映画コラム
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を観て、ゲンドウに抱いた親近感|趣味を語り合いたい
#Tags
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を観て、ゲンドウに抱いた親近感|趣味を語り合いたい
ゲンドウの2つの趣味とは?
ゲンドウが信じていたものは、「知識」と「ピアノ」です。知識
ゲンドウは、幼い頃から人との交流を避けてきました。本を読んで勉強し、それにより己の知識を信じていました。
「知識は自分が勉強すればするほど身につく。そして身についた知識は自分を裏切らない」と、ゲンドウは考えています。
私は、まさにゲンドウの言う通りだと思いました。
私自身も自分が好きなものや興味があるものの情報を集め、日頃から知識として蓄えています。
そして、それらの知識が私自身を裏切ることはありません。もし間違った情報に踊らされたとしても、その経験が新たな知識となります。
自分の考え方と行動次第で"知識"は増えていく。ゲンドウが知識を信じているのも納得です。
ピアノ
ゲンドウはピアノを弾くことが好きでした。ピアノを弾けば、ピアノはその通りに応えてくれます。人間とは違い、決して裏切ることがないピアノの音はゲンドウが幼い頃からの心の支えとなっていました。
さらに、ゲンドウはヘッドホンにも思い入れがあります。
「ヘッドホンをすれば外の世界から閉ざすことができる。自分の世界へ入ることができる」ゲンドウはそう考えています。
イヤホンを手放すことができない私は共感で頷きすぎて、首が取れてしまいそうです。
私はピアノこそ弾きませんが、音楽が大好きで、よくイヤホンをつけては時間を忘れて聴き入っています。音楽は私に寄り添い、勇気を与えてくれます。
頑固そうなゲンドウも、ヘッドホンをつけて私と似たような気持ちだったのかと想像すると、とっつきにくいキャラとも思えなくなってきます。
好きなものに一生懸命
好きなものに一生懸命なゲンドウ。彼は、裏切るものを嫌い、裏切らないものを好む。ゲンドウの考え方は非常にシンプルなのかもしれません。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を見終えて、私はゲンドウと趣味の話をすれば必ず気が合う、そう思いました。きっと、趣味の話をすれば会話に花が咲き、時間を忘れて語り合えるはずです。
本を読み、音楽を好むゲンドウ。映画を見る際はゲンドウが趣味について語るシーンにぜひとも注目してみてください。
もしかするとゲンドウのことが嫌いな人ですら、親近感を覚え、好意を抱くかもしれません。
『シンエヴァンゲリオン劇場版』は2時間半ほどあるので、見どころが散りばめられています。自分なりの見どころを見つけて、エヴァンゲリオンの完結を見届けてみてはいかがでしょうか。
→『シン・エヴァンゲリオン劇場版』より深く楽しむための記事一覧
(文:ゆくん)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
(C)カラー