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2021年03月14日

ドラマ「その女、ジルバ」全10話のあらすじ&感想|ありがとう「その女、ジルバ」ありがとうジャックアンドローズ

ドラマ「その女、ジルバ」全10話のあらすじ&感想|ありがとう「その女、ジルバ」ありがとうジャックアンドローズ


第8話あらすじ&感想

第8話あらすじ



ついに会社を辞めて「OLD JACK&ROSE」での仕事一本に絞る決意をした新(池脇千鶴)。退職届を提出し、バーでの仕事にひときわ気合が入る新だったが、前園(山崎樹範)は心配顔。

「社宅、どうしますか?」 前園の言葉で初めて、会社を辞めたら社宅にはいられないということに気づく始末。 もう後には戻れない…改めてその選択の重さに思い至る新だった。

新の住居問題は、幸吉 (品川徹)のある提案により、急転直下思わぬ形で解決するこ とになるのだが…。

一方、スミレ(江口のりこ)もまた、大きな人生の転機を迎えていた。

浮かれモードのスミレを微笑ましく見ていた新だったが、夜になると一転、スミレは どんよりした表情でバーに現れる。石動(水澤紳吾)と連絡が取れないというのだ。 まあそれくらいは…とつい思ってしまう新をよそに、生まれて初めての恋に燃えるス ミレは気が気ではない。

その後、事態は予想外の展開を迎えることに…。

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第8話感想

自分のために泣くほど一生懸命になってくれる人がいることのありがたさ、そしてそうしてもらった人は他の人に同じように接していく、いい意味での人のつながりを感じてもらい泣きしてしまう、良い回でした~!!!

スミレちゃん、幸せになってね
何といってもスミレちゃん(江口のりこ)。妊娠して喜んだのもつかの間、石動となかなか連絡がつかず情緒不安定に、さらに彼がはじめはアララ(池脇千鶴)を好きだったと知り店を飛び出していってしまう。

石動のプロポーズ、場所は微妙ではあったものの跪くところも良かったし「結婚してくれますか?結婚しましょう」という言葉も良かった。突っぱねて一人で生むと言い出し、諫めたアララにも怒鳴って微妙な感じに。

アララに相談され、スミレに両親がいないことを知ったくじらママ(草笛光子)はスミレを抱きしめささやく。
「あなた、幸せになるのが怖いのね」
「誰でも幸せになる権利があるんだから、勇気を持って幸せに飛び込みなさい。人を信じるのよ。それでうんとうんと幸せになってちょうだい」

泣きながら「何で私にここまで……」とつぶやくスミレちゃん。くじらママはかつて14歳で戦争によって母と妹を亡くし、家も焼けて一人バラック小屋で父の帰りを待った(結局父も戻らなかった)に同じように接してくれたジルバを思い出していた。人にもらった優しさ、親身になってもらった経験は残って、その人がいなくなっても生きる。そんなことを改めて考えさせてくれた。

くじらママの過去
くじらママが話してくれた過去の話、先ほども出た14歳で独りぼっちになってしまった話と、昔幸吉マスターのことを好きだった話。でも幸吉はジルバにぞっこんで振り向いてくれなかったと。焼け出されてバラック小屋に住んだ話で、そんな家たくさんあったのよ。という言葉で同じような大変な思いをした人がいかに多かったかあらためて感じ、そんな時代を生き抜いてきた人々への敬意と彼らが作った平和な時代に生まれ育ったことへのありがたみを感じた。

アララにも謝り「わたしなんでこんなに変な性格なんだろう」というスミレちゃん、そういう後悔で自分を嫌いになりそうになるときってあるよな。

アララ退職、前園とのやり取り
ジャックアンドローズ一本に絞ることにしたアララ。
前園(山崎樹範)は本気で心配し、店までやってくる。
社宅を出ねばならないことをすっかり忘れていたアララに退職金がびっくりするくらい少ないことや、倉庫で何日かバイトとして働けるようにもできると提案してくれた。このドラマが始まった当初は他の女を妊娠させてアララを捨てた憎い奴だったが、スミレちゃんがリストラされそうになったときに悩んだ末上に進言したり、その後もリストラを阻止すべく奮闘してくれていたらしい。根っからの悪者ではないんだなとわかり、退職時の二人のやり取りも良かった。

スミレちゃんの妊娠の話になっときに勘が鈍い前園にお腹が大きいジェスチャーをしながら「バカ、気づけ」とつっこむアララ、うっかり「(石動)が逃げたんじゃ」と言ってしまう前園を鬼の形相でにらむアララ、思わず妊娠してることを大声で言ってしまった前園に「バカ!」と怒るアララ……前は避けていたのに、こういう関係になれていてとてもいい。アララがいろいろ乗り越えたことがわかる。

しかし社宅のことを忘れちゃうのはうっかりすぎてちょっと心配になるな。

気合がはいってアイシャドウが青すぎるアララに
「反抗期」「おませ」と赤ちゃん扱いのお姉さまたち、
「お客様は一人でも多く。一本立ちするならそれぐらいの覚悟でね」と教えてくれるエリーさん、素敵。

スミレちゃんの結婚パーティー
エリーさんはアクセサリーを出し、ひなぎくさんはベールを作り、ナマコさんはウェディングケーキ。
幸吉マスターとくじらママが両親役。司会を担当し、みかちゃんを呼んだアララ。みんながそれぞれできることをしてスミレちゃんを祝うのが最高だった。

ウェディングドレス着る時も首からお守り下げるんかいとは思ったけど(笑)。みかちゃんがいなくなってさみしさを感じてたからうれしいな。

みかちゃんと前園、同期二人の
「顔色いいな」「あんたやつれたね、ザマミロ」のやりとりも良かった。
貧しいながらも充実した生活を送っているというみかちゃん。シジュ―三人娘、それぞれ道は分かれたけどそれぞれの幸せを見つけている。四十からいろんな道が開けていることに、自分と重ね合わせて勇気をもらう人も多いのではないだろうか。

ブーケほしそうなみかちゃんとエリーさんアララからの言葉とともに出てくる回想が泣ける。誰も辞めさせないと豪語したとき、犬猿の仲だったみかちゃんに自分はみかちゃんと違ってヤンキー上がりだから頑張らなきゃねと打ち明けたとき、みかちゃんが地元に戻ってしまう前、この年で友達ができると思わなかったと嬉しそうにいったとき。不器用だけど真っ直ぐで優しいスミレちゃんが幸せをつかんだこと、視聴者の一人だけど友達のことのように喜ばしい。

バナナエピソードの回収もほほえましく、「あたしたち内気なんで歌います」にはなんでやとつっこみたくなる。このドラマに出てくる人たち、みんな愛おしい。

倒れてしまったくじらママ。予告では一命はとりとめたようで少し安心したけど、どんな話をするのか気になる。
 
 

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