「書けないッ!?」全8話のあらすじ&感想 | 美しき大団円!脚本家として一皮も二皮もむけた吉丸圭佑
第6話あらすじ&感想
第6話あらすじ
脚本家兼主夫・吉丸圭佑(生田斗真)が手掛けるドラマ『富豪教師Q』は、初回の視聴率こそ振るわなかったものの、回を追うごとに右肩上がり!
ついに世帯視聴率が2ケタを突破し、東西テレビのプロデューサー・東海林光夫(北村有起哉)は浮かれに浮かれていた。しかし、東海林のように大喜びする余裕すら圭佑はなく、7話の執筆が一向に進まず、相変わらず追い詰められる日々…。
すっかり行きつけとなった『脳冷却』でクールダウン中に、東海林から呼び出され東西テレビに駆けつけた圭佑は、衝撃の事実を告げられる。なんと主演俳優・八神隼人(岡田将生)が、撮影中にケガをしたというのだ!1週間の松葉づえ生活を強いられることになったため、急きょ“マッチョな変質者に襲われそうになった女子生徒を救う”というアクションシーンの脚本を修正しなければならないという。しかも、恐ろしいことに締め切りは明日…!このアクションシーンが見せ場だと意気込んでいた八神を納得させるだけの代替案を考えなければならなくなり、圭佑は大パニック!ますます追い込まれてしまう――。
一方、“バンパイアもの”の書き下ろし小説の構想を練っているベストセラー作家の奈美(吉瀬美智子)は、気が進まないながらも才能が大爆発!同じテーマのドラマを執筆中の圭佑を絶望の淵に追い込むであろう名作誕生の予感に、複雑な思いを抱えていて…?
また、娘の絵里花(山田杏奈)は、SNSで繋がったDJ YOOなる人物が、実の父親だと確信。弟の空(潤浩)の家庭教師兼圭佑のアシスタント・仙川俊也(菊池風磨)に、家族には内緒で「会いたい」とメッセージを送ってもいいか…と、相談を持ち掛ける。圭佑に言えないまま、絵里花の秘密を共有してしまったことに胸を痛める仙川は…?
さらに、仙川から圭佑が『脳冷却』に通い詰めるほど切羽詰まっていることを聞いた奈美は、自分に悩みを打ち明けてくれなくなったことに寂しさを感じ始めて…?
第6話感想
最初から余談で申し訳ないのだが、本ドラマ放送直前の「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~」内において、主人公モコミの兄(花屋)が「吉丸先生に届けるアレンジメントを……」と口にするシーンがある。吉丸先生とは、圭佑のことだろうか?こういった他作品同士のリンクが見えると、ますます味わい深く感じられるものだ。
相変わらず脚本作りにてんてこ舞いな圭佑だけれど、その様子を尻目に「富豪教師Q」の視聴率は右肩上がり。そして、妻の執筆するヴァンパイアものの新作も傑作の予感だという。目の前の仕事に忙殺され、気が触れそうになりながらも、確実に結果につなげているのは好循環なのではないか。
それにしても、圭佑の妻・奈美の完璧っぷりには毎度、口がぽかんと空いたままふさがってくれない。売れっ子小説家として家計を支え、優しくも気の弱い夫のメンタルケアも忘れず、理不尽に八つ当たりされても「私だってイライラしちゃうかもしれないし」と優しく包みこむーー圭佑のように素直な人間じゃなかったら、こうも完璧な妻を前にして平常ではいられないだろう。
「富豪教師Q」主役の八神(演:岡田将生)が足をケガしてしまい、脚本上、矛盾が発生するところをなんとか修正せねばならない緊急事態にも、奈美が大活躍。ムリのない展開でありながら、八神を含めた制作陣も全員納得の筋書きを提案してみせた。圭佑にとって「立つ瀬がない」とはこのことかもしれない……。
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