2018年07月08日

乃木坂46 能條愛未、傑作ラブストーリー『P.S. アイラヴユー』を語る!

乃木坂46 能條愛未、傑作ラブストーリー『P.S. アイラヴユー』を語る!

■「乃木坂週刊映画」



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今週の「乃木坂週刊映画」は、傑作ラブストーリー『P.S. アイラヴユー』について。決してハッピーエンドとは言えない本作、どのようにご覧になられたのでしょうか。

■前回までの記事


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■『P.S. アイラヴユー』作品概要


P.S.アイラヴユー (字幕版)


アイルランドの新人作家セシリア・アハーンが執筆し、40か国以上でベストセラーとなった恋愛小説を、『マディソン郡の橋』の脚本家リチャード・ラグラヴェネーズが映画化。最愛の夫を失う悲劇に見舞われながらも、徐々に生きる力を取り戻すヒロインをオスカー女優ヒラリー・スワンクが好演。『オペラ座の怪人』のジェラルド・バトラーが亡き夫を演じている。絶望したヒロインが活路を見いだしていく感動の純愛物語を、キャストの名演とともに堪能したい。

突然の悲劇により最愛の夫ジェリー(ジェラルド・バトラー)を失ったホリー(ヒラリー・スワンク)。彼の死を受け入れられず、絶望に打ちひしがれる彼女のもとに、ある日1通の手紙が届く。その手紙の差出人は亡き夫だった。それから毎月1日になると、夫から消印のない手紙が届くようになるが……。

■何も知らないで見て、びっくり!


この映画は友人に勧められて鑑賞しました。『P.S. アイラヴユー』というタイトルだったり、DVDのジャケット写真からラブコメ的な幸せ溢れる感じを予想しました。

しかし物語が始まってびっくり、最初は夫婦喧嘩と仲直りという素敵な夫婦像を見せてくれるのですが、その後すぐに旦那さんのお葬式シーン。「え?亡くなっちゃったの?物語どうなるの?」と起きていることがにわかに信じ難いほどでした。

その後、奥さんは当然悲しみに暮れて引きこもり生活。「そうなるよなあ。でも映画としてこれはどう進むんだろう?」と同情と疑問とで若干混乱しました。

そうしたらそこから亡くなったはずの夫から手紙が届き始めます。もちろん生きていたとかではなく、生前に準備したもの。奥さんを立ち直らせるための旦那さんの愛の形だったのです。

そうして物語は一気に進み、旦那さんの計画を手助けしていた人物も明らかになります。

亡くなっちゃってるのでハッピーエンドというわけにはいきませんが、感動的なラストを迎えました。



■気持ちの処理が難しい映画だなと


『P.S. アイラヴユー』は、文句なしに感動するし、素敵な夫婦だし、協力者の愛情も存分に感じられる映画でした。

ただ、手放しに「感動した!」「良かった!」とは言えない自分がいます。いや、映画は文句なしに素晴らしいんです。

やはり旦那さんが亡くなってしまっているので、「でも…でも…」と悲しみが拭えないんですよね。もちろん奥さんは一歩前を向いて生きていくとは思うのですが、旦那さんのことを無かったことにして0からスタートできるわけではありません。過去の悲しみを背負って、その上で生きていくのです。

なので、何一つ否定はしなくとも、「でも、悲しいよなあ」と思うんです。

ある意味映画に思いっきり感情移入している証拠でもあるので、みなさんにもこの感覚を味わってほしいなと思います。



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■『ラ・ラ・ランド』『君の名は。』『美女と野獣』を振り返ってみた


一見違うけれど実はラブストーリーの映画として、『ラ・ラ・ランド』『君の名は。』『美女と野獣』などを改めて振り返ってみました。

『P.S. アイラヴユー』は、『ラ・ラ・ランド』で感じたものと似ている感じがしました。どこか引っかかるけれど、この映画にはこのラストが最上なんだろうというモヤモヤが残る余韻です。

逆に『君の名は。』や『美女と野獣』は幸せな気持ちで終われる、幸せな余韻の残る映画でした。

どっちが好きかなと考えてみたのですが…

これはその時の気分次第かなと思います。

気分次第で考えや感じ方が異なる映画の素晴らしさを、今回改めて感じることができて良かったです。



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(取材協力:王様とストロベリー)

(取材・構成:柳下修平/撮影:MAKOTO TSURUTA

能條愛未 プロフィール(Ami Noujo Profile)





能條愛未
1994年10月18日 神奈川県生まれ 血液型 A型
乃木坂46 一期生メンバー

月に10本は必ず見るというほどの映画好き。
映画、舞台と女優としての活動の場をひろげるほか、バラエティーでも持ち前のセンスで活躍中。

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