『テン・ゴーカイジャー』発表の喜びに寄せて、何度でも語りたい2人の功績
今年は本当にニュースが多い。
さすが仮面ライダー50周年、そしてスーパー戦隊45作目のアニバーサリーイヤー。
4月3日に発表されたシン仮面ライダーには本当に度肝を抜かれましたが、先週のニュースもなかなか驚きました。
Vシネクスト『テン・ゴーカイジャー』の制作発表。
まずはタイトルのインパクト。
え?庵野監督、戦隊もやるの?と一瞬錯覚した文字配列。
〇〇戦隊がつかない作品タイトルが結構珍しいですし、いくら10周年だからって戦隊名の前に「テン」を入れちゃうの、斬新すぎます。
それにしても見たすぎる。
同時に公開されたキービジュアルも今までのものと比べてシンプルかつ、『海賊戦隊ゴーカイジャー』の世界観が一発であらわされており、その洗練されたデザインは『パワーレンジャー』の逆輸入かと思ってしまった程で、あの一枚に入ってる情報量だけでお酒を1時間飲むことも可能です。
特報に出てきたマーベラスの眼帯と六人のバックショットの歩きで、さらに1時間延長お願いします。
テン・ゴーカイジャーのサプライズは先週東映特撮YouTube officialの特番で発表され、その特番にはキャプテンマーベラス役の小澤亮太さんと伊狩鎧役の池田純矢さん、そしてモバイレーツの音声も担当され数々の特撮作品にも出演、ご自身もかなりの特撮ファンという関智一さんが出演。
当時を振り返りながら3人が語る1時間は、かなり見応えがありました。
池田さんは当時とあまり変わらないんですが、小澤さんが10年経ってゴーカイジャーへの接し方が前のめりになってたのが、ファンとしてはうれしかったです。
ええ兄ちゃんになってた小澤さんも、セリフを言う時には一気にマーベラスに切り替わってて流石でした。
やっぱりかっけー。
さてこのスーパー戦隊10周年アニバーサリー作品、振り返ってみるとこの『テン・ゴーカイジャー』で実は4作目。
そもそも10年経ってから新作が作られるなんて前代未聞のことで、そんなことは不可能とされてました。
普通の世界では人気のあったものも10年経てば忘れ去られることもしばしば。
そして大前提として出演者が揃わないとできない。
当たり前のことを言ってるかもしれないんですが、やはり厳しい世界だけあって10年も経っていると俳優業を引退される方もいたりするんです。
なので、全員が現役となるとハードルが高かった。
この難易度バリ高の10周年企画を見事実現させたのは、2013年の『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』です。
これはかなり大きい出来事でした。
そんなことができるんだ、やっていいんだ、と驚きました。
この「ハリケンジャー」の「10 YEARS AFTER」を実現にこぎつけたのは、ハリケンイエロー尾藤吼太役の山本康平さんとハリケンブルー野乃七海役の長澤奈央さんの尽力があったからこそ。
このお2人が企画書書いたり、東映のスタッフさんに働きかけたりした熱意があってこそ、前例のなかったことを成し遂げられたのです。
このことはコラム内で何度も言ってますが、10周年の作品が作られるたびに僕は声を大にして言っていきたいと思います。
これがなければ、『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』も、『炎神戦隊ゴーオンジャー 10 YEARS GRANDPRIX』もそして『テン・ゴーカイジャー』もひょっとするとなかったかもしれません。
今回の「テン・ゴーカイジャー」も、誰も引退していなかったからこそできる奇跡。
あと、逆に売れすぎてるとまた特撮作品に戻ってきてくれるかどうかの心配がつきまとうんですが、今や売れっ子俳優さんになられたゴーカイブルーのジョーギブケン役、山田裕貴さんも出演されます。
ほっ。
ここがクリアになってることも単純にうれしい。
またあの髪の長さの山田裕貴さんが見れるんですね。
いやぁ、派手に行ってほしいもんですね。
(文:篠宮暁)
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
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