<シェフは名探偵>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第7話ストーリー&レビュー
第7話のストーリー
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山下嗣麻子(宮下かな子)が持ち込みワインの相談で来店。まだ若いのに驚くほど高級な逸品だ。どうやら嗣麻子はお嬢様で、翌日集まった仲間は彼女の鼻に付く行動にうんざりしている様子。中でも遥香(鞘師里保)は特に嫌っているようで...。またメニューにない牛肉のタルタルステーキを食べるだけでなくメニューに載せてほしいという変わった予約が入る。しかも「タルタルステーキは置いてあるか」と尋ねる客・緒方(熊谷真実)が現れ...。
第7話のレビュー
友情って難しい。
パ・マルを若い男女のグループが訪れる。まだ到着していないひとりの女性について悪口を言っているようで……。その女性というのは山下嗣麻子。前日にワインを持ち込むために訪れていた。運転手付きでワインも高級品……お嬢様のようだ。
グループの中でも遥香は特に嗣麻子のことを嫌っているようで、「もう誘うのはやめないか」と言っている。気に入らないのはなぜか? というと、どうやら嗣麻子の態度が鼻につくらしい。ただ、彼女のおかげで彼らはいつも高級なワインが呑めている。要はそれだけが目当てだったのだ。そして、会計の際にはいつも嗣麻子に高く支払わせており……。おっと、こやつら最低である。
しかし、飲食店に勤めていると、聞かなくていい話もたくさん聞いてしまうんだろうな……。
もう一組は、「牛肉のタルタルステーキ」をメニューに載せてほしいという変わった予約を入れてきた福岡という客。当日3人で訪れるが、そのうちひとり、亜子はバッグにマタニティマークをつけている。妊娠中に生肉はよくないとされている。トキソプラズマに感染し、子どもに影響を与える可能性があるからだ。しかし、「一口食べてみて」と勧められて口にしてしまい……。
今回は思いやりが遠回しすぎて伝わりづらい、というのが感じられる回だった。
遥香は嗣麻子のことを嫌っていたのではなく、集まりに参加しなくて済むようにしようとしていたのだ。自分が嗣麻子をグループに誘ってしまったせいで嫌な思いをさせている。
昔から、いじめられた自分を助けてくれたのは嗣麻子だった。なのに自分は……。
三舟のアシストがなければ、2人の仲はいずれこじれることになっただろう。
タルタルステーキを注文した福岡の行動も実は友人である亜子のためだった。
トキソプラズマにかかったことを義母の緒方に言えない亜子を助けようとして、タルタルステーキを使った“隠ぺい工作”を実行する。しかし、緒方はすでに亜子の体調については知っていて……。緒方も亜子に負担をかけないようにと影でこっそりと動いていた。
知らなくていいことも世の中にはたくさんあるけれど、知っているほうがすれ違わないこともたくさんある。何が正しいか、何が間違っているかなんて結果論でしかないけれど、人を思う気持ちというのは、難しい。
物語はいよいよ佳境へ。ついに三舟シェフの父親が「パ・マル」に訪れる……? 次週の展開を楽しみに待ちたい。
※この記事は、「シェフは名探偵」の各話を1つにまとめたものです。
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