映画コラム
マーベル作品(MCU)フェーズ3 後半一覧&全5作品の魅力を徹底解説!
マーベル作品(MCU)フェーズ3 後半一覧&全5作品の魅力を徹底解説!
『アントマン&ワスプ』の魅力
『アントマン&ワスプ』は『アントマン』の続編であり、MCUシリーズとしては通算20作目となった痛快アクション映画。前作のヒロインが新たなヒーロー・ワスプに変身し、主人公・アントマンを上回るほどの大活躍を魅せる一作です。
ストーリー
小さくなるほど強くなる、身長わずか1.5センチの最小にして最強ヒーロー・コンビによる痛快バディ・アクション・ムービー。頼りなさすぎるヒーロー<アントマン>と、完璧すぎるヒロイン<ワスプ>──ふたりの前に、すべてをすり抜ける神出鬼没の謎の美女<ゴースト>が現れ、アントマン誕生の鍵を握る研究所が狙われる。敵の手に渡れば、世界のサイズが自在に操られてしまう!? さらに、金目当ての武器ディーラーの襲撃や、アントマンを監視するFBIの追跡も巻き込み、人や車、ビルなど全てのサイズが変幻自在に変わる“何でもアリ”の大騒動に! ユニークなパワーと微妙なチームワークで、アントマンとワスプは世界を脅かす“秘密”を守り切れるのか?
シリーズ初!女性ヒーローがタイトルに!
本作では、MCU作品としては、初めて、女性ヒーローの名前がタイトルに冠する作品となりました。
アントマン同様に、サイズの変化を駆使しながら戦う女性ヒーロー・ワスプとして、前作でヒロイン・ホープを演じていたエヴァンジェリン・リリーが大活躍。
冴えない中年ヒーロー・アントマンを遥かに上回る洗練された戦法には、誰しもが魅了されることでしょう。
女性キャラクターを魅力的に描くペイトン・リード監督
監督は、シリーズ前作に続き、ペイトン・リード監督が担当。
チアリーディングチームで活躍する女子高生たちの奮闘を描いた『チアーズ!』の監督だけあって、ワスプや本作の悪役・ゴースト、主人公の娘・キャシーなど、女性キャラクターを魅力的に描いた脚本には確かな安定感があります。
特に、通常の悪役とは一線を画した魅力的な敵キャラクター・ゴーストの人物描写は秀逸で、彼女の存在が作品の深みを増しているのです。
前作を超えるサイズチェンジアクション
前作と異なり、巨大化できるようになった主人公や相棒・ワスプの登場で、より広がりを見せるアクションシーンにも注目。
伸縮自在な主人公の大暴走には往年の特撮映画を想起させる興奮があり、女性ヒーロー・ワスプの軽やかなアクションシーンには前作とは異なる爽快感があります。
また、劇中では、研究者たちが人体内部を探索する名作SF『ミクロの決死圏』や、アリが巨大化するクラシック特撮『放射能X』のオマージュと思われるシーンも登場し、同じくサイズチェンジを扱った名作映画の系譜を引き継いだ一作になっています。
魅力的な登場人物たち
前作に引き続き、魅力的な登場人物たちが印象的な本作。
冴えない中年ヒーロー・アントマンことハンク・ピムや、彼とは対照的なエリートヒーロー・ワスプことホープなど、おなじみのキャラクターの活躍はもちろん、本作では新キャラクターの魅力も抜群に発揮されています。
物体をすり抜ける強敵・ゴーストや彼女と行動を共にする謎の男・ビル、さらには、主人公を監視するFBI捜査官・ジミー・ウーなど、個性豊かな面々は本作の見どころのひとつ。
とりわけ、ジミー・ウーに関しては、配信ドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』でも再登場することになり、今回の出番はわずかながらも確かな存在感を残しています。
シリーズの間を埋める物語
本作の時系列は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』と『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の間を埋める空白の期間。
『シビル・ウォー……』の戦いをきっかけに捕まったアントマンに、一体、何が起きたのか。そして、『……インフィニティ・ウォー』に、彼がなぜ登場しなかったのかという謎が本作で明かされます。
ラストで描かれた出来事は『アベンジャーズ/エンドゲーム』へと繋がる大きな布石にもなっているため、独立した作品でありながら、シリーズを繋ぐ重要な役割を担う作品になっています。
ファミリームービーだった前作から、バディアクションとしての要素も追加された『アントマン&ワスプ』。
『アントマン』の続編ではあるものの、新キャラクターを描く物語やサイズ変化を活かした独自のアクションシーンなど、シリーズ初心者でも親しみやすい一作です。
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