特撮向上委員会

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2019年10月06日

1971年の空気感を疑似体験できるかも?『仮面ライダー』のテレビ放送がこの10月からスタート

1971年の空気感を疑似体験できるかも?『仮面ライダー』のテレビ放送がこの10月からスタート

■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

スーパーヒーロータイムの枠が現在の時間に移動してなんと早2年。

ついこないだのような気がしますがもうこんなに経ってるんです。

当初は「スーパー戦隊よりも先に仮面ライダーを見るなんて、なんか気持ち悪いなぁ」、「プリキュアの後にハードなストーリーを見られるかな」、「毎週の癖で7時半にテレビつけちゃうよ」など賛否両論のさまざまな意見が飛び交いましたが、そんな声もすっかり落ち着いて、もう9時スタートのスーパーヒーロータイムになんの違和感も感じません。

ニチアサからニチゴゼに通称が変わろうとしていたことも、もはや忘れ去られようとしています。

実は、番組の枠移動は珍しいことではなく僕らは幾度となく経験してきました。

自分の幼少期、スーパー戦隊は日曜の朝ではなく土曜日の18時からという、今では到底考えられないような時間に放送されていました。

プール教室から帰ってきてクタクタになりながら晩御飯を食べつつ、『光戦隊マスクマン』や『超獣戦隊ライブマン』を見ていたのを覚えています。

そして、『高速戦隊ターボレンジャー』のときに金曜17時半に移動しました。

その移動はすんなり受け入れることができたんですが、『電磁戦隊メガレンジャー』のとき、日曜朝7時半に移動すると知った際には、そんな朝早くからスーパー戦隊なんか見られるかと思ったものです。(結果、部活行く前に、メタルヒーローシリーズと合わせてたっぷり特撮に浸れる時間ができたので、特撮離れを免れることに一役かってもらいました。)

今ではTTFCを始めとした数多の配信サイトで、好きなときに好きな場所で作品を見ることができるようになり、とても便利な時代になりましたが、やはりリアルタイムで、その日の空気感などを感じながら見るほうが心にガッツリ残るような気がします。

なので、昭和仮面ライダーやスーパー戦隊初期の作品を、いくらでも貪るように見ることができるようになったとはいえ、当時の空気感というものをどうしても感じ取ることができないのが歯痒いところです。

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しかし、この10月から、東京MXテレビで毎週火曜の18時半に『仮面ライダー』が放送されることになりました。

48年前の1971年4月3日が仮面ライダーの第一話が放送された日なんですが、この時の放送開始時間が19時半。

ゴールデンタイムでテレビから流れてくる仮面ライダーを見るのは、やはりDVDや配信で見るのとはまた違ったよさがありました。

アイキャッチ画像からCMに行くのを初めて見ました。

昭和ライダーには見向きもしなかった息子たちですが、先日放送された『仮面ライダー』第1話は食い入るように見ていました。

作品の怪奇性と18時半の外の暗さががっつり合い、怖い雰囲気が出ていて、いつもとは違うその違和感に子供らは飲み込まれていた感じでした。

当時の人達と同じくらいの時間に仮面ライダーを見ることで、1971年の空気感のほんの数パーセントでも疑似体験できたと言ったら言い過ぎでしょうか。

(文:篠宮暁)

【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
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第123回:『仮面ライダーゼロワン』飛電或人のギャグを考えている人物とは…?
第122回:『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』の素晴らしさと中澤祥次郎監督の功績を語る

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