ドラマ「その女、ジルバ」全10話のあらすじ&感想|ありがとう「その女、ジルバ」ありがとうジャックアンドローズ
第3話あらすじ&感想
第3話あらすじ
超高齢熟女バー『OLD JACK&ROSE』でのバイトに少しずつなじんできた一方で、昼間の職場では予想外の試練が新(池脇千鶴)を待っていた。
突然、チームリーダーのスミレ(江口のりこ)に呼び出された新と前園(山崎樹範)。みか(真飛聖)も見守る中、ホストにハマっている(と皆がカン違いしている)新がリストラ対象になっていることをどう考えているのか、と2人を問い詰める。
ホ…ホスト?リストラ??
身に覚えのないことばかりで唖然とする新だったが、熱くなっているスミレの剣幕に、ホスト通いではなく熟女バーでホステスのバイトをしていることを白状せざるをえなくなる。
その日の終業後。『OLD JACK&ROSE』の前で、“ホステス募集40歳以上”の貼り紙をしげしげ眺めるみかとスミレの姿があった。2人とも口ではあれこれ言いながらも、新のバイト先が気になって仕方なかったのだ。
「いらっしゃいませ~~…あ!!」
ドレスにウィッグ、バッチリメイク。昼間とは別人の“アララ”の姿に衝撃を受ける2人。
居心地悪そうにしながらもビールを注文する2人だったが、そこにエリー(中田喜子)が姿を見せる。いつもは明るいキャラクターで店を盛り上げるエリーの様子がどうもおかしい。どうやら彼女が二十代の時、散々貢いだ挙句に捨てられた詐欺師のような男に約四十年ぶりに再会、しかも同じ団地に引っ越してきたという。
いつもパワフルな熟女ホステスが抱く深い傷に触れた新は…。
→目次へ戻る
第3話感想
まさかの、チームリーダー・浜田スミレちゃん(江口のりこ)の魅力大爆発の回。本社からの出向組につっかかる嫌味なやつかと思いきや、不器用だけど熱くて優しい人だった! そして元ヤン。
新(池脇千鶴)にリストラ疑惑が出ていることを伝えた際、この職場で正社員で働けるのはありがたいことなのに姥捨て山とか言うんじゃないと言い、新や自分の下で働いているメンバーのリストラを阻止する宣言。
特に対立していた村木(真飛聖)へのセリフで大好きになってしまう。
「村木みかさん、はいいんじゃないの。大学国立だし、百貨店ではエリートコース。やる気なくなるのも無理ない。私みたいにヤンキー上がりとは違うし。(中略)でも私は、自力でここの正社員になれて嬉しかった。だから、頑張らないと」
村木にスミレさんの言ってたことわかる、と言われて隠そうとしてるけど嬉しそうだし、気恥ずかしさからなかなか名前を呼べなくて「む、村木、村木、村木みかさん?」と声がうわずっちゃうところが愛おしい。今までの行動の理由もわかるし、自分の事情だけでなく村木の事情も慮っていて素晴らしい。
昨日の「俺の家の話」も素晴らしく、2日連続で江口のりこを絶賛している。今クールの週末は、江口のりこの演技を楽しみに待つことになりそう!
彼女は池脇千鶴主演の映画「ジョゼと虎と魚たち」にも出ていたので(妻夫木聡のセフレ役)、この作品はそういう意味でも個人的に熱い。
新の副業、アララとして働くジャックアンドローズにきたことをきっかけに、新・村木・チームリーダー浜田スミレの3人が仲良くなっちゃってるのが微笑ましい。2度目の来店の際はいつも地味な恰好だった二人がおしゃれしてきていてかわいい。新の「お店に来たらきっといいことが起こりますよ」本当だったな。
先に倉庫3人組の話を書いてしまったが、今回メインとなるのはお店の先輩ホステス・エリーさん(中田喜子)の物語。中田喜子のことは、子どもの頃母の横で観ていた「渡る世間は鬼ばかり」三女・文子役で認識していて他の作品を知らなった。まさかこのタイミングで「恋する女性」としての役を観ることになるとは思わなかった。
自分が結婚詐欺に遭ったせいで実家を破産させてしまったエリー。後悔していることをアララに伝えるシーンで、声は笑って顔は泣いてるのが印象的。
最後は自分の手で未練を断ち切れてよかった。
復帰したエリーに一見冷たくしたと見せかけて、復帰パーティーを開くジャックアンドローズのみんながあったかい。このお店がアララや働くみんなだけでなく、お客さん、そして村木や浜田にとってもホームのような場所になりつつあって、すごい場所だなと思う。もしかしたら、視聴者にとってもそうなのかもしれない。オープニングのジャックアンドローズのカーテンが開く瞬間、夢が広がるような気持ちになる。
エリー、動画で踊りながら復活をお知らせしてて最高!
次回は中尾ミエ登場、キャラが濃そうでまた一週間待ちきれない!
→目次へ戻る
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
©東海テレビ