映画コラム
マーベル作品(MCU)フェーズ3前半 一覧&全6作品の魅力を徹底解説!
マーベル作品(MCU)フェーズ3前半 一覧&全6作品の魅力を徹底解説!
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の魅力
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの第2作であり、MCU通算第15弾となった作品。前作の活躍を経て、宇宙に名を知らしめた個性豊かなメンバーたちの活躍を描きます。
ストーリー
小遣い稼ぎで仕事を引き受けた宇宙のはみ出し者チーム、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、なぜか黄金の惑星の艦隊から攻撃を受け、宇宙船ミラノ号は壊滅寸前に。その危機を救ったのは、ピーター(クリス・プラット)の父親を名乗る謎の男エゴ(カート・ラッセル)と、触れただけで感情を読み取れるマンティス(ポム・クレメンティエフ)だった。次第にエゴに魅了されていくピーターとチームの間には、亀裂が生じてゆく。そこへ宇宙海賊の襲撃が。さらに、銀河全体を脅かす恐るべき陰謀が交錯し……。
主人公・クイルの父・エゴ登場
本作では、前作で所在が明らかにならなかった主人公・ピーター・クイルの父・エゴが初登場。
前作で疑似家族の物語を描いた本シリーズの内容を深めるように、意外な真相が明かされる物語にも注目です。
彼を演じたのは、『遊星からの物体X』や『バックドラフト』などで知られるカート・ラッセルさん。
ジェームズ・ガン監督は初期の代表作『ニューヨーク1997』が幼少期のお気に入りだったそうで、その人柄に惹かれたことから彼の起用を決めたそうです。
トロマ映画の系譜を継ぐ男・ジェームズ・ガン
大学時代、『悪魔の毒々モンスター』などで知られるB級映画スタジオ・トロマ・エンターテインメントで『トロメオ&ジュリエット』の脚本を執筆し、カルト的な評価を受けたジェームズ・ガン監督。
それゆえ、監督の作品には、一見、気持ちが悪いものの愛着が湧いてしまうクリーチャーや、強烈なエログロ描写、際どい下ネタなどが登場します。
本作は、全年齢対象のエンターテインメント映画ということで、そのカラーを抑えてはいるものの、作家性は大爆発。
劇中に登場するエゴの造形物や絶妙な婉曲表現で大人の事情をかわした下ネタ表現など、監督の作品を知っていれば知っているほど、見えてくるクセの強い部分も……。
このような過激な一面から、自身の過去ツイートが掘り出された際には、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』第3弾を降板せざるをえなくなったジェームズ・ガン監督ですが、現在は復帰。2023年には公開が予定されています。
さらにパワーアップした楽曲の数々
印象的なオープニングクレジットで流れるElectric Light Orchestra「Mr. Blue Sky」など、本作では約14曲に及ぶ70年代前後の名曲がセレクト。
物語を彩る楽曲の数々には、前作以上にワクワクが止まりません。
そして、アベンジャーズへ……
本作の物語を経て、ついに、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々はアベンジャーズに合流することになります。
また、本作で、注目すべき点は、スタン・リーさんの役柄でしょう。
スタン・リーさんは、原作漫画で数々のヒーローを生み出してきたマーベルの生みの親とも言うべき存在で、過去のマーベル作品にもカメオ出演を果たしてきた人物。
しかし、本作の役柄は特殊で、ある意味、これまでの登場シーンが一つに繋がるような裏設定が明かされます。
第1作を経て、一躍、人気キャラクターとなった ならず者集団によるSF映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』。
ジェームズ・ガン色増し増しの内容のみならず、ホロリと感動する意外な展開にも注目してほしい一作です。
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