<#家族募集します>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
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金曜ドラマ枠では、2021年7月9日より放送開始した「#家族募集します」。主演は重岡大毅(ジャニーズWEST)、ヒロインに木村文乃、共演に仲野太賀、岸井ゆきのという豪華実力派俳優陣を迎え、性格も価値観も違う男女4人+子ども3人が一つ屋根の下で暮らす新時代のホームドラマを展開する。
cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。
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もくじ
・第1話ストーリー&レビュー・第2話ストーリー&レビュー
・第3話ストーリー&レビュー
・第4話ストーリー&レビュー
・第5話ストーリー&レビュー
・第6話ストーリー&レビュー
・第7話ストーリー&レビュー
・第8話ストーリー&レビュー
・第9話ストーリー&レビュー
「#家族募集します」作品情報
第1話ストーリー&レビュー
第1話のストーリー
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主人公の赤城俊平(重岡大毅)は、ある事情で3か月前にシングルファーザーになったばかり。5歳の息子・陽(佐藤遙灯)を育てながら、児童図書を扱う小さな出版社「エッグプラント」に勤め、育児と仕事に追われる日々を過ごしていた。
そんな中、幼馴染の小山内蒼介(仲野太賀)と偶然再会。ワンオペ育児に悩む俊平の事情を知った蒼介は、SNSで家族を募集し、子育てをシェアして一緒に暮らそうと突飛な提案をする。そんな募集に誰も乗るわけがないと呆れる俊平だったが、その夜、蒼介の携帯に1本の電話が…。かけてきたのは、5歳の娘・雫(宮崎莉里沙)を育てるシングルマザーの教師・桃田礼(木村文乃)だった。さらに、夢を追い続ける子持ちシンガーソングライター・横瀬めいく(岸井ゆきの)も6歳の息子・大地(三浦綺羅)と共に転がり込んできて…。
第1話のレビュー
初回から号泣してしまった。
妻を3ヶ月前に亡くし、息子の陽と2人で暮らす俊平。児童図書を扱う小さな出版社「エッグプラント」で働きながら、育児と家事に追われていた。そんな時にたまたま再会したのが幼馴染の蒼介。ルームシェアできる人間を探していた蒼介は、俊平の事情を知り、一緒に暮らして子育てをシェアしようと言い出す。
まともに取り合わない俊平だったが、蒼介は大真面目。「#家族募集します」のハッシュタグをつけてSNSに投稿してしまう。すると本当に蒼介のもとに電話がかかってきて……。
お弁当を食べながらウトウトとしてしまうぐらいに疲れているのに、俊平は息子の陽の前ではいつもニコニコしている。ただ、俊平は陽に母が亡くなったことを言えずにいた。少しずつ重ねていく嘘。その懺悔もできずに、申し訳なさが俊平の中に積み重なっていく。
ひとりで頑張らなければ、と思っているのは蒼介に「子どもを預かってほしい」と電話をかけてきた礼も一緒だった。蒼介がまた利用してほしいと言っても「人に甘えるとクセになるから」と頑なだ。まあ……パッと見、蒼介怪しげだし、というところはある……。
でも、子どもを見ていると、俊平も礼も本当に、ものすごくがんばっているのが分かる。七夕に「ママともっと遊びたい」と願う礼の娘、雫。ママのこと大好きなんだなあ。
保育園に迎えに来た俊平のもとに笑顔で駆け寄ってくる陽。
ああ、自分ががんばれる以上にがんばって、子どもたちがハッピーに暮らせるようにと日々を過ごしているんだな、と。
がんばっているからこそ、自分の中にいろんな感情が積み重なっていく。それが吐露できたことで俊平は少し救われたんじゃないだろうか。笑顔から泣き崩れていく表情に観ているこちら側も涙腺が決壊した。
何より、蒼介の適当な感じと場当たり的な行動力、思い込みの激しさ、でも無邪気に優しいところが俊平にそうさせたんだろう。再会してくれてありがとう、蒼介……。
そしてこういう役をやるとめちゃくちゃハマるのが仲野太賀なのである……。なんだろう、あの「しょうがないな~」と意味もなく思わされる感じ。あと、たまに無邪気すぎて相手をムッとさせるのも本当に絶妙。
礼役の木村文乃さんとは「コントが始まる」では姉弟役だったが、今回はどのような絡みを見せてくれるか楽しみだ。
シングルマザー、シングルファザーのみならず、小さい子どもを持つ親が周りに頼りづらいというのはやはり社会における課題のひとつのように思う。だけど誰かを頼ると、それに伴って気持ちをすり減らす部分もあるわけで……。そういった部分にどのように切り込んでいくのかも興味深い。
個人的に役者・重岡大毅を初めて観たのが2014年の「ごめんね青春!」。高校生役を演じていた彼がパパかあ……とついしみじみとしてしまった。
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