストーリーに組み込まれた武器のおもちゃまで色々ありましたが、今回は僕が思わず唸ったおもちゃを紹介させていただきます。
僕が自分の記憶をさかのぼっていちばん初めに出てくるのが、『電撃戦隊チェンジマン』のチェンジロボを手に持っているところです。
そのときに僕は左足を骨折してギブスをつけているのですが、骨折したことは覚えていないのです。でも、ギブスをつけてチェンジロボを持ち、主題歌を歌っているのは覚えているのです。
まさか大人になっても特撮が好きだとは。その頃は全く予想してなかったでしょうが、こうやって好きな事書かせてもらったり、特撮関連の仕事をやらせてもらえているのは相当幸せなことです。
複雑さ、凝ったギミック…ナンバーワン“スーパー戦隊ロボット玩具”は?
そんなこともあってか、スーパー戦隊のおもちゃは変身アイテムやなりきり武器より、断然ロボットが好きです。
いまだに新シリーズが始まると買ってしまいます。買った時に説明書をみないで合体させるというのが僕のこだわりなのですが、簡単に合体できるロボットは遊びごたえがなく、飾る専門のおもちゃになってしまいます。しかし複雑だったり、ギミックが凝っていたりすると、とてつもなく愛着のあるおもちゃになります。
僕の中での、ナンバーワン“スーパー戦隊ロボット玩具”は『魔法戦隊マジレンジャー』のマジキングです。本当に合体が面白くて、合体後のフォルムも抜群。しかもマジドラゴンに変形するギミックもかなり面白くて毎日触って遊んでいました。
さらに悪役ロボットのウルカイザーも、また違ったギミックで楽しませてくれ、このウルカイザーにマジキングの胸部パーツのマジフェニックスも合体させて、ファイヤーカイザーにもできるという代物。これは本当にすごいおもちゃでした。
マジキングは12年前の商品なので、手に入りにくいかもしれませんが、今すぐスーパー戦隊のロボで遊びたいという方はこちら。
現在放送中の『宇宙戦隊キュウレンジャー』のロボ・キュウレンオーのおもちゃはいかがでしょう。変形ギミック自体は単純なので遊び甲斐が一見ないかと思ったら、足のパーツが手になったり、手のパーツが足になったりと、組み合わせで山ほど遊べる代物なのです。
またLEDの発光で作中の重要アイテム・キュータマをはめこみ、スイッチを入れると操縦しているキュウレンジャーが浮かび上がるのですが、その技術に思わず拍手してしまったほどです。
画期的な変身ベルトも
スーパー戦隊のロボと二大巨頭をはる、なんとしてでも買いたい特撮作品のおもちゃといえば、やはり仮面ライダーシリーズの変身ベルトでしょう。
僕が初めて腰につけた変身ベルトは、仮面ライダーBLACKの変身ベルトでした。劇中でBLACKがライダーキックやライダーパンチをする際のテレビからの発光に反応して、勝手に変身ベルトが回るというかなり画期的なおもちゃで、当時かなり興奮したのを今でも覚えています。
さらに、『仮面ライダーW(ダブル)』のベルトの付属のアイテム・ガイアメモリはすごい発明でした。ただつけてなりきるだけだった変身ベルトに、アイテムのバリエーションで多様な遊戯性を打ち出し、それ以降現在の『仮面ライダーエグゼイド』のガシャットまで、ライダーシリーズのおもちゃに必要不可欠な商品となりました。まだ触れたことない人は、是非ゲーマドライバーとガシャットを手に取っていただきたいです。
「W」以降のベルトは確かにすごいのですが、ベルト一本で魅力を存分に発揮させた『仮面ライダー555』のファイズドライバーは本当に遊びごたえがありました。携帯電話で変身するのですが、打ち込む番号によって音が変わったり、劇中のベルトは争奪劇の影響か、ひょっとしたら自分のとこに来るかも…というリアリズムみたいなのもあって、僕にとっては思い出の一本となりました。
最近、息子がおもちゃで遊び出すようになり、うれしさと同時に壊されるのではないかと肝を冷やすことも度々あります。しかし、それはそれでおもちゃの宿命なのかなと無理矢理、自分を納得させている最中であります。
(文:オジンオズボーン・篠宮暁)
※この記事は、WEBサイト「WB」にて以前連載していたものを、再編集したものです
以前の記事はこちらから
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】も連載中!
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。