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『ゴジラVSコング』レビュー:ハリウッド『ゴジラ』シリーズ1のエンタメ活劇超大作!吹替版も良好!


津田健次郎&坂本真綾ら
ツボにはまった吹替版キャスト



さて、本作は日本語吹替版も上映されますが、昭和の東宝特撮映画世代からすると、当時のこの手の作品に登場する外国人俳優の台詞の大半は日本語に吹替えられていたことが思い返されます。

(1984年の『さよならジュピター』あたりから自動翻訳器みたいな設定が用いられるようになり、1989年の『ガンヘッド』でも日本人は日本語、外国人は外国語で普通にコミュニケーションするようになっていきます)

そういうわけで国際的規模のゴジラ映画と聞くと、個人的にどうしても吹替版まで気になってしまうタチなのですが、今回の吹替版、結論から先に申しますとかなり良好です。



何せ主人公のネイサン・リンド(アレクサンダー・スカルスガルド)の声は津田健次郎、ヒロインのアイリーン・アンドリュース(レベッカ・ホール)は坂本真綾ですから、もうこのふたりの名優の熟練の声の演技を聞いているだけで、実に安心快適。

コングと心を通わすジア(ケイリー・ホトル/今回一番の立役者!)は耳に障害があって喋れない設定なので、吹替云々は関係なし。

また前作に引き続いて登場する少女マディソンの声は芦田愛菜が担当していますが、彼女も既に声優としてベテラン・クラスですので、実に安定しています。

エイペックス社CEOウォルター・シモンズ(デミアン・ビチル)の声もさすがの貫禄、山路和弘!



前作まで登場していた芹沢猪四郎博士(渡辺謙)の息子として今回新たにお目見えする芹沢蓮役の小栗旬は、自身で日本語を吹替えているので、これまた違和感なし。

驚いたのはシモンズの娘マイア(エイザ・ゴンザレス)役の田中みな実と、マディソンのことが好きで行動を共にするジョシュ(ジュリアン・デニソン)役の田中裕二(爆笑問題)、同じく陰謀を探るバーニー(ブライアン・タイリー・ヘンリー)の尾上松也らが、意外と言っては失礼ながらなかなか健闘していたことでしょう。


以前、某アニメーション監督に取材したとき、プロ声優ではない芸能人をボイス・キャストに起用することに関して質問したら「正直、困ってしまう事もあるけど、時々プロにはないユニークな味を醸し出す人もいるので、一概には反対しきれないんですよ」と語ってくれたことがありました。

その伝では今回、割かし多くのキャストがツボにはまっていたように思われたのは嬉しい限りです。

何よりも今回、ストーリー的にさほど難解ではなく、あくまでもメインはゴジラVSコングの壮絶な怪獣バトルの妙にありますので、ファミリー層向けの(そして津田&坂本ファンも!)吹替版の鑑賞も大いにありかと思われます。



2D版は字幕で、3Dや4D版は吹替で、といった感じでリピートしながら愉しむ見方もあることでしょう。

いろいろサプライズのある作品でもありますので、あまり前情報は入れずに接したほうが得策ではありますが、さすがにアレコレ耳にしてしまったマニアな方なども、それはそれで十分楽しめることはお約束します。

そして、この後“モンスターバース”はどういう方向へ進んでいくのかも興味津々ですが(続くのかな?)、同時にそろそろ日本映画としてのゴジラの勇姿もまた見たくなってきましたね。

(まあ、あの『シン・ゴジラ』(16)を越えるものを目指すとなると、かなりプレッシャーでもあるでしょうけど……)

(文:増當竜也)

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