特撮向上委員会
スーパー戦隊シリーズの主題歌の特徴とは?流行のパターンを探ってみた
スーパー戦隊シリーズの主題歌の特徴とは?流行のパターンを探ってみた
特撮作品の主題歌というのは、歌がもたらす作品への影響力が多大にありますし、その作品の命といっても過言ではありません。
現在放送中の『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』主題歌も、世界観が曲にバッチリ出ていて素晴らしい楽曲です。
みなさんも一度は通ってきてるはずの「スーパー戦隊」の主題歌。
主題歌だけでも42曲あるスーパー戦隊ソング。
そんなにあると、共通点がくっきり見えてきます。
ほとんど曲で、それぞれの戦隊名が連呼されてるんです。
TVサイズだけでいうと「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」はルパン2回のルパンレンジャー1回、パトレンジャー1回で計4回。
1回だけしか言わないのは、42作中で 『烈車戦隊トッキュウジャー』、『未来戦隊タイムレンジャー』、『救急戦隊ゴーゴーファイブ』、『大戦隊ゴーグルファイブ』、『太陽戦隊サンバルカン』、『秘密戦隊ゴレンジャー』の6作だけ。
平均して3回か4回というのが多いんですが、中にはどんなけ連呼するねんというスーパー戦隊も。
まず『百獣戦隊ガオレンジャー』。
「ガオレンジャー」自体は2回しか言わないものの、「ガオ」というフレーズは12回で、合わせて14回。
初めて聴いたときは「ガオ」が耳から離れませんでした。
「ガオレンジャー」が最も名前を連呼してるかと思いきや、『電子戦隊デンジマン』は「デンジマン」6回の「デンジ」8回で計14回。
「ガオレンジャー」と同点。
ルールがわからないとか、なんで足すの?というクレームは受け付けません。
適当に推測してください。
では、この2戦隊が1番かというと、まだ上がありました。
『鳥人戦隊ジェットマン』です。「ジェット」8回の「ジェットマン」7回で計15回。
日本のスーパー戦隊を『パワーレンジャー』として世界に広めたハイム・サバン氏も、「ジェットマン」の連呼具合にはビックリしたと言っていたそうです。
ここでちょっと待った!と『ジャッカー電撃隊』と『星獣戦隊ギンガマン』と『恐竜戦隊ジュウレンジャー』。
「ジェットマン」は「ジェット」を含む計15回ながらも、「ジェットマン」というタイトルは7回しか連呼してません。
しかし、この3曲はタイトルの連呼を10回もしてるんです。
何をもって1位とするかはお任せしますが、これだけ連呼することにより、強烈な印象僕らに与えてるのは間違いありません。
他にもインパクト与える方法として、サビから入るというパターンがあります。2000年代は7作もサビから始まっているので、流行っていたと言ってもいいのかもしれません。
流行というのは確かにあって、同じ年代で流行ってたのが、ラスト手前に戦隊名を歌い上げて曲が終わるというセオリーを崩して、最後にもうワンフレーズ足すというものです。
「ガオレンジャー」は「吼えろ」、「ハリケンジャー」は「風になれ」、「マジレンジャー」は「旅立て」、「ボウケンジャー」は「レディゴー」、「ゴーオンジャー」は「ゴーオン」、「シンケンジャー」は「あっぱれ」。
「アバレンジャー」と「ゲキレンジャー」はもう一回「アバレンジャー」、「ゲキレンジャー」といった風に。
ちなみに最近の流行りは「○○戦隊という部分は歌詞に入れない」。
古くは「デンジマン」も入ってなかったりと数作あるんですが、ここ3作、一個はさんで「トッキュウジャー」も入ってません。
主題歌を含め、いろいろ42作を比べてみるとさらに好きになるんで、皆さんも是非やってみてください。
(文:オジンオズボーン・篠宮暁)
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