これだけ知っていればわかる『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の話
「機動戦士ガンダム」のその後
地球連邦とジオン公国の間で停戦条約が結ばれますが、ジオン軍の残党勢力は宇宙と地球の各地に点在していました。これに対して地球連邦軍はアースノイドを中心にしたタカ派の軍事組織を創設して、残党を根絶やしにしようとします。この行動がさらにエスカレートしてスペースノイドへの弾圧に繋がっていきます。この極端な行動に地球連邦の中からも反対勢力が集まり、内部対立を深めていきます。
この時期のエピソードを描いたのがテレビシリーズの続編「機動戦士Zガンダム」(と「機動戦士ガンダムZZ」)です。
ここでは一年戦争で目立ち過ぎたがゆえに閑職に追いやられていたブライトや軟禁状態にあったアムロ・レイ、さらにクワトロと名前を変えたシャアが集まってきます。
なんと一年戦争で対立関係にあった3者が地球連邦軍の強硬派に対抗するために手を結びます。
と書きましても、実は「機動戦士Zガンダム」と「機動戦士ガンダムZZ」に関しては彼らは脇役です。前作の主人公たちが脇に回り、しかも年齢を重ねさせるというのは当時のアニメーションとしては画期的なものでした。
地球連邦軍強硬派との戦いを通して、地球圏で宇宙に住む人々の総てを統治しようとする地球連邦への不満を感じたシャアとアムロとブライト。
しかし、その想いの実現のために選んだ手段で再び3者は対立していきます。
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の前日談『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
シャアはジオン軍の残党を集めると“ネオ・ジオン”を結成し、自ら総帥となります。そして地球への隕石落下作戦を進めます。地球を強制的に寒冷地化して人間が住めなくなるようにしようとしていたのでした。
これに対してアムロとブライトは地球連邦への不満を抱えつつも、シャアの極端すぎる選択肢を防ぐためにこの作戦を阻止するために動き出します。
この新たな戦乱の中で、父親のいる戦艦に乗り込むことになった青年がハサウェイ・ノア。そこで彼はともに戦艦に乗り込んだ少女クェス・パラヤに惹かれます。
しかし、地球連邦の高官の娘であったクェスは地球連邦の腐敗を目にしていたこともあって、シャアの思想に感化され彼のもとに奔ってしまいます。
そして、最終決戦巨大な小惑星基地を落下させようとするシャアに対してアムロは単独で押し戻そうとします。
この混乱の中でクェスはハサウェイを庇う形で命を落とします。
サイコフレームという未知の新技術とアムロのニュータイプ能力が起こした奇跡によってアクシズは地球落下軌道から逸れ、地球壊滅の危機は免れるのでした。
その後、ジオンの残党勢力と新たなガンダムとの闘いがありましたが、これは『機動戦士ガンダムUC』(UC=ユニコーン)『機動戦士ガンダムNT』に描かれています。この頃に宇宙世紀はちょうど100年を迎えることになります。
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